COLUMN

2020.04.03

〈失敗しない美容クリニック 01〉開業までにチェックすべき3つのポイント 〜開業資金・立地・内装デザイン/施工会社選び〜

美容クリニックの開業にあたり、事前にチェックすべき点は数多くあります。

なかでも、失敗しないために欠かせないのは次の3つ。

今後の記事でくわしく解説しますが、まずはざっくりと重要なポイントをあげていきます。

開業資金の調達は計画的に

一般的なクリニックの開業には3000万~5000万の資金が必要とされています。

しかし、日進月歩で新しい技術の開発が進む美容クリニックでは、機器設備のレベルが治療の充実度に比例する側面があるため、開業資金はより高額になると考えた方が良いでしょう。

準備できる自己資金額には個人差がありますが、少なくとも全体の5~10%、平均10~20%以上が望ましいといわれます。

不足分はおもに融資でまかなうことになりますが、十分な融資を受けるには、収支計画を含めた事業計画をしっかりと作ることが最も大切です。  

立地はバランスを見極めて

美容クリニックの需要は、都市部に近づくほど高まります。

都心からの距離だけでなく、対象となるユーザーが通院圏内にどのくらい居住しているのか、既存の美容クリニック以外にもエステサロンや美容皮膚科など競合はどのくらいあるのか…などの市場調査も欠かせません。

都内の駅前など一等地では集客が見込める一方、競合が多く賃料も高額になるため、需要と供給のバランスを見極めるのが立地選定のポイントです。

設計・施工・デザイン会社は

クリニックの設計・デザインと施工は、それぞれの得意分野を持った別々の会社に依頼することもできますし、全てまとめて依頼できる会社もあります。

まとめて依頼できるメリットとしては、仕上がるまでの期間が短く済むという点、担当者が共通のことが多いので希望の内容が伝わりやすいという点、またアフターフォローの際にも全部を把握しているので営業開始後も安心できるという点が挙げられます。

一から建設する場合は自由度が高いぶん設計が重要になってきますし、ビル内など既存の物件に入居するなら内装デザインに費用を回せるといった違いもあります。

「開院日が近いので、ある程度任せてスピード感を持って進めてほしい」

「希望やイメージをきめ細かく聞き取り、プロの視点でいろいろ提案してほしい」

など、何を重視するかによって適した業者は変わってきます。

対応患者数やスタッフ数、予算感などもはっきりとさせた上でプロに相談するのが「失敗しないコツ」といえるでしょう。 

おわりに

美容クリニックの開業を成功させる3つのポイント「資金」「立地」「設計・デザイン」については、さらに詳しく知っておきたい点があります。

次回より詳細を解説していきますので、ぜひ参考にして「失敗しない美容クリニック」を目指しましょう!

 

参考記事:〈失敗しない美容クリニック 02〉開業資金と融資の基礎知識 〜テナント契約、内装工事から人件費まで〜
https://www.ak-co.jp/column/clinic-02/

 

参考記事:〈失敗しない美容クリニック04〉【美容クリニック開業】内装デザイン会社選びで重視するべきポイントは?
https://www.ak-co.jp/column/clinic-04/