COLUMN
焼肉屋の内装をデザインする際の7つのポイント!工事費用や事例も紹介!
焼肉屋を成功させるためには、味や値段だけではなく、店舗の内装デザインも非常に重要です。
内装は、お店の第一印象を左右するだけでなく、顧客がリラックスして食事を楽しむためにこだわるべきポイントになります。
また、おしゃれな内装デザインにすることで、リピーターの獲得や口コミによる集客効果も期待できるでしょう。
本記事では、焼肉屋の内装をデザインする際に押さえておきたい7つのポイントや工事費用、成功事例などを詳しく解説していきます。
焼肉屋の内装をデザインする際の7つのポイント!
焼肉屋の内装デザインは、店舗の雰囲気や顧客満足度、売上に大きな影響を与える重要なポイントです。
美味しい料理とともに、快適で清潔な空間を提供することは、リピーターを増やし、集客力を高めるために欠かせません。
そこで本記事では、焼肉屋の内装をデザインする際の7つのポイントについて詳しく解説していきます。
ターゲットとコンセプトの明確化
焼肉屋の内装デザインを考える際、最も重要なのは、ターゲット層とコンセプトを明確にすることです。
焼肉店と言っても、高級志向の店舗から、食べ放題を提供する大衆向けの店舗まで、さまざまなスタイルがあります。
たとえば、高級志向の焼肉店であれば、内装には上質な素材を使用し、シックで落ち着いた雰囲気を演出することが求められます。
一方で、低価格帯を売りにする店舗であれば、カジュアルで親しみやすいデザインが好まれます。
顧客様が店舗に入った瞬間に、その店の価格帯や提供するサービスが分かりやすくなり、入りやすいと感じてもらうことが重要です。
明確なコンセプトとターゲット設定を行うことで、顧客の期待に応える店舗作りが可能となり、結果として安定した売上に繋がるでしょう。
清潔感を出す
焼肉屋は、店内で肉を焼くことで煙や油が発生しやすいため、清潔感を保つことがほかの飲食店以上に重要です。
人気のある焼肉店は、内装が汚れにくく、常に清潔感を感じられる工夫がされています。
たとえば、汚れが目立ちにくい色調や素材を採用し、壁や床には耐油性の高い素材を選ぶことで、油汚れや煙による変色を防ぐことが可能です。
内装の色は、やや暗めでシックなトーンを選ぶと、汚れが目立ちにくく、落ち着いた雰囲気を演出できます。
また、店舗全体の清掃がしやすいように、家具や設備の配置も工夫することが大切です。
清潔感のある焼肉屋は、リピーターの獲得に大きく貢献し、信頼感を高めることができます。
掃除がしやすい素材を選ぶ
焼肉屋では、掃除がしやすい素材を選ぶことが大切です。
特に壁や床には以下の素材を選ぶようにしましょう。
焼肉屋の壁におすすめの素材
壁には防汚加工が施されたウレタンコート素材を採用すると、油汚れが付着しても簡単に拭き取ることができ、掃除が楽になります。
焼肉屋の床におすすめの素材
床材には、ビニール系のフロアクッションがおすすめです。
滑りにくく、油汚れにも強いため、安全性と清掃のしやすさを両立できます。
また、床材を繋ぎ目のない一体型の素材にすることで、汚れが溜まりにくく、見た目の美しさも保てるでしょう。
照明にこだわる
照明は、焼肉屋の内装デザインにおいて、空間の雰囲気を左右する重要なポイントです。
特に高級志向の店舗では、照明を使って高級感や特別感を演出することが求められます。
たとえば、座席ごとに異なる照明を設置し、間接照明を使って落ち着いた雰囲気を作り出すと効果的です。
座敷席には暖色系の柔らかい光を使い、リラックスした空間を演出することで、モダンでおしゃれな印象を与えます。
さらに、天井やエントランス部分にはスポットライトを配置し、店舗全体にメリハリを持たせることで、視覚的なアクセントを加えましょう。
照明を上手に使うことで、焼肉屋の空間をより魅力的に演出できます。
ダイニングホールを広く設ける
焼肉屋では、各テーブルにロースターが設置されるため、ダイニングホールを広く取ることが重要です。
理想的な広さは、店舗面積の70%以上をダイニングホールとして確保することです。
たとえば、50坪の店舗では、35坪以上をダイニングホールとして使うことで、ゆったりとした空間を提供できます。
高級焼肉店の場合は、1坪あたり1.5席から1.7席程度を目安に座席を配置し、ゆったりとした空間を確保することがポイントです。
一方、大衆向けの店舗では、1坪あたり2.5席から3席程度を目安に、少し密度を高めて座席を配置するといったように、店舗のコンセプトに合う座席を工夫しましょう。
顧客が利用する設備に配慮する
焼肉店では、顧客が快適に利用できる設備を設けることが重要です。
特に、煙を好まない顧客に配慮し、各テーブルに無煙ロースターを設置することで、煙や匂いの発生を抑え、快適な食事環境を提供できます。
また、テーブルの高さや座席の配置にも工夫を凝らし、誰でも使いやすいデザインを目指しましょう。
たとえば、座席の間隔を広く取り、周囲のテーブルとの距離を確保することで、プライバシーを守りつつ、快適な食事体験を提供できます。
さらに、各テーブルには、肉を切るための十分なスペースや、調味料を置くための棚を設けることで、使い勝手の良さも向上させることができます。
女性や高齢層、一人客にも配慮する
焼肉店は幅広い層の客が訪れるため、女性や高齢者、1人客にも配慮した内装デザインを心がけましょう。
たとえば、女性が一人でも入りやすいようにカウンター席を設置したり、座席間に間仕切りを設けたりすることで、プライベート感を確保できます。
また、清潔で使いやすいお手洗いには、口臭ケアグッズや化粧直し用のアメニティを揃えるなどのサービスを提供すると、女性客の好感度が上がります。
高齢者に対しては、店内の段差をできるだけなくし、階段や入口には手すりを設置するなど、バリアフリーを意識したデザインを取り入れましょう。
焼肉屋の内装をデザインする際の工事費用
ここでは、焼肉屋の内装をデザインする際の工事費用と工事費用を抑える方法について詳しくみていきましょう。
焼肉屋の内装をデザインする際の工事費用
焼肉屋の内装工事は、ほかの飲食店と比べて高額になる傾向があり、平均的には1,000万円前後かかることが多いです。
その大きな理由の1つが煙や匂いを効果的に排出するためのダクト工事です。
焼肉屋は、テーブルで肉を焼くため、煙や油が大量に発生します。
これを適切に処理しないと店内に煙が充満するなど、周囲に迷惑をかける可能性があります。
そのため、強力な排煙システムの設置が不可欠であり、この工事費用が全体のコストを押し上げる要因となっています。
焼肉屋の工事費用を少しでも抑えるには
焼肉屋の内装工事費用を抑えるためには、計画段階からいくつかのポイントを押さえることが重要です。
まず、前店舗の内装や設備が残っている居抜き物件を選ぶことで、初期費用を大幅に削減できます。
特に前の店舗が焼肉屋であれば、排煙ダクトやロースターの設備が整っているため、追加工事が少なく済み、約数百万円のコスト削減が期待できます。
ただし、居抜き物件は競争率が高く、設備の状態や店舗のコンセプトに合わない場合には追加工事が必要となるため、慎重な物件選びが求められます。
加えて、複数の内装業者から相見積もりを取ることも効果的です。
業者によって工事費用は大きく異なるため、見積もりを比較し、工事内容や使用素材、工期など総合的に判断しましょう。
見積もり内容が明確で、丁寧に説明してくれる業者を選ぶことが大切です。
相見積もりを活用することで、適正な価格で理想の内装工事を実現できる業者を見つけやすくなります。
最低でも2社〜3社から見積もりを取り、各業者の対応を比較検討することが成功の鍵です。
おしゃれな内装の焼肉屋の事例
ここでは、弊社が手掛けたおしゃれな内装の焼肉屋の事例をいくつか紹介します。
事例1
この焼肉店は、全席が個室で構成されており、プライベート感と高級感を重視したデザインが特徴です。
各個室には、落ち着いた色合いのインテリアが施され、落ち着いた雰囲気を演出しています。
テーブルの真上には、料理を美しく照らすスポットライトが設置されており、上質な肉の質感や色合いを際立たせる工夫がなされています。
清潔感も重視されており、シンプルでありながらエレガントな内装デザインは、特別な日に訪れたくなるような雰囲気を醸し出しているでしょう。
また、壁面にはアートや観葉植物が配され、洗練された空間にアクセントを加えています。
テーブルや椅子も上質な素材を使用しており、座り心地や使用感にもこだわっています。
事例2
こちらの焼肉店は、白と赤を基調としたモダンでシンプルなデザインが特徴です。
壁や天井は白で統一されており、清潔感を強調しています。
アクセントとして椅子やクッションに赤を取り入れることで、空間に彩りを加えつつ、スタイリッシュな印象を与えています。
シンプルながらも洗練されたデザインは、年齢や性別を問わず、幅広い層の顧客に支持されています。
また、店内は広々としたダイニングホールがあり、開放感があります。
テーブルの間隔も広く取られており、大人数でも快適に食事を楽しむことができる設計です。
各テーブルにはしっかりとした排煙ダクトが設置されており、煙や匂いを気にすることなく焼肉を楽しめるよう配慮されています。
特に女性客やファミリー層にとって、清潔感のある空間と匂い対策は重要なポイントであり、来店のきっかけとなります。
全体的にシンプルでありながら機能的なデザインは、カジュアルながらも落ち着いた空間を提供し、リラックスして食事を楽しむことが可能です。
焼肉店の内装をデザインする際に注意するべき点
焼肉店の内装をデザインする際には、以下の4つの点に注意してください。
- グリルの種類
- 吸排気設備の種類
- テーブルの形や大きさ
- 業者選び
ここでは、各注意点について詳しくみていきましょう。
グリルの種類
焼肉店のグリルの種類は主に七輪と無縁ロースターがあります。
七輪
七輪は、炭火の強い火力で肉を焼き上げるため、香ばしい焼き目が付きやすく、焼肉の醍醐味を存分に味わえるのが魅力です。
煙とともに焼き肉を楽しむ光景は、焼肉店の雰囲気を一層盛り上げます。
さらに、初期投資が比較的安価で済むことも七輪のメリットです。
しかし、煙や匂いが大量に発生するため、店内の換気が不十分だと顧客様の衣服や髪に焼肉の匂いが染み付いてしまいます。
また、煙が目にしみることで不快感を覚える人も多いでしょう。
さらに、油や煙が店内の壁や天井に付着しやすく、内装の劣化が早くなる可能性もあります。
そのため、七輪は「ザ・焼肉屋」という雰囲気を出したい場合や、低価格で大衆的な焼肉店を目指す場合には適しています。
しかし、清潔感や手間を重視する店舗では避けた方が無難でしょう。
無煙ロースター
無煙ロースターは、煙や匂いの発生を最小限に抑えられるため、快適な食事環境を提供できます。
電気やガスを使用するため、点火が簡単で、均一な火力を維持できるのも魅力です。
これにより、天井や壁、床が汚れにくく、冷暖房の効率も良いため、店内の快適性が向上します。
無煙ロースターには、排気ダクトの設置方法によって「ノンダクトタイプ」「ダクト上引きタイプ」「ダクト下引きタイプ」の3種類があります。
ノンダクトタイプはダクト工事が不要で、内部の集塵機が煙や臭いを軽減し、店内の移動が可能です。
ダクト上引きタイプは、ロースターの真上に排煙フードを設置し、比較的低コストで導入でき、メンテナンスも容易です。
ダクト下引きタイプは、床下に排気ダクトを通して店外へ煙を排出する方式で、多くの焼肉店で採用されています。
吸排気設備の種類
焼肉店では、煙や臭いを効率よく排出するために、吸排気設備の設置が不可欠です。
吸排気設備には、フードタイプ、直管タイプ、エルボタイプの3つがあります。
フードタイプは、テーブルごとに排煙フードを設置して煙を直接吸い上げるため、店内の空気を清潔に保ちやすいです。
見た目にも高級感があり、焼肉店では広く採用されています。
直管タイプは、真っ直ぐに伸びた排煙管で、角形や丸型があります。設置場所に合わせてL字に曲げることも可能で、店内のデザインや配置に柔軟に対応可能です。
エルボタイプは、ダクトが曲がった構造で、直管タイプの継手として使用され、排気の方向を変えたいときに役立ちます。
吸排気設備は、店内の空気環境に直結するため、店舗のレイアウトやグリルの配置に応じて最適なものを選びましょう。
テーブルの形や大きさ
焼肉店では、テーブルの素材や形状、大きさも重要なポイントです。
焼肉を楽しむ際には、油や炭の汚れが付着しやすいため、手入れがしやすい素材を選ぶことが求められます。
たとえば、メラミン化粧板など、耐熱性や耐久性のある素材を使用することで、掃除の手間を軽減できます。
また、グリルと一体型のテーブルは、無煙ロースターの設置が容易で、工事費用も抑えられます。
テーブルのサイズについては、焼肉店では大皿や小皿、調味料など多くの食器が並ぶため、十分な広さを確保することが必要です。
特にファミリー層や団体客をターゲットにする場合は、大きめのテーブルを選ぶことで、ゆったりと食事を楽しむことができます。
カウンター席を設ける場合は、一人でも気軽に焼肉を楽しめるよう、狭すぎず、周囲と適度な距離感を保てるようなデザインにしましょう。
業者選び
焼肉店の内装工事を成功させるためには、信頼できる内装業者の選定が重要です。
複数の業者から見積もりを取り、工事内容や価格を比較することで、適正な費用で質の高い工事を依頼できる可能性が高まります。
見積もりの際には、工事内容の詳細が明確に記載されているか、疑問点に対して丁寧に説明してくれるかを確認しましょう。
相見積もりを取ることで、業者同士の競争意識が働き、より良い条件を提示してもらえる場合もあります。
そのため、最低でも3社から見積もりを取って総合的に判断することが、コストを抑えることが可能です。
まとめ
焼肉店の内装デザインでは、以下のポイントを押さえておきましょう。
- ターゲットとコンセプトの明確化
- 清潔感の演出
- 掃除がしやすい素材を選定
- 照明へのこだわり
- 広いダイニングルームの設置
- 顧客が利用する設備への配慮
- 女性や高齢層、一人客への配慮
また、グリルの種類や吸排気設備、テーブルの素材選びも重要です。
七輪は大衆的な雰囲気を演出できますが、煙や臭いの対策が必要です。
一方、無煙ロースターは清潔感を重視する店舗に適しており、快適な食事環境を提供できます。
業者選びでは相見積もりを取り、条件を比較することでコストを抑え、満足度の高い店舗を実現できるでしょう。
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