GOOD STORY.06

Union OFFICE

ADDRESS

SHIBUYA TOKYO

FLOOR SPACE

67.2㎡

CONCEPT

必要な情報を必要なひとへ。広告効果の最大化で成長中のWEBマーケティング会社が次のステージに向けて本社を移転。従業員が輝けるオフィスデザインのGOODSTORY

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CREDIT

Designer Ayaka Hasegawa
Project Manager Ayaka Hasegawa

チャレンジを生む環境で、次のステージへ向けて発進

Union(ユニオン)は、ワンストップで効果最大化するWEBマーケティング会社。7期目となる2019年、神宮前FLAGに本社を移転してさらなる発展を目指します。人材採用も見据えて、自由闊達な企業風土を具現化するオフィス作りを代表取締役社長の堺健太さんに伺いました。

新たなオフィスで企業ブランディング

――起業したときの想いをお聞かせいただけますか?

堺健太さん(Union代表取締役社長/以下、堺。敬称略):Unionを設立して今年で7年目です。もともとは別々の会社で同様のリスティング広告の仕事をしていた地元の幼馴染3人が、いつか一緒にやろうと話していたことが実現して会社を立ち上げました。

――企業理念「すぐやろう!こだわろう!たすけあおう!」に勢いが感じられます。

堺:WEBマーケティング業界は大手企業も含めたレッドオーシャンです。私達のような小さい会社は知恵を絞って生きていかなければなりません。従業員13名でやっていることはたくさんあります。後でやろうとすると忘れるので、気づいたらすぐにやることをスローガンにしました。一緒に助け合ってやりましょうという表現にしたのは、時代の流れです。

――オフィスを移転してデザインを入れた理由をお聞かせください。

堺:事業が拡大しているので、新しく従業員を招き入れたいと思いました。採用される側としては、どんなメンバーと働くかも大事ですが、オフィスを見て会社を選ぶだろうと。運よく神宮前FLAGのテナントが空いたので移転を決めました。以前のオフィスは、ここから徒歩1分のところにありますが、雑居ビルの1室という感じだったので、新オフィスはおしゃれで働きやすいデザインにしたいと思いました。4年前に神宮前に移転して業績が大きく伸びましたし、響きがいいですよね。

長谷川綾佳(エイケー/以下、長谷川):確かに、神宮前のイメージは大事ですね。

――エイケーに新オフィスのデザインを依頼したきっかけは?

堺:ホームページを見たり、知り合いに話を聞いて、よさそうな内装デザイン会社を5、6社ピックアップしました。全社と打ち合わせをしてエイケーに決めたのは、一つ相談すると120%の提案をしてくれたからです。一緒にデザインを進められると思いました。

長谷川:ありがとうございます。弊社営業の長井を含めて何度か打ち合わせさせていただき、要望を細かくお伺いすることができました。変更があってもその都度、時間をかけて話すことができました。

堺:賃料が発生する3月1日に工事が始められるように、半年前から相談させてもらえたことがよかったです。前のテナントではアパレルが入居していましたが、エイケーだけが現場を見に来てくれたことも、お願いした理由でした。受注後でなければプランを提案できないという会社もありますが、エイケーは最初からプランを出してくれたので、イメージが掴めて円滑に話を進めることができました。

長谷川:弊社もUnion様と同じで「すぐにやろう!」がモットーですから。

本棚を起点に機能とデザインが調和

――オフィスのデザインにはどのような要望を出されましたか?

堺:具体的なイメージはありませんでしたが、従業員が働きやすく、おしゃれでかっこいいオフィスにしたいと考えていました。もともとこの場所はイベントスペースを兼ねたアパレルが入っていて、木とモルタルの内装でした。スピーカーなどの残存物も活用できればと思いました。

長谷川:木とモルタルの空間自体がかっこよかったので、現状の内装を活かしてご要望をかなえたいと思い、床材と壁材はそのまま残して収納棚を新設するデザインを提案させていただきました。

堺:そうでしたね。以前の本社オフィスは本棚を点々と置いていたので、それを一カ所にまとめたいと要望しました。

長谷川:そこから発想を膨らませて、本棚だけでなくディスプレイ棚としても使える収納をポイントにデザインしました。従業員用のロッカーが必要なので、収納棚がバックヤードとオフィス空間を仕切る壁になるように設計しました。ウォーターサーバーの設置、ホワイトボードを壁付けするご要望にも、収納棚を有効活用しています。素材は壁と同じ色のラーチ合板を使用して、もとからそこにあったような雰囲気に仕上げています。

堺:120点の提案でした。

――収納棚で仕切ることでエントランスもうまく取られていますね。オフィス空間のこだわりはありますか?

長谷川:収納棚の間接照明にはこだわりました。室内を明るくしたいというご要望を叶え、空間演出のポイントにもなるため、間接照明は絶対にあったほうがいいと提案させてもらいました。

堺:予算的なことも考えて、なくてもいいかなと思いましたが、僕らが考えるよりはプロが考えたほうがよいものができますね。提案どおりにしてよかったです。

長谷川:そう言っていただけてよかったです。WEB広告の会社さんはオフィスでのデスクワークが多いので、居心地のよさを重視しました。ワークデスクの色は白で明るい印象に、パソコンを使う環境に合わせた照明計画をしました。

堺:ワークデスクにはこだわりましたね。市販の規格品のデスクはケーブルを落とす穴が一カ所しかないものが多いので、特注で造っていただいたんです。

長谷川:ワークデスクの図面は何回か話し合ってご要望に繋げていきましたね。パソコンのケーブル類をすっきり収納させ、コンセントを複数設けるなど、ワークスタイルに合わて設計しています。

堺:デスクまわりの整理がしやすくなりました。ワークデスクはチームごとの島になっていて、L字の部分に上長が座ります。従業員の顔が見えるのでコミュニケーションが取りやすいですね。テーブルの白い色にも、話しやすい効果があるかもしれません。

挑戦する企業の姿勢をオフィスに表現

――オフィスを移転・新装したところで、今後の目標をお聞かせいただけますか?

堺:オフィス移転に合わせて、求人募集もかけました。当初は1、2人採用できればいいだろうと考えていましたが、優秀な人材が5人も来てくれることになりました。

長谷川:それは、うれしいですね!

堺:これまでは売上にフォーカスしてきましたが、これからは新しい従業員を入れて事業を起こすことで利益の最大化を目指します。2020年以降、上場したいと考えています。

――長谷川さんから見たUnion様の強みは?

長谷川:WEB広告・マーケティングのメイン事業と同時に、沖縄でパラセーリング事業をされていて、他社にはないジャンルに挑戦していることに企業の個性が感じられます。だから、オフィスのデザインにも、Union様の固定観念にとらわれない企業姿勢を表現したいと思いました。

堺:パラセーリングの集客はWEBが全体の7~8割を占めていたため、WEB集客に特化した当社と運営ノウハウを持つ彼で事業ができるんじゃないかと考えて始めました。今後も従業員がやりたいと思う事業を社内に取り入れ、チャレンジできる環境を作りたいですね。

――堺さんから見たエイケーの強みは?

堺:相談すると早く的確な答えが返ってくる。当社のスローガンとまったく一緒でした。

長谷川:弊社もスピードを自負しています。どんどん提案してお客様のお役に立ちたいと社長の久土地をはじめ社員全員が考えているんですよ。

堺:これからもスピード感を持ってガンガン行きたいですね。

[企業紹介]
株式会社 Union
SEM関連広告をメインにデジタルマーケティングの企画・制作・運用までワンストップで提供。専任コンサルタント制による迅速かつ細やかな運用で、変化の早いインターネット広告市場において最高のパフォーマンスを発揮するプロ集団です。沖縄県那覇市にパラセーリング専門店「Marinchu」を開業し、WEB集客を強みにアクティビティー運営にも挑戦しています。GoogleAdWords、Yahoo!プロモーション広告正規代理店。

[プロフィール]
堺 健太 株式会社Union 代表取締役社長
WEB広告のスタートアップ企業を退職後、1年間のフリーランスを経て、2012年11月にメンバー3人でUnion(旧社名・ユニオン)を設立。2014年、沖縄支社を開設してパラセーリング事業をスタート。従業員のやりたい事業を社内で実現する体制作りと、一人ではなく皆で考え助け合える事業運営に取り組んでいる。

長谷川 綾佳 デザイナー
2017年、エイケー入社。前職では、店舗、オフィス、カーディーラー、ブライダル、ホテルなどの空間デザインを手がけてきた。お客様が求めていること以上の提案を意識して、これまでに培ったさまざまな観点から既成概念にとらわれないデザインを目指している。