GOOD STORY.11

AIM PLACE OFFICE

ADDRESS

SHINJUKU TOKYO

FLOOR SPACE

388.41㎡

CONCEPT

「おもしろい」「ありがとう」を引き出す終わりのないミッション。 IT業界で生き抜く社員の強みを引き出すオフィス作りのGOOD STORY

MORE

CREDIT

Designer Tetsushi Kurokawa / Ayaka Hasegawa
Project Manager Tetsushi Kurokawa

「おもしろい」と「ありがとう」が生まれ続ける場所

顧客のwebマーケティング戦略をサポート。SEO技術を強みに、急成長を遂げるエイムプレイスが、オフィスの移転新装で狙ったこととは? 代表取締役の河上隼人さんに話を伺いました。

ワクワク、ドキドキ、おもしろい

――最初に河上社長の経営論をお伺いできますか。

河上隼人さん(以下、河上。敬称略):おもしろくやりたい、と思っています。社員には「楽しくやろう」と言っています。社会人として礼儀正しく行動するのはもちろんですが、ユーモアやユニークさがなければ、この業界で勝ち残れません。まず私が率先して楽しもうという気持ちがありますね。久土地社長(エイケー)もそうではありませんか?

久土地:私は、自分のやりたいことをやっているだけです(笑)。いろいろな国で事業展開をさせてもらっていますが、それも自分の興味があるところへ向かった結果です。誰よりも人生を楽しんで、おもしろくやりたいですね。

河上:創業してから3年ぐらいは、経営者としてちゃんとやらないと勝てないと思っていました。この5年ぐらいですかね、自分で楽しんでやれたらいいと思っているほうが、会社がよくなっている感触があります。

オフィスデザインにはどのような要望がありましたか。

黒川哲志(エイケー/以下、黒川):「ワクワク」「ドキドキ」「おもしろい」という3つのキーワードをいただきました。

河上:社員を驚かせたかったんです。

久土地:驚かれました?

河上:もちろんです。移転の初日にみんなで13階へ上がったとき歓声が聞こえました。私のほうを向いて「ウソでしょう?」と言ったのは、おもしろかったですね。

働く人と会社をブランディング

――オフィスに入るとバーカウンターとラウンジ。これは驚きますね。

黒川:仕事と遊びで使い分けができる場所にしたいとのご要望でした。デスクで座って仕事をするだけじゃなくて、バーカウンターに立って打ち合わせをしたり、飲みながらコミュニケーションを取るなど、いろいろな使い方ができるように提案させていただきました。

河上:ここでランチを食べたり、パソコンを持ってきて仕事をしたり、夕方は一杯飲んでいる社員もいます。バーカウンターには大きなスクリーンがあり、四半期に一度の全体会議もこのラウンジでやりました。スポーツバーになるときもあります。

――デザインコンセプト「Openness」「Feel nature」「Lounge」はどのように導き出されたのですか。

黒川:独立した会議室が複数必要とのことから、最初はオーソドックスに会議室エリアとワークスペースを完全に分離したクローズドなプランをつくりました。それをたたき台に検討していたところ、久土地から「もっとオープンにいこう」という言葉をもらい、会議室もオープンスペースの一部としてリラックスできる空間をつくろうと思いました。そこで「Openness」と「Lounge」というキーワードが出てきました。さらに、リラックス感を強化してここでしか味わえない空間をつくるために、自然を感じるオフィスにしようと「Feel nature」を着想しました。ラウンジと執務空間であるワークスペースは明確には仕切らず、植栽には目隠しとしての機能性も持たせています。

河上:ほとんどお任せで「いいですね~、いいですね~!!」としか言っていないんですよ(笑)。

久土地:デザインは、ほぼ即決してもらいました。最終金額が決まってから、この照明だけでも100 万円以上するんですが使ってもいいですかと聞いたら、いいですよと即答。moooiというオランダのブランドの照明ですけど、この雰囲気とすごく合っていると思います。

河上:すごくいいですね~。

久土地:新しいオフィスに引っ越したことで何か効果はありましたか。

河上:はい。当社の事業の一つで人材紹介をしていまして、看護師さんがよく来社されますが、「おしゃれな会社ですね!」と言われることが多いようです。看護師さんの面談を担当する社員たちも自分のレベルが上がったというか、自信が持てるようになったようです。不動産のwebメディアも持っていますが、西新宿にオフィスがあってこのおしゃれな内装なので信頼感は上がっていると思います。

久土地:人材紹介の成約率も上がっていますか。

河上:かなり上がっていますよ! 正社員の求人にも結びついて、求める人材が採れるようになったのも狙いどおりです。社内的にはコミュニケーションが強化されました。世の中には恥ずかしがり屋さんも多いと思いますが、遠慮をしているといい仕事はできません。みんなが顔をそろえるケースが増え、オープンな雰囲気で言いにくいことも、上手に言い合える環境になりました。オフィスへの投資は、会社のブランディングにつながっていますね。

論理と直感の融合で、会社を強くおもしろく

エイケーから見たエイムプレイスと河上社長の強みは?

黒川:意外性のある提案をパッと判断して受け入れてくださった河上社長の度量の大きさ、大胆さと、社員の方々のレスポンスの速さ、繊細さを併せ持っているところでしょうか。オフィスデザインが、エイムプレイス様のチームづくりを後押しできたら幸せです。

久土地:SEO をお願いしていて、マーケティングの打ち合わせをさせてもらっていますが、エイムプレイスさんほど SEO の知識が出てくる会社はありません。この記事ができあがっているころには 1 位になっていると思います。

河上:SEOの技術には自信があります。専門家やプログラマーと話しながら独自に形をつくりあげました。デジタルマーケティングでどんどん結果が出ています。

久土地:メディア事業も展開されていますよね。

河上:webからの集客という強みを軸に不動産、美容のジャンルでメディアを複数展開しています。私がレッドオーシャンに行きたがるのでライバルは多いのですが、そこで差をつけるのが独自のSEO技術です。論理的思考で物事を考えられる人と、私のような真逆の右脳人間が融合して、様々な経験とノウハウを構築することができました。

河上社長からみたエイケーの強みは?

河上:すごくおしゃれ。久土地社長をはじめ、いろんな方とお会いして、かっこよさとは何なのか気づかされたことがたくさんあったので、私もそこに便乗したいです。

――最後に今後のビジョンをお聞かせください。

河上:当社のミッション“「おもしろい」「ありがとう」を引き出す価値あるサービスを創造する”は、終わりのない言葉です。私たちがそれをしっかり表現し続けることで、みなさまに貢献していければ嬉しいです。その中で、社員にはこの業界で生き抜くスキルを高めてほしいと思います。気遣いができたり、話すのが上手になったり、遠慮しがちなところを克服したり、おもしろさを磨いてユニークな人が増えたら会社も強くなるのではないでしょうか。

[企業紹介]
株式会社エイムプレイス
Webコンサルティング、医療業界専門の人材紹介のベンチャー企業として、2010年に創業。事業領域を拡大し、近年は、美容クリニック検索『KireKawa(キレカワ)』、医療脱毛クリニック検索『医療脱毛レビュー』、不動産売却サイト『イエマル』など、自社による複数のインターネットメディアを展開。独自に開発したSEO技術を軸に業績を伸ばしている。

[プロフィール]
河上 隼人 代表取締役
1980年、広島県出身。高校・大学時代はラグビー部に所属。大学卒業後、アルバイトを経て通信機器を販売する会社へ就職。営業への適性をつかみ、web専業の広告代理店に転職すると、webプロモーションや法人営業で頭角を現わす。30歳を迎える2010年、株式会社エイムプレイスを設立。数々のサービスをリリースし、現在に至る。

久土地智志
株式会社エイケー 代表取締役社長
1981年、神奈川県横浜市出身。家業の工務店に就職して現場監督として勤務したのち、2013年に会社を継ぐと事業を店舗デザイン・施工に転換。職人時代に培った現場を見る目と持ち前の感性で次々に繁盛店を作り出している。

黒川哲志
株式会社エイケー 一級建築士
大学院修了後、建築設計事務所を主宰。2018年にエイケーに入社。店舗やオフィスの内装を中心に、クライアントが本質的に求めているものが何かを考え、クライアントのビジネス発展の一助となること、なにより、そこにいることを心地よいと感じる場を生み出すことをテーマとしている。