COLUMN
ショールームのデザインのポイントと施工費用を徹底解説!
ショールームは、単なる商品展示の場ではなくブランドの魅力を伝えて、企業が顧客と直接接点を持つための重要な場所です。
そのため、ショールームのデザインは非常に重要です。
本記事では、ショールームのデザインにおける大切なポイントと施工費用の相場について詳しく解説していきます。
費用を抑えるためのコツやショールームのデザイン会社を選ぶ際の注意点なども解説していくので、ショールームの設計やデザインを考えている方は、ぜひ参考にしてください。
ショールームのデザイン・設計の重要性
ショールームとは、製品やサービスを展示するためのスペースや場所やその施設全体を指します。
ここでは、ショールームの設計・デザインの重要性やショールームをこだわるメリットについて詳しく解説していきます。
ショールームにおけるデザイン・設計の重要性
ショールームは、自社商品の魅力を顧客に直接伝えるための重要な手段の一つです。
訪れた顧客は、商品に実際に触れてサイズ感や質感、匂い、重さを確認できます。
たとえば、機械系の製品なら操作感を体験することが可能です。実際の使用感などを確認することで、イメージとのギャップを埋めることができます。
特に高額商品に関しては、購入後に後悔しないためにショールームでの確認が重要です。
車業界や住宅業界、機械メーカーなどがショールームを活用しており、商品に詳しいスタッフの説明を受けることで理解が深まります。
そのため、ショールームは顧客の購買意欲を高め、利用イメージを具体化する非常に重要なツールといえるでしょう。
ショールームをこだわるメリット
ショールームは顧客に商品の魅力を最大限に伝えるための場のため、こだわることは大切です。
空間デザインの完成度が高いほど、顧客はその環境に入りやすくなり購買行動を促進します。
しかし、ただ商品を展示するだけでは、ショールームの効果を十分に発揮することはできません。
魅力的なデザインのショールームは、訪れる顧客を引き付けるだけでなく、リピート来場やブランドイメージの向上にも繋がります。
顧客にとって心地良い空間を提供することは、ブランドへの信頼感を高め、長期的な顧客関係の構築にも繋がるでしょう。
ショールームは単なる商品展示の場ではなく、顧客との重要な接点であり、ブランドの価値を伝える場として活用すると良いです。
ショールームのデザイン・設計におけるポイント
ショールームのデザイン・設計には、いくつか押さえておくべき重要なポイントがあります。
以下のポイントを押さえることで、より魅力的なショールームを実現できます。
- ショールームの目的を明確にする
- 導線を考える
- 競合のショールームも参考にする
- オンライン利用も踏まえる
- 店外からの視認性を高める
- サービスや商品に応じた店舗物件を探す
それぞれのポイントについて詳しくみていきましょう。
ショールームの目的を明確にする
ショールームのデザインや施工を行う際にまずやるべきことは、ショールームの目的を明確にすることです。
目的を明確にすることで全体のコンセプトが定まり、具体的な設計方針が固まります。
このコンセプトは、店舗経営の基本方針となり、開業資金の調達やマーケティング戦略にも大きく影響します。
また、ショールームの目的は、商品の認知度を高めたり、顧客とのコミュニケーションを促進したりすることなど多岐にわたります。
それぞれの目的に応じた空間作りが必要となるため、まずは目的をしっかりと設定することが重要です。
導線を考える
導線設計は、ショールームのデザインにおいて非常に重要なポイントです。
顧客がスムーズに商品を見て回れるようにするための導線設計は、顧客満足度やスタッフの作業効率に直結します。
適切な導線を確保することで、顧客がストレスなく商品を見て回りやすくなるため、購買意欲の向上にも繋がります。
さらに、従業員の導線も考慮することが必要です。
展示する商品やサービス、顧客の滞在時間、プライバシーなどを考慮しながら、顧客と従業員の導線を明確に区別しましょう。
これにより、スタッフは効率的に業務ができ、サービスの質も向上します。
競合のショールームも参考にする
競合のショールームを参考にすることも有効です。
競合店のデザインや配置を学び、自社のショールームとの差別化を図ることで、独自の魅力を打ち出すことができます。
競合分析を通じて得られる情報は、ショールーム設計の質を高めるために参考となります。
オンライン利用も踏まえる
オンライン利用ができるショールームも考慮しましょう。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ショールームのオンライン利用が急速に進んでいます。
オンラインショールームの導入により、場所の制約を超えてさまざまな顧客にアプローチすることが可能です。
たとえば、スタジオ機能を持つ発信型のショールームを設置することで、感染対策を講じながらも多くの顧客に情報を発信できます。
さらに、ショールームは顧客向けだけでなく、社内研修や新製品のプレゼンテーションなど、多目的に利用することも可能です。
店外からの視認性を高める
店外からの視認性を高めることも、ショールームのデザインにおいて重要なポイントです。
通行人やドライバーにショールームの存在をアピールするためには、看板や窓のデザインが鍵となります。
視認性を高める工夫を施すことで、より多くの方にショールームを認知してもらうことが可能です。
サービスや商品に応じた店舗物件を探す
ショールーム型店舗のデザインや施工において、商品の特性やサービス内容に応じた物件選びも重要です。
商品やサービスの種類やサイズに適した立地や広さ、間取りを考慮しながら、理想的な店舗物件を見つけることが求められます。
希望条件を整理し、不動産情報サイトや不動産業者を活用して最適な物件を探しましょう。
ショールームのデザイン・設計の施工事例
ここでは、ショールームのデザイン・設計の施工事例をいくつかみていきましょう。
具体例①
この例は、宇宙船をコンセプトにしたショールームです。入り口には大きな宇宙服があり、その認知性は抜群です。
来場者は非日常的な体験を楽しむことができ、まるで宇宙旅行をしているかのような感覚を味わえます。
さらに、最新の酸素カプセルや酸素ボックスを体験するエリアが設けられており、未来的な技術に触れることが可能です。
このように、テーマに沿った独自性のあるデザインが訪れる人々に強い印象を与えるでしょう。
具体例②
この例では、シンプルさを追求したデザインが特徴です。
商品の主役である鞄が見やすいように配置され、全体的に落ち着きのある空間が広がっています。
木目調を基調とした内装は温かみがあり、誰でも入りやすい雰囲気が作られています。
過度な装飾を避け、商品そのものの魅力を引き立てるデザインとなっていることが伺えるでしょう。
顧客がリラックスして商品を選べる環境を提供し、購買意欲を自然に引き出します。
具体例③
この例では、D2Cコスメを一同に集めた、日本初の体験型RaaSストアとして設計しています。
店内は、フロアごとに異なるテーマを持ち、訪れる人々に驚きと感動を与えるでしょう。
ネオン調のサインやブランドカラーに染め上げたエレベーターなど、随所にフォトスポットを配置し、来店そのものが楽しみになるような空間です。
各フロアで異なる体験ができるよう工夫されており、顧客にとって記憶に残るショールームとなっています。
ショールームのデザイン・設計の相場費用と費用を抑えるコツ
ショールームのデザインや施工に発生する費用は、その規模や目的によって大きく異なります。
適切なデザインと予算管理を行うことで、理想のショールームを実現することが可能です。
ここでは、ショールームのデザイン・設計にかかる相場費用と、費用を抑えるためのコツについて解説していきます。
ショールームのデザイン・設計の相場費用
ショールームのデザイン施工にかかる費用は、その規模や内容によって大きく異なります。
一般的に、オフィス内装で坪10万円の立地であれば、ショールームはその倍程度の費用がかかるとされています。
ショールームのタイプ別の相場費用は、下記の表の通りです。
ショールームタイプ | 相場費用 |
インテリア系 | 100万円〜200万円 |
住宅設備 | 300万円〜500万円 |
自動車メーカー | 400万円〜800万円 |
モデルハウス | 500万円〜1,000万円 |
大手メーカー以外のほとんどのショールームは20坪程度で、300万円〜500万円程度が一般的な費用帯となります。
ショールームのデザイン・設計費用を抑えるコツ
ショールームのデザイン・設計費用を抑えるためには、以下のコツを踏まえて業者に依頼しましょう。
- 相見積もりを取る
- 居抜き物件を検討する
- 補助金・助成金を活用する
それぞれのコツについて詳しく解説していきます。
相見積もりを取る
ショールームのデザイン・設計費用を抑えるためには、相見積もりを取りましょう。
複数の業者から見積もりを取ることで、工事費用や期間を比較することができます。
これは無駄な費用を削減し、最もコストパフォーマンスの良い業者を選ぶために有効です。
見積もりを取る際には金額だけでなく、各業者の提供するサービス内容や過去の実績、アフターサービスの有無なども詳しく比較検討しましょう。
また、業者によっては見積もりの中に隠れた費用が含まれている場合もあるため、細かく確認することが重要です。
居抜き物件を検討する
居抜き物件を利用することで、新規工事費用を大幅に削減することができます。
前のテナントが残した内装や設備、什器などをそのまま活用することで、初期費用を抑えることが可能です。
ただし、居抜き物件を選ぶ際にはいくつかの注意点があります。
まず、前のテナントの内装や設備が自社のショールームのデザインコンセプトと一致するかを確認しましょう。
また、設備が古くなっている場合や修理が必要な場合には、追加費用が発生することもあります。
状態をしっかりとチェックし、必要に応じて専門家に相談することで、安心して利用できる居抜き物件を選びましょう。
補助金・助成金を活用する
補助金や助成金を活用することで、ショールームの設計・施工にかかる資金負担を減らすことができます。
これらの資金は基本的に返済義務がありません。
ただし、補助金や助成金には申請条件や用途が厳しく定められていることが多いため、事前に確認することが必要です。
自治体や政府が提供する補助金・助成金の情報を収集し、ショールームの開業や経営に活用できるものを探しましょう。
ショールームのデザイン・設計会社を選ぶポイント
店舗デザイン会社は対応業務が異なります。
デザインのみを行う会社もあれば、設計や施工、什器制作、アフターフォローまでワンストップで対応する会社もあります。
そのため、自社のニーズに合った会社を選ぶことが大切です。
また、依頼時には見積書の内容を詳細に確認しましょう。
依頼した業務内容や各項目の費用を明確に把握することで、不明瞭な費用や相場より高い費用を避けることができます。
これらのポイントを押さえることで、理想のショールームも実現できるでしょう。
まとめ
ショールームは、顧客との直接的な接点を持つための非常に重要な場です。
魅力的で機能的なショールームは、製品やサービスが持つ世界観やブランドアイデンティティを顧客に効果的に伝えることができます。
デザインに工夫を凝らし、訪れる方々に感動を与える空間を作り上げることで、顧購買意欲を高めてリピーターを増やすことができるでしょう。
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ショールームのデザインや内装工事でお困りの方は、ぜひ一度エイケーまでお問合せください。
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