COLUMN
コンクリート打ちっぱなし内装の魅力に迫る!注意点やおしゃれにするコツも
コンクリート打ちっぱなしの内装は、あえてコンクリートや配管を見せることでおしゃれさを楽しめるデザインとして人気です。
自宅やオフィス、店舗など幅広い場所で需要があります。
この記事では、内装をコンクリート打ちっぱなしにする魅力や気を付けるべきポイント、相性の良いインテリアを紹介します。
リフォームや改装を検討していて、コンクリート打ちっぱなしについて気になる方は最後までご覧ください。
コンクリート打ちっぱなしとは?
コンクリート打ちっぱなしとは、塗装やタイルなどを使用せず、コンクリートの素材を活かした状態のことです。鉄筋コンクリート造(RC)や鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC)の建物で実現できます。
通常であればコンクリートを隠すために、塗装をしたり壁紙を使用したりします。しかしコンクリート打ちっぱなしでは、あえてコンクリートをそのままの状態にすることで、無機質感を演出します。
内装をコンクリート打ちっぱなしにするメリット6つ
内装をコンクリート打ちっぱなしにすると、見た目だけではなく、機能面においてもさまざまなメリットが得られます。
内装をコンクリート打ちっぱなしにすると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
- どんなテイストの部屋でも合わせやすい
- スタイリッシュに仕上がる
- 開放感がある
- 耐火性能に優れている
- 遮音性や防音性が高い
- 耐用性が高く維持費を抑えやすい
順番に詳しく解説していきます。
1.どんなテイストの部屋でも合わせやすい
コンクリートは、シンプルな見た目で落ち着いた色味のため、さまざまなテイストの部屋に合わせやすくなっています。
ナチュラルやヴィンテージなど、自分好みのテイストに合わせられます。
家具やインテリアの素材一つで、部屋の雰囲気を変えられるのも魅力的です。
2.スタイリッシュに仕上がる
コンクリート打ちっぱなしは、かっこよくスタイリッシュな印象に仕上がります。
コンクリートの力強さと無機質感は、シンプルでかっこいい内装にしたい方にぴったりでしょう。
黒のインテリアでスタイリッシュさを強調したり、ホワイトインテリアで清潔感を演出したり、使用するインテリアによっても印象が変わります。
3.開放感がある
コンクリートは非常に頑丈なため、柱の本数が少なくて済みます。また断熱材や内装材も使用しないことから、空間を広く感じられるでしょう。
柱同士の間隔が広ければレイアウトの変更もしやすく、開放的な空間を作れます。
天井が筒抜けであれば、より開放感のある空間に仕上がります。
4.耐火性能に優れている
コンクリートは火に強い素材のため、万が一火事が起きてしまっても被害を抑えられます。
コンクリートによっては、1,000℃という高温にも耐えられるものも存在します。耐火性に優れているかどうかは、内装を決めるうえで非常に重要です。
5.遮音性や防音性が高い
遮音性や防音性に優れているのもコンクリートの特徴です。お客様で賑わうようなお店であれば、周囲に対する配慮としてコンクリートを使用するのもおすすめです。
自宅で楽器の演奏練習をする方もコンクリートの内装であれば、近隣住民に聞こえる音を抑えられます。
6.耐用性が高く維持費を抑えやすい
新築を建てる場合は、耐用性の高い物件であることを重要視する方もいるでしょう。
コンクリートのように耐用性の高い素材であれば、メンテナンスの回数を減らせ、維持費の節約にも繋がります。また地震が起きた場合でも、被害を抑えられる可能性があることも大きな魅力です。
内装をコンクリート打ちっぱなしにするデメリット6つ
内装をコンクリート打ちっぱなしにする際に、知っておきたいデメリットについて解説します。
デメリットについて知らないままだと、施工をしてから後悔してしまう恐れがあります。
後悔せず理想の内装に近づけるためにも、しっかりとデメリットについて見ていきましょう。
- 断熱性能が低い
- 配線や配管が目立つ
- カビが生えやすい
- 場合によってはコストがかることがある
- 汚れが目立ちやすい
- 壁に何かを飾るときは手間がかかる
1.断熱性能が低い
コンクリート打ちっぱなしの内装の場合、内壁に断熱材を入れられません。
またコンクリートは断熱性能が低いため、夏は暑く冬は寒くなりやすいのがデメリットです。
外気の影響を受けやすいと、エアコンを使用する頻度も増えてしまいます。すると、光熱費が高くなってしまう恐れがあります。
少しでも光熱費を抑えたいならば、春や秋など比較的過ごしやすい気候のときには窓を開け、部屋の温度を調整するのがおすすめです。
2.配線や配管が目立つ
配線や配管、ダクトなどが丸見えになるのが気になる方もいるでしょう。コンクリート打ちっぱなしの構造上、配線や配管、ダクトが目立ってしまう仕様になっています。
部屋全体をすっきりとした印象にしたい方は、本来であれば隠れている配線や配管が見えることが気になってしまうかもしれません。
ですが、あえて見せるオシャレを楽しむのも一つの方法です。コンクリート打ちっぱなしは、見える部分を活かしながら内装を考えるのがおすすめです。
3.カビが生えやすい
コンクリートは水分を吸収しやすいため、部屋に湿気が溜まりやすくなります。部屋の湿度が高くなると、結露やカビが発生しやすくなります。
部屋の湿度を高くしないために、換気をしたり結露を拭き取ったりして、湿気を溜めないように心がけてみてください。
どうしても湿度が溜まりやすいと感じたら、除湿機を使用するのも一つの方法です。
4.場合によってはコストがかることがある
追加で作業を行う場合は、予想よりも費用が高くなることがあります。
断熱性が低いことが気になるのであれば、外断熱工法を取り入れることもできますが、その分費用がかかることは理解しておきましょう。
5.汚れが目立ちやすい
本来であれば塗装などで隠せる釘やボンドの跡が、目立ちやすくなってしまうケースもあります。見えることをあえて楽しむこともできますが、シンプルに仕上げたい方は気になってしまうかもしれません。
コンクリートは表面が凸凹しているため、掃除がしにくいのも難点です。
6.壁に何かを飾るときは手間がかかる
コンクリートは木造や鉄筋の壁に比べ、非常に固い素材です。そのため壁に写真やポスターを飾るのも簡単ではありません。
もしコンクリートの壁に何かを飾る場合は、ボルトアンカーを使用するのが良いでしょう。ボトルアンカーであれば、重いものでも耐えられる強度があるため安心です。
コンクリート打ちっぱなしをおしゃれにするポイント
コンクリート打ちっぱなしの内装をより一層おしゃれにするために、2つのポイントを紹介します。
床のデザインにもこだわる
コンクリートの色はシンプルなため、床のデザインを引き立ててくれる役割を持ちます。コンクリートは冷たい印象になりがちですが、床にベージュのような柔らかい色味を使用することで、部屋全体のバランスが取れます。
コンクリートは暗めの色だからこそ、床のデザインにこだわれるのも魅力です。
コンセプトを決める
内装のコンセプトを決めることは、統一感を出すために非常に重要です。
コンセプトが決まっていないと、何かを決める際の判断材料がないまま進めなければいけません。
かっこよく仕上げたいのか、優しくぬくもりのある空間にしたいのか、具体的にコンセプトを決めておくのがおすすめです。
内装をコンクリート打ちっぱなしにする際の注意点
スタイリッシュで無機質な素材が魅力のコンクリート打ちっぱなしですが、注意するべき点があります。
- 専門家に相談する
- 風通しをよくする
- 汚れないように塗装でコーティングする
- エアコンの設定温度を最適にする
- 殺風景にならない工夫をする
これらの注意点を意識し、理想に近い内装を実現しましょう。
専門家に相談する
内装をコンクリート打ちっぱなしにすることが、本当に向いているかどうか悩んだ場合は、専門家に相談するのがおすすめです。より明確なアドバイスをもらいたいのであれば、コンクリート打ちっぱなしが得意な業者なのかを、事前にリサーチしておきましょう。
またコンクリート打ちっぱなしが得意な業者であれば、施工の技術が高く、満足できる仕上がりになるはずです。
風通しをよくする
部屋の湿度を快適に保つために、換気をこまめに行いましょう。特にキッチンや洗面所などの水回りは湿気が溜まりやすいため、換気を心がけることが大切です。
窓を開けるのも一箇所だけではなく、二箇所以上を開けることで空気の通り道を作れます。
汚れないように塗装でコーティングする
コンクリートにクリア塗料を塗ることで、汚れや傷が付きにくくなります。
塗料と聞くと、コンクリート感が失われると感じる方もいるかもしれません。しかし塗料は透明なため、コンクリートの質感を残しつつもしっかりと表面を保護してくれます。
長い期間きれいな状態を保ち、メンテナンスの費用を節約するためにも、表面の保護をすることが大切です。
エアコンの設定温度を最適にする
断熱性の低いコンクリートは、夏は暑く冬は寒くなりやすく、部屋の温度調整が難しくなります。
このようにコンクリートは外気温の影響を受けやすいため、エアコンで部屋の温度を調整することが必要不可欠です。
外の気温と部屋の室温とのバランスを考慮しながら、最適な温度設定を心がけましょう。
殺風景にならない工夫をする
コンクリートは無機質感があり、冷たい印象になりがちです。
温かみのある空間にするために、床を木材にしたり、暖色系の照明を使用したりして、部屋全体の雰囲気が明るくなるような工夫が必要です。
部屋を殺風景にしないようにするには、観葉植物を置くことも効果的でしょう。なぜなら部屋の中に緑があるだけで癒し効果があるうえ、優しい印象になるからです。
コンクリート打ちっぱなしのようなデザインを実現する方法
コンクリートの見た目は好みでも、機能性に不安を持っている方もいるでしょう。そんな方におすすめなのが、コンクリートのように見える加工を施すことです。
コンクリート打ちっぱなし風の壁紙を使用する
コンクリート風の壁紙を貼ることで、コンクリート打ちっぱなしのような雰囲気を楽しめます。しかしコンクリート打ちっぱなし特有の「無機質感」「開放感」などは実現できないでしょう。
デザインにそこまでこだわらず、コンクリートの雰囲気を味わいたい場合におすすめです。
コンクリートに見える塗装をする
塗装にもコンクリートのようなデザインのものがあります。
壁紙と同じく、本物のコンクリートのような味わいを演出するのは難しいですが、気軽に内装の雰囲気を変えたい場合にはぴったりの方法です。
コンクリート打ちっぱなしの内装に合うインテリア
シンプルなデザインが特徴のコンクリートには、どのようなインテリアが合うのでしょうか。
ここからは、コンクリート打ちっぱなしの内装でおすすめしたいインテリアをご紹介します。
- ヴィンテージ家具
- ホワイトインテリア
- ポスターや写真
ヴィンテージ家具
ヴィンテージ家具を使用することで、温かみのある部屋に仕上がります。
コンクリートの質感や色合いが原因で、冷たい印象になってしまうことがあります。そんなときはヴィンテージ家具を組み合わせてみてはいかがでしょうか。
ホワイトインテリア
コンクリート打ちっぱなしとホワイトインテリアの組み合わせは、より一層内装のかっこよさを演出してくれます。
シンプルさやスタイリッシュさを求めるなら、ホワイトインテリアがぴったりです。
ポスターや写真
コンクリートのようなシンプルな素材にポスターや写真を貼ることで、装飾物が際立ちやすくなります。
ポスターや写真の見栄えが良くなるのは、コンクリートならではの魅力です。
注意点としては、コンクリートは非常に頑丈な素材のため、飾ることに苦労する可能性があることです。コンクリートに何かを飾る際は、ボトルアンカーを使用するのが良いでしょう。
まとめ
この記事では、コンクリート打ちっぱなしならではの魅力や気を付けるべきポイントを紹介しました。
一見するとデメリットに感じてしまうことも、しっかりと対策をすれば解決できることもあります。せっかくコンクリート打ちっぱなしの内装にするのであれば、その魅力を最大限に生かす工夫を楽しんでみましょう。
ぜひこの記事を参考にして、コンクリート打ちっぱなしならではの空間づくりをぜひ満喫してみてください。
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