COLUMN

2025.07.17

サウナの内装でこだわるべきポイントは?工事を行う際の注意点を解説

北欧のフィンランドが発祥のサウナには、さまざまな健康効果が期待できます。

 

サウナ施設の開業を検討している場合、内装にはどのような材質を使用すればいいのでしょうか。

 

この記事では、サウナの内装を考えるときのポイントについて解説しています。

 

導入費用の相場や内装工事の注意点についても解説しているので、参考にしてください。

 

 

サウナの内装を考えるときのポイント

サウナの内装を考えるときに重視してほしいポイントについて解説します。

 

顧客のニーズに合った種類を選ぶ

サウナの内装の種類は、ターゲットとなる顧客のニーズを満たせるものを選択してください。

サウナの種類は、次のとおりです。

 

  • ・乾式(ドライサウナ)
  • ・湿式(ウェットサウナ)
  • ・フィンランド式

 

乾式のドライサウナは、高温で湿度が低いサウナになります。

爽快感があるので、疲労回復や腰痛、肩こりを解消したい方に向いているでしょう。

 

湿式のウェットサウナは、湿度が高いので肌や髪へのダメージが低いです。

そこまで温度も高くないので、女性や子供を含めた家族連れに適しています。

 

フィンランド式は、高温のサウナストーンにアロマ水をかけて、湿度と温度を上げるサウナです。

発汗作用が高まるので、ダイエットしたい方やリフレッシュしたい方に向いています。

 

必要なレイアウトを考える

サウナの内装レイアウトは、スタッフとお客様の動線の区別が必要です。

レイアウトは、業務効率や満足度を左右します。

必要に応じて、次のスペースをレイアウトしましょう。

 

  • ・休憩室
  • ・トイレ
  • ・脱衣所
  • ・受付カウンター
  • ・バックヤード
  • ・水風呂
  • ・外気浴スペース

 

スタッフの動線は、シンプルにすることが大切です。

無駄な動線をなくすことで、移動の手間を省くことができます。

また、サウナの収容人数も考慮に入れてください。

利用人数に応じてベンチの幅や奥行きを調整し、快適な空間づくりを心がけましょう。

 

コンセプトに合ったデザインにする

サウナのコンセプトやターゲットに合ったデザインを採用すれば、利用者にとって心地よい空間が提供できます。

 

ターゲットが若者であれば、モダンでスタイリッシュなデザインにするのがおすすめです。

 

さまざまなサウナの施設を導入している場合は、高級感のあるデザインにするとコンセプトが伝わりやすくなります。

 

家族や年配の方がターゲットの場合は、ナチュラルなテイストや、落ち着いた木の温もりを感じるデザインにすると喜ばれるでしょう。

 

サウナのデザインは、コンセプトやターゲットによって大きく変わるので、ターゲットの選定は慎重に行いましょう。

 

信頼できる業者に工事を任せる

サウナの内装工事で後悔しないためには、信頼して任せることができる業者を選ぶ必要があります。

 

サウナの内装工事を任せることができる業者は、次のとおりです。

 

  • ・設計事務所
  • ・工務店
  • ・内装工事専門業者

 

それぞれの業者にはメリット・デメリットがあるため、特徴をよく理解したうえで依頼先を検討しましょう。

 

業者選びの基準

信頼できる内装工事業者を選ぶポイントは、次のとおりです。

 

  • ・サウナの内装工事の施工実績が多い
  • ・サウナの施工に関する専門知識がある
  • ・電気工事士やガス工事士などの資格を持っている
  • ・柔軟な対応力がある
  • ・アフターサービスが手厚い

 

施工実績が豊富な業者は、経験やノウハウがあるのでニーズを満たすサウナの施工案を提案してくれます。

 

サウナの施工に関する専門知識や資格を取得していれば、安心して内装工事を任せることができるでしょう。

 

また、要望を丁寧にヒアリングし、柔軟に対応できることも大切です。

親身に相談に乗ってくれる業者を選びましょう。

 

サウナが完成した後も、トラブルやメンテナンスなどのアフターサービスを提供している業者を選べば、安全にサービスを提供することができます。

 

 

サウナの内装に木材が使用される理由

サウナの内装工事では、木材が使用されるケースが多いです。

サウナに木材を使用するメリットを詳しく解説します。

 

調湿性がある

木材は周囲の湿度に応じて、空気中の水分を吸収したり、放出したりする機能が備わっています。

 

内装に木材を使用すれば湿度を調整してくれるため、サウナを快適に楽しめる環境がキープできるでしょう。

 

さらに、木材の調湿機能により、カビの発生も抑制できます。

 

断熱性が高い

木材は断熱性能に優れているため、少ないエネルギーでもサウナの内部を効率的に温めることができます。

 

金属と比較して熱伝導率が低いので、木材の表面が火傷するほど熱くなることもありません。

 

木材をサウナの内装に使用すれば、温度を保ちながら安全にサウナが楽しめるでしょう。

 

リラックス効果がある

木材の香りや触り心地、見た目には、人間をリラックスさせる効果があります。

 

木材が放出するフィトンチッドには、免疫機能を高めたり心を落ち着けたりする効果があるからです。

 

触り心地もやわらかく温かみのある見た目をしているため、木材を使用すれば、サウナの健康効果をさらに向上させることができるでしょう。

 

 

サウナの内装に使用される木材の種類

サウナの内装によく使用されている木材の種類は、次のとおりです。

 

  • ・スプルース
  • ・シダー
  • ・ヘムロック
  • ・ひのき
  • ・パイン

 

サウナの内装に適した木材の特徴や、メリットについて解説します。

 

耐水性のあるスプルース

スプルースは、マツ科の針葉樹です。

白くて明るい見た目をしているため、アラスカヒノキやホワイトウッドと呼ばれることもあります。

 

耐水性があるので、湿度の高いサウナの内装として使われるケースが多いです。

 

音響性がよいので、ピアノやギターなどの楽器に使用されることもあります。

 

軽量で弾力性のあるスプルースは、加工性に優れているのが特徴です。

 

見た目が美しいので、サウナの内装に使用する場合は、北欧風やナチュラルなテイストの雰囲気に仕上げることができるでしょう。

 

耐久性の高いシダー

シダーは、ヒノキ科の針葉樹です。

耐久性と防腐性に優れているという特徴があるため、サウナの内装に使われています。

 

特にウェスタンレッドシダーは膨張や収縮しにくいので、シダーの中でもサウナの内装に最適です。

 

シダーには防虫効果もあるので、屋外型のサウナに使用されることもあります。

 

ほかにイースタンホワイトシダーという種類もありますが、時間の経過とともにシルバーグレーに色が変わる性質を持っているため、サウナをシックな雰囲気にしたい場合におすすめです。

 

香りの少ないヘムロック

ヘムロックは、マツ科の針葉樹です。

加工しやすいという特徴を持っているため、住宅の内装に多く使用されています。

 

全体的に淡い色をしているため、落ち着いた雰囲気のサウナに仕上げることが可能です。

 

ヘムロックは収縮性が低いため、加工後の変化が少なく、耐久性にも優れています。

 

香りもほとんどしないため、木材の香りを苦手と感じる方に配慮したい場合に向いているといえるでしょう。

 

湿気調整能力が高いひのき

ひのきは、日本のサウナに最も使用されている針葉樹です。

白くて光沢がある美しい見た目や、リラックス効果のある特有の香りが最大の特徴です。

 

ひのきはコストが高いので、高級感のあるサウナを作りたい場合に向いています。

また、ひのきは水分や湿気に長時間さらされても腐りにくい木材です。

 

サウナに合わせて水風呂やおけに使用すれば、統一感を演出することができるでしょう。

 

低コストなパイン

パインは、マツ科の針葉樹です。

肌触りがやわらかくて、熱伝導率が低いので、サウナの内装に適しています。

 

コストが低く、加工しやすい性質があるので、サウナの内装工事費用を安く抑えることが可能です。

 

パインは耐久性がそこまで高くありませんが、木肌が黄色なのでナチュラルな雰囲気のサウナにすることができます。

 

経年劣化により、味わいを増していく色の変化を楽しむこともできるでしょう。

 

 

サウナの内装工事を行う際の注意点

サウナの内装工事を依頼するときの注意点について解説します。

 

公衆浴場法の基準を理解しておく

サウナを開業するためには、公衆浴場法に基づいた、次のような基準を満たすことが必要です。

 

  • ・構造設備基準
  • ・適正配置基準
  • ・衛生基準

 

公衆浴場法の対象となるサウナを設置するためには、基準に基づいた設計と施工を行う必要があります。

 

サウナのある地域を管轄する保健所長から、許可を得るための申請手続きも必要です。

なお、個人用のサウナを作る場合は、公衆浴場法の対象にはなりません。

判断がつかない場合は、事前に保健所に連絡して確認しておきましょう。

 

建築基準法や消防法を遵守する

事業用のサウナを作るためには、建築基準法や消防法など、関係法令を守る必要があります。

 

自治体によっては、管轄の消防署に届け出が必要な場合もあります。

 

サウナを作るときに求められる基準は、次のとおりです。

 

  • ・適切な防火設備の配置
  • ・避難経路の確保
  • ・特殊な乾燥剤の使用

 

サウナは火災が発生する可能性がある施設です。

そのため、法律により厳しい基準が設けられています。

関係法令の内容をよく理解し、施設と利用者の安全を守りましょう。

 

十分なスペースを確保する

サウナを設置するときは施設内に十分なスペースを確保することが大切です。

利用者の安全性や快適性を高めることにつながります。

 

スペースが確保できたら、利用者が不便にならないように、ほかの施設との動線も確認してください。

 

 

サウナの内装工事の手順

サウナの内装工事を業者に依頼するときの手順は、次のとおりです。

 

1.電話やメールで予約する

2.打ち合わせを行う

3.デザイン設計

4.施工開始

5.電気・ガス工事

6.内装工事

7.引渡し

8.アフターメンテナンス

 

事業用サウナの施工期間は、サウナの種類や大きさによっても異なりますが、平均4か月とされています。

 

施工には時間がかかるので、オープン時期から逆算して早めに行動しましょう。

 

サウナの内装工事にかかる費用の相場

最後に、内装工事の費用相場を紹介します。

 

坪単価は50万〜100万円

サウナの内装工事にかかる費用は、坪単価50万〜100万円が相場です。

 

50坪のサウナの場合、2,500万〜5,000万円かかる計算になります。

 

内装工事にかかる費用は、導入する設備や機械、内装仕上げによって異なるので注意してください。

 

内装工事以外では、土地や建物を購入する場合は坪単価が180万〜200万円で、100坪の場合2億前後の費用が必要です。

 

小規模施設の場合は3,000万〜5,000万円、中規模施設の場合は1億円が目安になります。

 

事業としてサウナを開業するためには、多額の資金が必要であることを理解しておきましょう。

 

内装工事費用の内訳

サウナの内装工事費用の内訳は、次のとおりです。

 

  • ・内装デザイン料
  • ・サウナ本体
  • ・天井・壁・床
  • ・解体
  • ・電気工事
  • ・ガス工事
  • ・水道工事
  • ・空調設備工事

 

内装工事の内訳で、電気やガス、水道、空調などの設備工事が、費用全体の半分を占めています。

 

次いで費用の負担が重いのが、天井や壁、床などの内装工事です。

 

内装や設備へのこだわりが強くなるほど、内装工事費用が多くなる傾向にあります。

 

サウナの種類別の施工費用

サウナの種類別の施工費用の相場は、次のとおりです。

 

サウナの種類

施工費用

電気サウナ

50万〜100万円

ガスサウナ

150万〜200万円

バレルサウナ

50万〜300万円

 

サウナの本体費用は、種類と利用できる人数によって変動します。

 

工事費用を節約する方法

サウナの内装工事にかかる費用を節約するために、できるだけ複数の業者に見積もりを依頼しましょう。

 

見積もり金額を比較すれば、安く施工できる業者を見つけることができます。

 

スケルトン物件の場合は費用が高額になりやすいです。

 

居抜き物件を活用すれば、内装や設備が利用できるので、内装工事にかかる費用を抑えることができます。

 

居抜き物件を探す場合は、以前のテナントの業種や設備の状態をよく確認するようにしましょう。

 

また、事業用サウナの内装工事では、事業再構築補助金や地方自治体の助成金を申請できる場合もあります。

 

興味がある場合は、申請方法や申請条件を確認しておきましょう。

 

 

まとめ

今回は、サウナの内装を検討する際のポイントについて解説しました。

 

サウナの内装は、ターゲットとなる顧客層のニーズに合ったデザインやサウナの種類を選ぶことが重要です。

 

また、顧客の使いやすさはもちろん、スタッフの動線や作業効率も考慮したレイアウト設計が求められます。

 

さらに、サウナは公衆浴場に分類されるため、公衆浴場法をはじめ、建築基準法や消防法といった関係法令を遵守しなければなりません。

 

こうした法令や基準を正しく理解し、経験豊富で信頼できる業者に内装工事を依頼することが、安心・安全なサウナづくりへの第一歩となります。

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