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クリニックの内装業者の選び方とは?ポイントや注意するべきことを解説!
クリニックの内装工事を依頼する際、どの業者に依頼すべきか迷っている方も多いでしょう。
クリニックの内装は、集客や評判に直結するため、安心して依頼できる業者が適切です。
そこで本記事では、クリニックの内装業者を選ぶ際のポイントや注意するべきことについて詳しく解説していきます。
クリニックの内装工事を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
クリニックの内装業者ってどんな業者?
クリニックの内装は、さまざまな業者に依頼することができます。
ここでは、クリニックの内装を依頼できる業者とおすすめの業者について解説していきます。
設計会社
設計会社は、クリニックの内装デザインやプランニングを専門に行う会社です。
設計会社に依頼する強みは、クリニックのコンセプトや機能性、快適性を重視したデザインの提案ができることです。
最新のデザイントレンドや技術を活用し、クリニックの特性に合わせたオリジナルの内装を創り上げることができるでしょう。
しかし、設計会社に依頼する場合、施工を別の業者に依頼する必要があるため、費用が高くなる可能性があり、全体のスケジュール管理も複雑になります。
施工会社
施工会社は、設計図をもとに実際の内装工事を担当する会社で、工事費用が比較的抑えられ、工期を短縮できるメリットがあります。
また、内装工事に関する専門知識と技術を持つため、高品質な施工が期待できるでしょう。
ただし、施工会社は基本的に設計を行わないため、デザイン性や創造性に欠ける可能性があります。
したがって、別途設計会社にデザインを依頼する必要もあります。
設計・施工会社
設計・施工会社は、内装のデザインから施工までを一貫して行う(ワンストップ)会社です。
設計と施工の連携がスムーズに進み、費用や工期の見通しが立てやすくなります。
また、一貫した責任体制が取れるため、品質や安全性の高い内装が期待できるでしょう。
設計と施工が別々の業者に分かれている場合、デザイン変更が必要になった際に費用や工期が増大するリスクがあります。
しかし、設計・施工会社であればそのリスクも軽減できるでしょう。
おすすめの内装業者は?
クリニックの内装を任せるなら、設計と施工を一括して行う設計・施工会社がおすすめです。
ワンストップ体制の業者は、費用や工期の管理がしやすく、工事全体の進行がスムーズです。
また、本来のデザインの変更が必要になった場合もスムーズに対応してもらえるでしょう。
特に、再度デザイン会社に依頼して作り直すなどの手間がかからず、費用の増加や工期の遅延を防げます。
信頼できる設計・施工会社を選ぶことで、安心して内装工事を進めることができ、長期的な視点で見てもメリットが多いです。
クリニックの内装に特化した実績豊富な業者を選べば、患者様もスタッフも満足のいく内装が実現できるでしょう。
クリニックの内装業者を選ぶ際のポイント
クリニックの内装業者は、以下の7つのポイントを踏まえて選ぶようにしましょう。
- 施工実績が豊富か
- 特化している専門分野があるか
- 見積もりの金額は相場と合っているか
- コミュニケーションがこまめに取れるか
- 他の専門業者と連携する能力があるか
- 実績豊富な業者か
- アフターフォローが充実しているか
それぞれ詳しく解説していきます。
施工実績が豊富か
クリニックの内装業者は、施工実績が豊富な業者を選ぶようにしましょう。
クリニックの内装工事には患者様や医療スタッフの動線、電気設備などのさまざまな専門知識が必要です。
もし、クリニックの内装施工実績がない業者に依頼すると、あまり使い勝手の良くない内装になる可能性があります。
クリニックの内装施工実績が豊富な業者を選べば、安心して内装を任せることができるでしょう。
特化している専門分野があるか
クリニックは、特殊な建築規制と機能要件を満たす必要があるため、クリニックに特化した知識も必要です。
一般的な内装業者に依頼してしまうと、医療特有のニーズや規制に対応できない可能性があります。
例えば、感染防止対策や機器の配置、加えて動線設計など、クリニック特有の要件を満たすことが困難でしょう。
特定の医療分野に特化した業者を選ぶことで、より専門的で効果的な内装が期待できます。
見積もりの金額は相場と合っているか
業者に見積もりを依頼する際は、見積もりの金額が相場と合っているか確認することが大切です。
クリニックの内装費用は、クリニックの規模や仕様などによって大きく異なります。
規模が大きくこだわった仕様にする場合は、数千万円にも及ぶ費用がかかる場合もあるでしょう。
しかし、費用が安いからといって契約してしまうと、品質やサービスに問題が発生する場合もあります。
とはいえ、費用が高額な業者が優良な業者とも限りません。
優良な業者を見極めるためには、見積もりを取り金額が相場に合っているかを確認することが大切です。
複数の業者から見積もりを取得し、比較検討しましょう。
コミュニケーションがこまめに取れるか
コミュニケーションがこまめに取れる業者かどうかも非常に重要です。
業者とのコミュニケーションがスムーズであることは、内装工事を円滑に進めるために必須となります。
工事の進行中に予期せぬ問題や変更点が発生しても、迅速かつ柔軟に対応してくれる業者であれば、大きな問題につながることも少ないでしょう。
そのため、こまめに連絡を取り合い、要望や変更点をスムーズに伝えられる業者を選ぶとよいです。
見積もりや質問の対応が遅い業者は、コミュニケーションがこまめに取れない可能性があるため、避けましょう。
他の専門業者と連携する能力があるか
内装工事の業者を選ぶ際は、他の専門業者と連携する能力があるかどうかも確認しましょう。
内装工事では、電気や水道設備、医療機器の設置など、さまざまな専門分野の知識を必要とします。
そのため、異なる分野の専門家や業者とスムーズに協力できるかが重要です。
実績豊富な業者か
クリニック内装は、オフィスや店舗とは異なり、衛生管理や医療に関する専門知識が必要になります。
そのため、クリニック内装業者はクリニックの施工実績が豊富なことが望ましいです。
施工実績を確認するためには、ホームページやパンフレットなどで事例を見るとよいでしょう。
また、少し手間はかかりますが実際に施工したクリニックを訪問するのがおすすめです。
Webサイトに事例が掲載されていないこともあるので、直接問い合わせてみることも大切です。
アフターフォローが充実しているか
クリニックの内装業者を選ぶ際には、アフターフォローが充実しているかも確認しましょう。
クリニックの内装は、施工が完了したら終わりではなく、定期的なメンテナンスが必要です。
そのため、内装工事後に問題が発生した際も、迅速に対応してくれる業者を選ぶことが重要になります。
アフターフォローがしっかりしている業者は、長期にわたって安心して内装を任せられるでしょう。
打ち合わせの進め方と設計図面の重要性
成功するクリニックを開業するためには、打ち合わせの進め方と内装工事の設計図面の作成が非常に重要です。
これらは、クリニックの機能性や患者様の快適さ、スタッフの働きやすさを左右するため、慎重かつ計画的に進める必要があります。
以下では、打ち合わせの進め方と設計図面の重要性について、具体的なポイントを詳しく解説していきます。
品質と費用のバランスを見極める
運営効率の高いクリニックを実現するためには、費用と品質のバランスの見極めが必要です。
理想のクリニックを追求するあまり費用をかけすぎると、経営に悪影響を及ぼす可能性があります。
一方で、安さを優先して質を落とすと、患者様やスタッフの満足度が低下するかもしれません。
費用と品質のバランスを取るためには、まず希望する要件とその優先順位を明確にしましょう。
どの機能が最も重要で、どの部分に費用をかけるべきかを整理することが大切です。
こうすることで、適切な予算配分が可能になります。
また、見積もりは必ず複数の業者から取りましょう。
その際、整理した要件をもとに同条件で見積もりを依頼し、それぞれの提案を比較検討することが重要です。
開業コンサルタントとの連携
内装工事業者の選定や打ち合わせにあたって、開業コンサルタントの意見も非常に有益になります。
信頼できる開業コンサルタントがいる場合は、まず相談してみましょう。
コンサルタントは、他のクリニックの事例や国の政策による診療報酬の改定情報など、幅広い知見を持っています。
また、医療業界で活躍する各種業者の評判についても詳しいです。
コンサルタントの助言を受けることで、日々の忙しい業務の中でも適切な意思決定が行えます。
コンサルタントの費用はかかりますが、結果的には時間と費用の節約につながることが多いです。
専門的な知識を持つコンサルタントと連携することで、クリニック開業に必要なサポートを受けられるため、安心して工事を進めることができます。
クリニックの内装業者を選ぶ際に注意するべきこと
ここでは、クリニックの内装業者を選ぶ際に注意するべきことを解説していきます。
以下の4つの注意点を意識して、内装業者を選びましょう。
- 経験豊富な業者に依頼する
- 予算を決めておく
- 各種法規制に対応しているか確認する
それぞれ詳しく解説していきます。
経験豊富な業者に依頼する
クリニックの内装工事を行う場合は、経験豊富な業者に依頼することが大切です。
業者の経験が浅い場合、クリニックの内装に必要な要件を満たしてくれなかったり、細かな配慮が行き届かなかったりすることがあります。
しかし経験豊富な業者は、鉄則をしっかりと守り、安心して任せられる施工を行ってくれます。
また、トラブルを防ぎ、スムーズな工事も期待できるでしょう。
1件〜2件の実績しかない業者ではなく、クリニックの内装工事の経験が多い業者を選ぶことが重要です。
予算を決めておく
クリニックの内装工事を依頼する場合は、必ず予算を決めておきましょう。
事前に予算を明確にしておくことで、無駄な出費を避け、必要な部分に集中して費用をかけることができます。
また、予算内で質の高い施工を行うために、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することも重要です。
予算が限られている中で、最良の選択をするためには、計画的な予算管理が欠かせません。
もし、予算に余裕がない場合は、施工業者への依頼をおすすめします。
施工業者に直接依頼することで、設計事務所を経由する場合にかかる紹介手数料などを省くことができます。
各種法規制に対応しているか確認する
クリニックは、医療法や建築基準法などの法規制に従わなければなりません。
例えば、消防法では防火壁や防火扉などの設備が必要です。
また、医療法では、医療行為を行う部屋には、換気設備や手洗い設備などが必要になります。
そのため、クリニックの内装業者には、これらの法規制に関する最新の情報を熟知しており、施工経験が豊富な会社を選びましょう。
法規制に精通した業者を選ぶことで、安心して工事を進められます。
クリニック別内装工事費用の相場
クリニックの内装工事費用は、診療科目や施設の規模によって大きく異なります。
ここでは、一般的な診療科目別の内装工事費用の相場や期間、そして内装工事費用を抑えるための方法について解説していきます。
クリニック別内装工事費用の相場
診療科目別の内装工事の費用相場は、以下の通りとなっています。
診療科目 | 内装工事費用の相場(坪単価) |
内科 | 35万円〜 |
眼科 | 40万円〜 |
小児科 | 35万円〜 |
整形外科 | 38万円〜 |
心療内科 | 25万円〜 |
耳鼻咽喉科 | 30万円〜 |
オンラインクリニック | 15万円〜 |
ただし、これらの費用は設備や材質などによって大きく変動する場合があります。
各診療科目の特性や必要な設備に応じて、予算を決めましょう。
クリニック別内装工事にかかる期間
クリニックの内装工事にかかる期間は、戸建て開業かテナント開業かによって大きく異なります。
戸建て開業の場合は約10ヶ月、テナント開業の場合は約3ヶ月を見込んでおくとよいでしょう。
内装工事費用を抑えるためには
クリニックの内装工事費用を抑えるためには、いくつかの重要なポイントがあります。
適切な費用管理を行うことで、無駄な出費を避けつつ、質の高い内装を実現することが可能です。
ここでは、内装工事費用を抑えるための方法について解説していきます。
必ず複数の業者から見積もりを取得する
内装工事費用を少しでも抑えるためには、必ず複数の業者から見積もりを取得しましょう。
業者によっては見積もりが甘く、追加費用が発生することもあるため、提示額だけで判断するのは危険です。
しっかりとコンサルタントなどと相談しながら、要件を満たした内装を全てその金額で施工してもらえるかを確認しましょう。
見積もり時点で即決はせず、しっかりと見極めることが大切です。
分離発注か一括発注か
内装業者を選ぶ際は、一括発注か分離発注かを事前に確認してから選びましょう。
一括発注は工事とデザインを同時に依頼する発注方法で、分離発注はデザインと施工を別々の業者に発注する方法です。
内装工事は一括発注のほうが費用を抑えられますが、クリニックの規模が大きいと分離発注が適している場合もあります。
開業するクリニックの規模や特性に応じて、発注方法を選びましょう。
まとめ
クリニックの内装工事を行う際は、信頼できる内装業者を選ぶことが重要です。
業者選定の際には、施工実績や見積もりの適正さ、法規制への対応など多くのポイントを考慮する必要があります。
また、費用を抑えるためには、必ず複数の業者から見積もりを取りましょう。
特に、設計・施工を一括で行う業者を選ぶと、一貫した責任体制が取れ、品質や安全性の高い内装が期待できます。
今回の記事の内容を総合的に踏まえて、理想のクリニックの内装工事を実現してください。
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