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寿司屋の内装デザインで重要な6つのポイント!工事費用の相場や注意点も!
寿司屋の内装デザインは、お店の雰囲気や顧客満足を左右する重要なポイントです。
魅力的なデザインを実現するためには、空間作りや照明、導線設計など、多くのポイントを考える必要があります。
また、内装工事の費用やスケジュール管理も欠かせないポイントです。
本記事では、寿司屋の内装デザインにおける重要なポイントや工事費用の相場や注意点について詳しく解説していきます。
これから寿司屋を開業しようと考えている方や店舗のリニューアルを検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
寿司屋の内装デザインにおける基本情報
まずは、寿司屋の内装デザインにおける基本情報として、内装デザインの重要性や近年の寿司屋の傾向、内装工事の流れなど詳しくみていきましょう。
寿司屋における内装デザインの重要性
寿司屋では、内装デザインが店舗経営において非常に重要です。
その理由は、デザインが集客力や売上に直結するからです。
特に、新規顧客を獲得することも重要ですが、売上を安定させるためには、リピーターを増やす必要があります。
そのためには、ターゲットとする顧客層のニーズに応じた内装をデザインし、顧客がまた訪れたくなるような空間作りをすることが大切です。
高級感を求める顧客には、落ち着いた和の雰囲気や高級素材を使った内装が好まれます。
一方で、ファミリー層や若年層をターゲットにする場合は、カジュアルで居心地の良いデザインが効果的です。
明確なコンセプトを設定し、それに基づいたデザインを行うことで、店舗の個性を際立たせ、顧客満足度を向上させることができます。
近年の寿司屋の傾向
近年、食に対する消費者の関心が高まるにつれて寿司屋も多様化し、さまざまなスタイルの店舗が登場しています。
伝統的な家族経営の寿司屋やグルメ向けの高級寿司店、気軽に利用できる立ち食い寿司や回転寿司まで、現在では実に幅広いバリエーションがあります。
それぞれのスタイルによって、対象とする客層や提供するメニュー、価格帯、さらには内装デザインまで大きく異なります。
全国には約2万2千件もの寿司屋が存在するといわれており、その中でいかにして他店と差別化を図るかが鍵となります。
自店舗の強みを最大限に活かす内装デザインを考えることが、寿司屋の経営において重要なポイントとなるでしょう。
寿司屋の内装に必要な空間
寿司屋の内装をデザインする際には、必要なスペースの確保とそれらの機能性を最大限に活かす設計が求められます。
まずは、厨房は職人が効率的に作業できるよう、調理器具や冷蔵庫の配置、衛生管理を考慮した設計が必要です。
寿司屋は生の魚を扱うため、衛生管理はほかの飲食店以上に重要であり、手洗い場やゴミの分別スペースも十分に確保することが求められます。
ダイニングフロアでは、客層に応じた座席の配置がポイントです。
カウンター席は、職人の技を間近で楽しめる特等席として、木目や間接照明を活かして温かみのある雰囲気を演出すると効果的です。
また、ファミリー層をターゲットにする場合は、テーブル席や小上がり席を用意し、子連れでも利用しやすい配慮をすることが求められます。
座敷席を設ける場合は、足を伸ばせる堀りごたつ式にするなど、快適性を高める工夫も重要です。
さらに、バックヤードも忘れてはなりません。
トイレは清潔感が求められる場所であり、照明や内装にこだわり、顧客が安心して利用できる空間を提供しましょう。
バックヤードは、在庫保管や従業員の休憩場所として必要なため、効率的な収納と清潔な環境を整えることが大切です。
テイクアウトやデリバリーを行う店舗の場合、専用のカウンターを設けることで、顧客の待ち時間を短縮し、スムーズなサービス提供が可能になります。
業態によって求められるスペースは異なりますが、顧客とスタッフ双方の利便性を考えたレイアウトを心掛けましょう。
寿司屋の内装工事の流れ
寿司屋の内装工事の流れは以下のとおりです。
- 1.業者探しと問い合わせ
- 2.相見積もりと業者選定
- 3.契約と詳細打ち合わせ
- 4.物件の確定と現場調査
- 5.内装デザインの完成
- 6.内装工事の開始
- 7.工事進行状況の確認
- 8.内装工事の完了と最終確認
- 9.店舗の引き渡し
寿司屋の内装工事は、まず信頼できる業者を探し、複数の見積もりを取って業者を選定することから始まります。
その後、契約を結び、店舗コンセプトやデザインの詳細を打ち合わせし、具体的な設計に入ります。
物件が確定したら現場調査を行い、内装デザインを完成させましょう。
内装工事が開始したら、進行状況を随時確認しながら進めていきます。
工事が完了したら、最終確認を行い、店舗が引き渡されます。
全体の工程は数ヶ月から半年程度かかることが多く、計画的な進行が重要です。
寿司屋の内装デザインで重要な6つのポイント!
寿司屋の内装デザインでは、以下の6つのポイントが重要です。
- ターゲットやコンセプトを考える
- 内装空間のレイアウト
- 厨房の形
- 導線設計
- 料理を綺麗に見せる照明
- 生け簀(いけす)の有無
ここでは、各ポイントについて詳しくみていきましょう。
ターゲットやコンセプトを考える
寿司屋の内装デザインを考える際、まず初めに明確なコンセプトやターゲットを設計することが不可欠です。
コンセプトは、店舗の方向性やイメージを決定する重要なポイントで、内装デザインに統一感を持たせるための基盤となります。
たとえば、高級感を重視する寿司屋であれば、シックで落ち着いた色合いや素材を用いることで、特別な雰囲気を演出できます。
一方、ファミリー層をターゲットにする場合は、明るくカジュアルな雰囲気を意識し、誰でも入りやすい内装にすることが求められます。
さらに、独自性のあるコンセプトを持つことで、競合店との差別化を図ることができ、顧客の印象に残りやすい店舗作りが可能です。
このコンセプト設計は、事業計画書の作成や開業資金の調達にも役立つため、店舗経営をスムーズに進めるためにも欠かせないステップです。
ターゲットとなる顧客層のニーズをしっかりと把握し、それに基づいて店舗のコンセプトを決めることで、魅力的な寿司屋となるでしょう。
内装空間のレイアウト
内装空間のレイアウトは、顧客満足度を向上させ、売上アップに繋げるための重要なポイントです。
まずは、厨房の位置や形状を慎重に決定し、職人がスムーズに作業できる環境を整えましょう。
厨房はオープン型とクローズド型があり、イートインやテイクアウト、デリバリーなど、店舗の業態に合わせた選択が求められます。
また、バックヤードの用途と位置も重要です。
ストック管理やスタッフの導線を考慮し、無駄のないレイアウトを心がけましょう。
さらに、客席の選定もターゲット層に合わせることがポイントです。
カウンター席やテーブル席、小上がり席など、ターゲットに添った顧客がリラックスして食事を楽しめるような空間作りを意識しましょう。
特に狭小店舗では、圧迫感を感じさせないように、家具の配置や照明の工夫を取り入れるとよりリラックスして食事を楽しめるでしょう。
また、カウンターやショーケースにもこだわり、寿司を美しく見せることで、視覚的な満足感が得られます。
厨房の形
寿司屋の内装デザインにおいて、厨房の形状は作業効率や顧客満足度に直結するポイントです。
厨房は一般的にI字型、L字型、二列型、アイランド型などの形に分類されます。
それぞれの形には特性があり、店舗のサイズや座席数、サービス形態に応じて最適な形を選びましょう。
たとえば、オープンキッチンを採用する場合、顧客に調理のライブ感を伝えることができ、視覚的にも楽しめる演出となります。
一方、クローズド型の厨房は、調理スペースを確保しやすく、衛生管理がしやすいのがメリットです。
厨房の位置や形は、寿司の提供方法や調理スタイル、スタッフの人数などを総合的に考慮して決めると良いです。
導線設計
導線設計は、顧客やスタッフがスムーズに移動できる空間を作るために非常に重要です。
顧客の滞在時間や動きに配慮し、ストレスを感じさせない導線を設計することで、快適な食事体験を提供できます。
たとえば、出入り口からカウンター席やテーブル席へのアクセスはシンプルで分かりやすく、迷わずに案内できるようにすることが求められます。
調理場と客席、バックヤードとの移動がスムーズに行えるようにレイアウトし、無駄な動きを最小限に抑えます。
顧客と従業員の導線が交差しないよう工夫し、プライバシーや安全性を確保することも重要です。
また、避難経路を確保し、非常時においても安全に対応できるような設計を心がけましょう。
料理を綺麗に見せる照明
照明は、料理の美しさを引き立て、店舗の雰囲気を演出するための重要なポイントです。
寿司はその見た目の美しさも楽しむ料理であるため、照明の配置や明るさ、色温度などにこだわる必要があります。
高級寿司店では、アッパーライトやダウンライトを使い、調光機能を取り入れることで、時間帯や雰囲気に合わせた演出が可能です。
照明を適切に設計することで、料理の色合いや質感を美しく見せ、顧客の食欲を引き立てることができます。
特にカウンター席では、職人の手元が鮮明に見えるような明るさを保ちながらも、全体的には落ち着いた空間を演出することが理想です。
光の角度や強さを調整し、寿司の持つ本来の美しさを最大限に引き出す工夫しましょう。
生け簀(いけす)の有無
寿司屋の内装において、生け簀の設置は店の高級感を演出し、顧客に鮮度の高さをアピールする効果があります。
また、生け簀のある店は高級感を感じさせるため、顧客に「新鮮で特別な寿司を味わえる」という印象を与えやすくなるでしょう。
ただし、生け簀を設置するには広いスペースと適切な管理が必要であり、内装工事の費用も増えます。
そのため、設置の有無も含めて事前に十分な計画を立てることが大切です。
ほかの設備とバランスを取りながら、店舗のコンセプトに合った生け簀の設置を検討しましょう。
寿司屋の内装工事費用の相場
ここでは、寿司屋の内装工事費用の相場と工事費用を抑えるコツについて詳しく解説していきます。
寿司屋の内装工事費用の相場
寿司屋の内装工事にかかる費用は、店舗の規模や立地条件、使用する素材のグレードによって大きく異なります。
一般的な相場としては、一坪あたり約40万円とされていますが、これはあくまで目安に過ぎません。
たとえば、20坪の寿司屋を開業する場合、最低でも800万円からとなります。
さらに、デザインや使用する材料によっては1000万円以上の予算が必要になるケースも少なくありません。
内装工事の費用は、使用する素材や設備の質、さらには職人の技術料によっても変動します。
特に、高級感を重視した店舗を目指す場合には、木材や石材などの高価な素材を使用することが多く、工事費用はより高額になるでしょう。
また、立地によっても費用は異なり、都市部や繁華街の物件では賃料が高くなるため、内装工事費用にも影響を及ぼします。
さらに、既存の物件を改装するか、新築の物件に内装を施すかによってもコストは変わります。
内装工事費用を正確に把握するためには、物件の状態や希望するデザインに応じた詳細な見積もりが必要です。
寿司屋の内装工事費用を抑えるコツ
内装工事の費用を抑えるためには、工事内容や素材選びの工夫が重要です。
まず、中古製品の活用を検討してみましょう。
たとえば、寿司屋でよく使われるネタケースや調理器具は、新品で揃えると高額になります。
しかし、状態の良い中古品を選ぶことで、費用の大幅削減が可能です。
ただし、中古品を選ぶ際には、品質や機能に問題がないかを事前に確認し、信頼できる業者から購入することが大切です。
また、内装工事の初期費用を抑える方法として、居抜き物件の活用があります。
居抜き物件は、前のテナントが残した設備や内装をそのまま利用できるため、新たに工事を行う必要が少なく、コストを大幅に削減できます。
特に、飲食店としての基本的な設備が整っている物件を選べば、初期投資を抑えつつ、スムーズな開業が可能です。
さらに、複数の業者から相見積もりを取ることも重要です。
複数の見積もりを比較することで、適正価格を把握し、無駄なコストを省くことができます。
見積もりを依頼する際は、工事内容や使用する素材の詳細をしっかりと確認し、納得いくまで業者と話し合いましょう。
相見積もりを活用することで、予算内で満足度の高い内装工事を実現することができるでしょう。
寿司屋の内装デザインを行う際の注意点
美味しい寿司を提供することはもちろん重要ですが、それと同様に、顧客がリラックスして食事を楽しめる空間作りも重要です。
そのため、デザインコンセプトの明確化や業者選び、工事の進め方、そして予算管理といった複数のポイントをバランスよく考慮する必要があります。
ここでは、寿司屋の内装デザインを行う際に注意するべきポイントについて詳しく解説していきます。
業者選び
寿司屋の内装デザインを業者に依頼する際は、以下の3つのポイントを意識しましょう。
飲食店の専門業者か
飲食店の内装工事には、専門のノウハウが求められます。
たとえば、客席の配置は、顧客が快適に過ごせる空間を確保しつつ、従業員が効率的に動けるように設計する必要があります。
また、厨房のレイアウトも非常に重要です。調理のしやすさや安全性を確保するために、動線や設備の配置を工夫しなければなりません。
さらに、看板やアプローチ、ショーケースの設置など、顧客の目を引くデザイン要素も必要です。
これらを適切に実現するためには、飲食店専門の施工業者に依頼することが望ましいです。
専門業者であれば、過去の経験を活かして、飲食店ならではのニーズに応じた最適な設計や施工を行うことができるでしょう。
ワンストップで工事を行うか
内装デザインから施工、設備の設置まで一括で対応できる業者に依頼することで、工事全体の管理がしやすくなります。
各工程を別々の業者に依頼すると、スケジュールの調整や工事の進捗管理が複雑になり、手間やコストが増える可能性があります。
一方、デザインから工事まで一貫して対応してくれるワンストップ業者であれば、コミュニケーションが円滑に行えるため、トラブルの発生を抑え、スムーズに工事を進めることができます。
さらに、工事費用も抑えられることが多いため、予算の管理がしやすくなります。
見積もりの内容は明確か
内装工事を依頼する際には、見積もりの内容が明確であることが非常に重要です。
「工事一式」や「内装デザイン一式」など、曖昧な表現が使われている場合、実際にどのような工事が行われるのか、詳細がわからず、後々追加費用が発生する可能性があります。
各項目について、具体的な内容と費用が明示されている見積書を提出してもらうようにしましょう。
さらに、複数の業者から相見積もりを取り、内容を比較検討することも大切です。
異なる業者の見積もりを比較することで、どの業者が最も適切な価格でサービスを提供しているかを判断しやすくなります。
また、価格だけでなく、提案内容やアフターフォローの有無も確認し、総合的に判断しましょう。
工事期間には余裕を持つ
内装工事は、計画通りに進まないことが多いため、スケジュールには余裕を持つことが大切です。
特に寿司屋のような飲食店の場合、設備の設置や衛生管理のための工事の工程が多く、予想以上に時間がかかることがあります。
通常、内装工事には数ヶ月から半年以上の期間を要することもあります。
開業日やリニューアルオープンの日程を考慮し、余裕を持ったスケジュールを組むことで、焦らずに工事を進めることができるでしょう。
予算は決めておく
内装工事の費用を抑えるためには、事前に予算を明確に設定しておくことが必要です。
相見積もりを依頼する際も、あらかじめ予算を提示しておくことで、業者がその予算内で最適なプランを提案しやすくなります。
各業者から同じ予算内での見積もりを受け取ることで、工事内容の質や提案の違いを比較しやすくなり、最もコストパフォーマンスの高い業者を選べます。
適切な予算を決めるためには、事前に寿司屋の内装工事にかかる費用の相場を把握しておくことが重要です。
予算をしっかりと管理し、必要以上に費用が膨らまないよう注意しましょう。
まとめ
本記事では、寿司屋の内装デザインにおける重要なポイントや工事費用の相場や注意点について解説していきました。
寿司屋の内装デザインにおける重要なポイントは以下になります。
- ターゲットやコンセプトを考える
- 内装空間のレイアウト
- 厨房の形
- 動線導線設計
- 料理を綺麗に見せる照明
- 生け簀(いけす)の有無
魅力的な寿司屋にするためには、ターゲットやコンセプトを明確にして、内装デザインを考えることが大切です。
また、飲食店専門の業者に依頼し、デザインから施工までをワンストップで任せることで、スムーズな進行が期待できます。
さらに、見積もりは詳細で明確な内容を確認し、工事期間には余裕を持ちましょう。
エイケーでは、店舗内装の設計・デザインから施工までをコンセプトに合わせてトータルプロデュース致します。
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