COLUMN

2025.08.18

シガーバー内装の極意!高級感と法対応の両立術

シガーバーの内装づくりは、高級感あふれる特別な空間を演出する一方で、健康増進法に基づく法令遵守も不可欠です。

 

魅力的で快適な環境を保ちながら、法律に適合した設備や設計を両立させることは、多くの店舗にとって大きな課題となっています。

 

本記事では、具体的な事例を交えながら、高級感と法対応を両立させるシガーバー内装の極意をわかりやすく解説します。

 

 

シガーバーの内装とは?雰囲気づくりの基本と魅力

シガーバーの内装は、葉巻を楽しむ特別な時間を演出するための重要な要素です。

 

高級感と落ち着き、そして非日常感を感じられる空間づくりが求められます。

 

素材の質感や照明の工夫、音や香りといった五感への配慮が、長く居たくなる居心地のよい雰囲気を生み出します。

 

 

シガーバー内装の役割と魅力

シガーバーの内装は、単に葉巻を楽しむ場ではなく、非日常を提供する重要な役割を担っています。

 

高級感と落ち着きを感じさせる空間は、訪れる人の心を解きほぐし、長時間滞在したくなるような心地よさを演出します。

 

また、静かな照明や上質な素材によって、葉巻と会話を楽しむための大人の社交場としての雰囲気が際立ちます。

 

こうした空間づくりこそが、リピート客の獲得やブランド価値の向上にもつながる魅力なのです。

 

 

高級感を演出する素材と色彩

シガーバーの内装において、高級感を演出するためには素材と色彩の選定が重要です。

 

無垢材のカウンターや革張りのチェアなど、重厚感のある天然素材を使用することで上質な印象を与えられます。

 

色彩は黒やダークブラウン、深みのあるネイビーなど、落ち着きのあるトーンを基調にすると空間全体に一体感が生まれます。

 

金属やガラスをアクセントに加えることで、モダンさや洗練さを兼ね備えたデザインにも仕上げることができます。

 

 

内装設計における照明と音の使い方

シガーバーの空間づくりにおいて、照明と音は雰囲気を左右する大切な要素です。

 

照明は直接照らすのではなく、間接照明を用いることで柔らかく陰影のある空間を演出できます。

 

暖色系の光を選ぶことで、リラックスした雰囲気を醸し出せます。

 

また、BGMは控えめなジャズやクラシックなど、会話や葉巻の時間を邪魔しない音量と選曲が理想的です。

 

音と光のバランスを整えることで、静かで上質なひとときを提供する空間が完成します。

 

 

ヒュミドールの設計と空間配置の考え方

シガーバーにおけるヒュミドールは、葉巻の品質を守るための重要な設備です。

 

適切な湿度と温度を維持しながら、内装の雰囲気にも調和する設計が求められます。

 

設置場所や見せ方によっては、店舗のシンボルとして印象付けることも可能です。

 

ここでは、ヒュミドールの設計ポイントや効果的な配置方法について解説します。

 

 

ヒュミドールの種類と湿度管理の基本

ヒュミドールには、キャビネット型・ウォークイン型・カウンター内蔵型など複数の種類があります。

 

シガーバーでは、見せる収納としての演出も重視されるため、デザインと調和するタイプの選定が重要です。

 

葉巻の品質維持には、湿度約65〜70%、温度約20℃前後の管理が理想とされており、湿度計や加湿器の精度も内装計画の段階で考慮すべきポイントです。

 

安定した湿度環境を保つことで、常に最高の状態で葉巻を提供できます。

 

 

店内に設置する際の位置とデザイン

ヒュミドールを店内に設置する際は、視線を引く位置に配置することで、シガーバーならではの魅力を際立たせることができます。

 

例えば、エントランス付近やカウンターの背面に設置することで、来店者の印象に残りやすくなります。

 

ガラス扉や間接照明を組み合わせることで、高級感と清潔感を両立させる演出も効果的です。

 

内装全体と調和させながら、機能性とブランド性を兼ね備えた設置が理想です。

 

 

導入事例から見る成功パターン

例として、銀座の高級シガーバーでは、ヒュミドールをガラス張りで設置し、空間のシンボルとして活用しています。

 

このように、葉巻の品質管理機能に加えて視覚的な訴求力を持たせることで、ブランドイメージを高める効果があります。

 

また、照明と組み合わせて見せる演出を施すことで、非日常感を演出し、来店客の印象に強く残る空間を実現しています。

 

ヒュミドールは単なる保管設備ではなく、内装価値を高める核にもなるのです。

 

 

健康増進法に対応した内装設計とは

シガーバーを合法的に運営するためには、健康増進法に基づいた「喫煙可能室」の要件を満たす必要があります。

 

空間の仕切り方や換気性能、標識の掲示といった構造的な条件を理解し、それに対応した内装設計を行うことが重要です。

 

 

喫煙可能室の法的要件と届出制度

シガーバーを「喫煙可能室」として運営するには、健康増進法に基づく明確な要件を満たす必要があります。

 

主な要件としては、扉付きの完全な区画、十分な換気設備、飲食物の主食提供不可、20歳未満の立入禁止、標識の掲示などが定められています。

 

また、開業にあたっては各自治体への「喫煙可能室設置届出書」の提出が必要です。

 

事前に管轄保健所と相談のうえ、設計段階から法基準を踏まえた内装計画を立てることが重要です。

 

参照:厚生労働省「健康増進法

 

 

換気性能や区画設計の注意点

喫煙可能室の設計では、換気性能と区画設計が極めて重要です。

 

特に入口では、扉を開けた瞬間に煙が漏れないよう、風速0.2m/s以上の気流を確保する必要があります。

 

また、壁と天井は天井裏までしっかり仕切られていることが前提で、空調やダクト設計も含めて一体的に計画することが求められます。

 

防煙対策としてドアの自動閉鎖機構やエアカーテンの導入も効果的です。

 

内装材の選定にも注意し、においや汚れに強い素材を選びましょう。

 

参照:厚生労働省「 効果的な分煙対策を行うための留意事項

 

 

行政チェックでよくある指摘とは

喫煙可能室の設置において、行政の立ち入り検査では細かな点まで確認されます。

 

よくある指摘としては、「換気風速が基準を満たしていない」「区画が天井まで完全に仕切られていない」「喫煙標識の掲示漏れ」などがあります。

 

また、飲食提供の内容についても主食に該当するか否かで指摘を受けるケースがあるため注意が必要です。

 

設計段階から法令を意識し、施工後は自主的な事前チェックを行うことで指摘リスクを最小限に抑えられます。

 

 

空気清浄・換気システムで快適な空間を実現

シガーバーでは、タバコの煙やにおいを感じさせない快適な環境づくりが求められます。

 

そのためには、空気清浄機や換気システムの選定と配置が重要なポイントとなります。

 

設備の性能だけでなく、空間デザインと調和する配置計画も不可欠です。

 

ここでは、シガーバーに適した空気清浄機や換気設備の選び方や配置のポイントについて解説します。

 

 

導入すべき設備とその配置

シガーバーにおいて導入すべき設備は、高性能な空気清浄機と強制換気システムです。

 

煙の滞留を防ぐため、空気清浄機は客席の中央または複数箇所に分散設置し、排気と給気のバランスを取ることが大切です。

 

天井や壁面にダクトを通し、静音性にも配慮することで、快適な環境を維持できます。

 

配置計画は内装デザインとの調和を図りながら行うと、機能性と美観の両立が可能になります。

 

 

見せる設備、隠す設備の選別

シガーバーの内装では、設備を「見せる」か「隠す」かの選別が空間の印象を大きく左右します。

 

ヒュミドールや間接照明などは、デザインの一部として見せることで高級感を演出できます。

 

一方で、空気清浄機や配線・ダクト類は視界に入らないよう、壁面や天井裏に巧みに隠す工夫が求められます。

 

機能性と美観を両立させるには、設計段階から設備の配置と露出範囲を明確にしておくことが重要です。

 

 

ランニングコストとのバランス

シガーバーの快適性を保つには空調・換気設備が欠かせませんが、電気代やメンテナンス費などのランニングコストも無視できません。

 

高性能な設備ほど初期費用はかかりますが、省エネ性能の高い機種を選ぶことで、長期的にはコストを抑えられます。

 

また、清掃やフィルター交換のしやすさも維持費に直結します。

 

導入価格と運用コストの両面を比較し、費用対効果を見極めておくと失敗を避けやすくなります。

 

 

最新トレンド:シガーバー内装の今

最近のシガーバー内装では、伝統とモダンを融合させたデザインが注目されています。

 

和モダンのような落ち着きある空間や、インダストリアルテイストの無骨で洗練されたスタイルなど、素材感を活かした内装が人気です。

 

 

人気デザインの傾向(和モダン・インダストリアル等)

シガーバー内装の近年のトレンドとして、和モダンやインダストリアルデザインが注目されています。

 

和モダンは木材や和紙を使い、落ち着いた空気感を演出します。

 

一方、インダストリアルはコンクリートや金属素材を活かし、無骨で洗練された印象を与えます。

 

どちらも過度な装飾を避け、素材感と照明で空間に深みを持たせる手法が好まれており、非日常感と居心地のよさを両立させた内装が支持されています。

 

 

照明・アート・香りによる演出例

シガーバーでは、五感に訴える演出が空間の印象を大きく左右します。

 

照明は間接照明や暖色系のダウンライトを活用し、柔らかな陰影で高級感を演出します。

 

例えば、壁面にはアートやクラシックな装飾を取り入れることで、視覚的な豊かさを加えることができます。

 

さらに、シダーウッドやバニラなど葉巻に合う香りをほのかに漂わせることで、嗅覚からも上質な時間を感じさせる空間をつくることができます。

 

 

SNS映えを意識した設計とは?

近年では、シガーバーもSNSでの話題性を意識した内装設計が求められています。

 

ガラス張りのヒュミドールや照明に映えるバーカウンター、アート性の高い装飾などは、写真映えする要素として人気です。

 

また、店舗ロゴを活かした壁面デザインや象徴的な什器の配置も有効です。

 

来店者が思わず撮影したくなる空間づくりは、自然な集客効果を生み出し、ブランディングにもつながります。

 

 

失敗例から学ぶ!内装設計の落とし穴

シガーバーの内装は、デザイン性だけでなく機能性や快適性も求められるため、バランスを欠くと失敗につながります。

 

例えば、スペース不足や換気不良、予算超過などは開業後の大きなリスクとなります。

 

 

空間が狭すぎて居心地が悪い

シガーバーでは静かで落ち着いた雰囲気が求められるため、空間の広さや席の間隔が快適性に直結します。

 

よくある失敗例として、収益性を重視して座席数を増やしすぎた結果、通路が狭く窮屈な印象を与えてしまうケースがあります。

 

葉巻は長時間楽しむものだからこそ、パーソナルスペースの確保が欠かせません。

 

設計段階で滞在時間の長さを前提にした動線計画を行い、リラックスできる空間づくりを意識することが大切です。

 

 

換気や湿度管理が不十分でクレームに

シガーバーでは、換気や湿度管理が適切でないと、客からのクレームにつながるリスクがあります。

 

煙が店内に滞留して衣服ににおいが移ったり、葉巻のコンディションが悪化したりすることが原因です。

 

特に湿度が一定に保たれていないと、葉巻が乾燥して風味を損なう恐れがあります。

 

こうしたトラブルを防ぐには、高性能な空気清浄機や加湿器を導入し、定期的なメンテナンスを行うことが欠かせません。

 

設備投資は快適さへの信用と直結します。

 

 

内装にこだわりすぎて予算オーバー

シガーバーの内装では、高級感を追求するあまり、想定以上に費用が膨らんでしまうケースがあります。

 

特注家具や天然素材の使用、装飾にこだわりすぎると、内装費が1,000万円を超えることも珍しくありません。

 

また、設備や施工にかかる人件費も見落とされがちです。

 

開業時には、内装にかける予算と運転資金のバランスをしっかり見極め、優先順位をつけて設計することが成功への第一歩となります。

 

理想を現実に落とし込む視点が求められます。

 

 

まとめ

シガーバーの内装設計では、高級感や落ち着きといった雰囲気づくりに加え、法律や安全面の要件をしっかり満たす実用性のバランスが何より重要です。

 

ヒュミドールの配置や性能、換気・空気清浄設備の工夫、素材選びや照明による空間演出など、細部にまでこだわることで、訪れる人にとって非日常的で快適な時間を提供できる空間を実現できます。

 

さらに、近年のトレンドやSNS映えも意識しつつ、予算と相談しながら計画を進めることが、成功の鍵となります。

 

今回ご紹介した成功事例や失敗例のポイントを踏まえながら、自店ならではの魅力あふれるシガーバーづくりにぜひお役立てください。

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