COLUMN
高級ラウンジの内装をつくるためには?ポイントや費用、注意点を徹底解説!
高級ラウンジの運営を成功させるための重要なポイントの一つが内装です。
顧客にとって、何度でも足を運びたくなるような、魅力的な空間を提供することは非常に重要になります。
本記事では、高級ラウンジの内装をつくり上げるためのポイントや費用、そして注意点について詳しく解説していきます。
高級ラウンジの運営や移転、改装などを考えている方は、ぜひ参考にしてください。
高級ラウンジの内装をつくるためのポイント
高級ラウンジを成功させるためには、内装に徹底的にこだわることが重要です。
ここでは、具体的な内装のポイントについて詳しく解説していきます。
コンセプトを明確にしておく
高級ラウンジの内装をつくるために、まずはお店のコンセプトを明確にしましょう。
高級感を演出するためには、単に豪華な装飾を施せばよいわけではありません。
あまりに目立ち過ぎる内装は、逆によくない評価をされる可能性があります。
例えば、お店のコンセプトとして、「一流ホテルのロビー」や「高級カーディーラー」といった具体的なイメージを想像してみましょう。
具体的なイメージを想像すると、自分が求める内装デザインのイメージも思い浮かんできます。
思い浮かべたコンセプトに基づいて内装をデザインしていくことで、全体的に統一感のある豪華な内装を表現できるかもしれません。
また、競合店やレストラン、カーディーラー、空港のラウンジなど、さまざまな内装を観察することで、新たなアイデアが得られるでしょう。
照明にこだわる
高級ラウンジの内装では、照明が非常に重要です。
照明の設置方法や色調によって空間の雰囲気が大きく異なります。
特に間接照明や部分照明を取り入れることで、高級感がさらに増すので、照明によってキャストが美しく見えるよう工夫することも必要でしょう。
間接照明
間接照明とは、光源を直接見せずに、壁や天井に光を反射させて間接的に照らす照明の手法です。
間接照明を設置することで、壁や床に柔らかな光が当たり、空間全体に穏やかな陰影が生まれます。
また、おしゃれで上品な空間を演出することができ、高級感が一層引き立つでしょう。
この手法は、ホテルのラウンジや高級レストランなどでよく見られる手法であり、その場の雰囲気を格上げするために非常に効果的です。
部分照明
部分照明とは、空間の特定のエリアやオブジェクトを強調するために使用される照明手法です。
部分照明を設置することにより、空間にメリハリが生まれ、視覚的なアクセントが加わります。
シャンデリアやスポットライトなど、デザイン性の高い照明器具を選ぶことで、さらにゴージャスな雰囲気を演出することが可能です。
また、アート作品やディスプレイを照らすことで、空間に華やかさと高級感を加えることができます。
部分照明は、全体のバランスを考えながら効果的に配置することが重要です。
落ち着いた印象の配色で統一する
高級ラウンジの内装は、落ち着いた印象の配色で統一することがポイントです。
黒やグレー、ブラウンといったダークトーンを基調にすることで、顧客にシックで洗練された印象を与えます。
さらに、アクセントカラーにゴールドや暗めのブルー、パープルを取り入れると、高級感が一層引き立つでしょう。
しかし、シルバーやゴールドなどのきらきらした色を使用し過ぎると、落ち着きのない雰囲気になってしまうので、注意が必要です。
多くの色を使い過ぎると、カジュアルな印象になりラウンジにはあまりおすすめではないため、配色は慎重に選びましょう。
床・壁・天井の素材で高級感を演出する
ラウンジでは、床、壁、天井の素材選びも重要です。
ガラスや大理石など、質感のある素材を使用することで、空間全体に高級感を持たせることができます。
華美な装飾を施すことも一つの方法ですが、あまりに多用すると品のない印象になる可能性もあるでしょう。
素材自体の質感を生かしつつ、アクセントとして華美な装飾を少し取り入れると、バランスの取れた高級感を演出できます。
バランスの良いデザインを意識することが大切です。
動線を意識する
顧客だけではなく、スタッフも店内で快適に過ごせて動ける空間をつくるためには、動線を意識したレイアウトが必要です。
動線をスムーズにし、質の高いサービスを提供できるように配置を考えましょう。
入口からカウンターまでの動線やテーブル配置の工夫など、細部にまで気を配ることが求められます。
スケルトン物件を探す
スケルトン物件は、内装を自由にデザインできるため、理想的なラウンジをつくるのに最適です。
ただし費用を抑えたい場合は、居抜き物件も検討しましょう。
居抜き物件は、既存の設備や内装を活用することで費用を抑えられます。
物件選びでは、自分たちのコンセプトや予算に合った選択をすることが大切です。
内装にこだわった高級ラウンジの事例
高級ラウンジの内装にこだわることで、顧客に特別な体験を提供し、リピート率を高めることができます。
ここでは、内装に工夫を凝らした具体的な高級ラウンジの事例をご紹介していきます。
事例1
この事例は、エレガントなパープルを基調としたデザインで、高級感を一層引き立たせています。
また、椅子やソファにもパープルを取り入れることで、落ち着きと高級感を同時に演出しています。
特に目を引くのは、大きなシャンデリアと壁です。
豪華なシャンデリアは空間全体にきらめきを与え、一瞬で特別な場所にいることを実感させます。
また壁には、パープルのグラデーションが生かされており、微妙な色の変化が空間に奥行きを与えています。
このように細部にまでこだわったデザインにより、顧客が特別な時間を過ごせる空間を創出できるでしょう。
事例2
この事例では、ヨーロッパの劇場をコンセプトに、ラグジュアリーな大人の遊び場としてデザインされているのが特徴です。
壁面アートを使用し、遊び心を感じさせる空間をつくり上げています。
壁には馬をモチーフにしたグラフィックアートが描かれ、エッチングミラーと組み合わせることで、視覚的な楽しさを倍増させています。
まるで異国の地にいるかのような非日常感を演出しているといえるでしょう。
これらの要素が組み合わさることで、まるでヨーロッパの劇場で特別な夜を過ごしているかのような体験を提供しています。
事例3
この事例では、妖艶な和のデザインを取り入れています。
柔らかな間接照明が施された竹の装飾や、伝統的な和柄をモダンにアレンジした壁紙が特徴です。
これにより、訪れる人々に日本の美を感じさせると同時に、落ち着いた雰囲気を提供します。
このような独自のテーマが、特別な体験をもたらし、何度訪れても新しい発見がある空間をつくり上げています。
高級ラウンジの内装工事費用の費用と内訳
高級ラウンジの内装には、顧客に満足してもらえる高級感が求められます。
そのためには、どれくらいの費用が必要なのかを理解しておくことが重要です。
ここでは、具体的な内装工事費用やその内訳について詳しく解説していきます。
工事費用
内装工事にかかる費用は、物件の状態や選ぶ業者によって大きく異なります。
しかし、高級感を重視する場合、ある程度の予算を確保しておかなければなりません。
一般的に、坪単価は40万円〜50万円程度が目安とされています。
20坪のラウンジの場合で考えると、内装工事費用は約800万円〜1,000万円程度が目安になるでしょう。
什器・備品
ラウンジの運営には、ソファやテーブルだけではなく、製氷機やグラス、音響設備など、さまざまな設備什器が必要です。
特にソファやテーブル、グラスなど、顧客が直接触れるものについては、高品質なものを選びましょう。
これらの価格は非常に幅広く、具体的な費用を一概に述べることは難しいです。
しかし、目安としては100万円〜200万円程度を見込んでおくとよいでしょう。
例えば、ソファには高級感のあるレザーやベルベット素材を使用し、音響設備もクリアな音質を提供できるものを選ぶことで、顧客満足度を高めることができます。
トイレ・洗面台
トイレや洗面台の設備も、ラウンジの高級感を左右する重要なポイントです。
特に、清潔感と快適さを重視するためには、高品質な設備を導入することが求められます。
トイレや洗面台のリフォームには、一般的に50万円〜100万円程度の費用がかかるとされています。
トイレには自動洗浄機能や温水洗浄便座を備えた最新の設備を導入し、洗面台には大理石などを使用することで、高級な雰囲気の演出が可能です。
また、トイレの壁紙や照明にもこだわり、細部まで高級感を追求することが重要になります。
高級ラウンジの内装の費用を削減する方法
高級ラウンジの内装には高い費用がかかりますが、工夫次第で費用を抑えつつ、高級感を損なわない内装を実現することが可能です。
ここでは、費用を効率的に削減するための方法について解説していきます。
費用の使いどころや抑える場所を考える
高級ラウンジの全ての内装を高級感があるように仕上げる必要はありません。
顧客の目に触れない部分に関しては、シンプルで費用を抑えたデザインにするとよいでしょう。
例えば、バックヤードやソファの後ろに位置する壁などは、費用を削減しても高級感に影響しにくい場所です。
これにより、必要な部分に費用を集中させることができます。
見せ場をつくり目立たせる
ラウンジの中で顧客の目を引く「見せ場」をつくり、そのエリアに費用を集中させる方法も有効です。
例えば、入口からメインフロア部分に豪華な装飾を施したり、大きな水槽を設置してインパクトを与えたりすることが考えられます。
このように顧客が自然と視線を向ける場所に投資することで、他の部分の内装をシンプルに抑えても、全体として高級感を損なわずに費用を削減できます。
その他にも、アクセントパネルや特別な照明を使って、特定のエリアを際立たせることも効果的です。
これにより、強い印象を与えつつ、全体のバランスを保つことができるでしょう。
高級感がありお手頃な価格で入手可能な内装材を使用する
高級感があり、お手頃な価格で入手可能な内装材を使用することで、費用を大幅に抑えることができます。
例えば、木目調のビニールクロスや石目調のセラミックタイルなど、見た目は高級でありながら費用を抑えられる素材を選ぶことが重要です。
ただし、小さな部分での費用の削減はあまり大きな影響を与えないため、広い面積に使用する素材を見直しましょう。
フロア全体に使われる床材や大きな壁面の壁紙などを、見た目が豪華でありながら価格が抑えられるものに変更することで、大幅に費用を削減できます。
高級ラウンジの内装をつくる際の注意点
高級ラウンジの内装を計画する際には、いくつか注意が必要です。
高級感だけではなく、顧客満足度や費用対効果も考慮する必要があります。
ここでは、特に重要な注意点を挙げて解説していきます。
料理の価格とお店の高級感を同等にする
内装の高級感と提供する料理や飲み物の価格帯は、一貫性を持たせましょう。
高級感のある内装にしても、料理の価格がそれに見合わないと、顧客は違和感を覚えます。
例えば、豪華な内装のラウンジで提供される料理が安価であれば、そのギャップが顧客に不信感を与えかねません。
逆に、シンプルな内装で高額な料理を提供する場合も同様です。
内装と価格帯のバランスを取ることが、顧客の満足度を高めるために非常に重要です。
顧客満足度を最優先にする
内装の美しさや高級感だけにこだわらず、顧客の満足度を最優先に考えることが大切です。
どれだけ美しい内装であっても、顧客が快適に過ごせない空間では意味がありません。
快適な椅子や適切なテーブルの配置、適温の空調など、顧客がリラックスできる環境を整えることが求められます。
また、スタッフのサービスも重要な要素です。
内装とサービスの質が一体となって初めて、顧客にとって理想的なラウンジとなります。
顧客の視点に立って、何が最も重要かを常に考えることが必要です。
ソファにこだわる
高級ラウンジにおいて、ソファの質は非常に重要です。
どれだけ豪華な内装でも、座り心地が悪いソファでは、顧客は長時間リラックスして過ごすことができません。
座り心地の良いソファは、顧客が快適に過ごすためにも不可欠です。
高品質な素材を使用し、適切な設計とレイアウトで配置することで、顧客にとって居心地の良い空間を提供できます。
また、ソファの高さとテーブルの高さが合っていないと、食事やドリンクを楽しむ際に顧客がストレスを感じることがあるため注意が必要です。
デザインと質、実用性の3つを同時に実現することを意識しましょう。
費用をかけるポイントと抑えるポイントを明確にする
内装工事には多額の費用がかかるため、どこに費用をかけ、どこで費用を抑えるかを明確にすることが重要です。
顧客が目に触れる部分や直接触れる部分には費用をかけるべきですが、バックヤードや見えない部分は費用を抑えても顧客に影響はありません。
このように、メリハリをつけた予算配分が効果的です。
優先順位を明確にし、効率的な予算管理を行いましょう。
予算を決めておく
内装工事を進める前に、しっかりとした予算計画を立てることが必要です。
予算が決まっていないと、途中で費用が膨らみ、予算オーバーのリスクがあります。
まずは全体の予算を決め、それをもとに詳細な内訳を作成した後、各項目にどれくらいの費用をかけるかを明確にして計画を進めましょう。
また予期せぬ出費に備えて、ある程度の予備費も確保しておくと安心です。
このように計画的に予算を管理することで、無駄な出費を抑えて効率的に内装工事を進めることができます。
まとめ
高級ラウンジの内装にはそれなりの費用が必要ですが、工夫次第で費用を抑えることが可能です。
特に、費用をかけるべきポイントと、費用を抑えられるポイントを明確にしておくことが重要です。
また、顧客満足度を最優先に考えることが、高級ラウンジの内装成功のポイントといえるでしょう。
この記事で解説した内装ポイントや費用を削減する方法、注意点などを参考にしながら、予算内で理想の内装を実現しましょう。
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