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美容室の内装をオシャレにデザインするためのコツを徹底解説!
美容室の内装は、顧客がリラックスし、美しさを引き出すために非常に重要な要素です。
また、従業員が快適に働ける環境を提供することも、内装が担うもう一つの役目です。
今回は、美容室の内装をオシャレにデザインするためのポイントと具体的なコツを解説していきます。
オシャレな美容室に共通する特徴から、実際の事例、内装工事費用の目安と抑える方法まで、幅広くご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
美容室を開業予定の方や改装したい方の参考になれば幸いです。
オシャレな美容室に共通する5つのポイントとコツ
美容室の内装は、単なる装飾だけではなく、顧客とスタッフの双方が心地よく過ごせる空間を作り出すための大切なポイントです。
オシャレな美容室を作り上げるためには、デザインの細部にまでこだわる必要があります。
ここでは、オシャレな美容室に共通する5つのポイントと、具体的なコツについて詳しく解説します。
オシャレな美容室にするためのポイント
まずは、オシャレな美容室にするための5つのポイントについてみていきましょう。
ポイントとしては、以下の5つがあります。
- 顧客や従業員がより魅力的に見える内装になっている
- リラックスできる空間になっている
- 映えポイントがある
- 非日常感がある
- 統一感がある
それぞれのポイントについて詳しくみていきましょう。
顧客や従業員がより魅力的に見える内装になっている
オシャレな美容室にするためには、顧客や従業員がより魅力的に見える内装になっていることが大切です。
美容室の主な目的は、訪れる顧客を美しく変身させることです。
しかし、内装が目立ちすぎると本来の目的を損なってしまう可能性があるでしょう。
したがって、顧客が鏡に映った自分を美しく感じられるように、内装はあくまで「引き立て役」にする必要があります。
たとえば、照明は肌や髪の毛が美しく見える温かいトーンを選び、鏡は大きくてクリアなものを配置することでより顧客の魅力を引き出せるでしょう。
また、スタッフが快適に働ける環境を整え、その姿がより魅力的に見えるようにすることで、全体の雰囲気が洗練され魅力的になります。
リラックスできる空間になっている
オシャレな美容室は、見た目の美しさだけでなく、顧客が心からリラックスできる空間を提供することも大切です。
美容室で過ごす時間が長いと、少しの不快感が大きなストレスに繋がります。
特に、初めて訪れる顧客や美容室が苦手な方にとっては、美容室がリラックスできる空間に整えられていることが重要です。
これを実現するために、セット面の配置を工夫して、隣の顧客との適度な距離感の維持や、シャンプールームにパーティションを設けて個室感を演出するなどの配慮が効果的です。
このような工夫が顧客に「また来たい」と思ってもらえるようになるでしょう。
映えポイントがある
美容室において、SNSでのシェアを意識した「映える」ポイントを設けることで、訪れた顧客がSNS経由でお店の宣伝をしてくれるようになるため、新規顧客の獲得やリピーターの増加に繋がります。
また、特注のインテリアやアート作品を配置することで、ほかの店舗との差別化ができて特別な体験ができるでしょう。
こうした小さな工夫が、SNSを通じてお店の知名度を高められます。
非日常感がある
特別で非日常感のある空間を作り出すことも、オシャレな美容室のポイントです。
顧客は美容室に「イメージチェンジ」や「新しい自分」を求めて訪れることが多く、普段の生活空間とは異なるデザインにすることが重要になります。
たとえば、ユニークなテーマや要素を取り入れたデザイン、またはラグジュアリーな雰囲気を出す素材や照明などを取り入れると非日常的な雰囲気が醸し出せるでしょう。
逆に過度にアットホームな雰囲気を出してしまうと、かえって平凡で味気のない印象を与えてしまう可能性があります。
非日常感を保ちながらも、リラックスできる空間を演出するバランスが必要です。
統一感がある
美容室の内装デザインにおいて、全体に統一感を持たせることも非常に重要です。
個々のアイテムや素材などがどれだけ良くても、それぞれがバラバラに主張してしまうと、統一感がなく落ち着かない空間になってしまいます。
たとえば、高級感をテーマにした美容室であれば、家具や照明、装飾品など、そのテーマに合ったものを選びましょう。
色彩や素材のバランスを考慮し、空間全体が一貫したメッセージを発信するようにデザインすることが大切です。
また、あえてワンポイントを外して遊び心を持たせることも効果的ですが、全体の統一感を損なわない範囲で行いましょう。
オシャレな美容室にするためのコツ
続いて、オシャレな美容室にするためのコツについてみていきましょう。
オシャレな美容室にするためには以下のコツが挙げられます。
- オシャレなアイデアを集める
- コンセプトを決める
- 動線にこだわった設計にする
- 素材や質感にこだわる
- 差別化できるサービスを取り入れる
美容室の内装デザインにおいて重要な部分になるので、参考にしてください。
オシャレなアイデアを集める
美容室の内装デザインを考える際は、まずどのような内装にしたいか、具体的にイメージすることから始めましょう。
内装のアイデアを得るためには、周囲の美容室を実際に見て回ることや、SNSを活用するのがおすすめです。
SNSでは、最新のトレンドやほかの美容室のデザイン事例を簡単にチェックすることができます。
気に入ったデザインやアイテムなどメモに残しておくと、理想とする内装イメージが明確になっていきます。
また、トレンドを意識しつつも独自性がある要素を取り入れることも重要です。
オシャレなアイデアを取り入れることで、競合店との差別化を図ることができます。
コンセプトを決める
美容室のデザインを決める際には、ターゲットとなる顧客層を明確にすることが必要です。
年齢層、性別、ライフスタイル、ファッションの好みなどを考慮して、ターゲットに最も響くデザインコンセプトを設定しましょう。
たとえば、ナチュラル志向の女性をターゲットにする場合は、自然素材を使った温かみのあるインテリアを取り入れると良いです。
また、コンセプトが定まれば、内装の方向性も見えてくるので、デザインやインテリア、装飾品などを選ぶ際は、決定したコンセプトに沿って進めましょう
これにより、ブレのない統一感のある空間が完成し、顧客に強い印象を残すことができます。
動線にこだわった設計にする
美容室の設計においては、適切な動線を考えることも非常に重要です。
まず、受付から施術エリア、シャンプースペース、そして会計まで顧客がスムーズに移動できるように設計する必要があります。
特に、美容室では施術ごとに顧客が異なる場所に移動することが多いため、各ステップでの動線が明確であることが重要です。
また、スタッフの動きや作業効率を考慮し、スタッフの動線も計画に取り入れることも必要です。
たとえば、顧客が待合スペースから簡単にセット面に移動できる配置にすることで、顧客のストレスも減り、提供するサービスの質の底上げにも繋がります。
おしゃれなデザインでありながら、機能性も兼ね備えた空間を目指しましょう。
素材や質感にこだわる
美容室の内装では、素材や質感が大きく影響します。
美容室は日常的に水や薬剤を使用するため、使用する素材の耐久性やメンテナンスのしやすさを考慮する必要があります。
たとえば、床材は滑りにくく、掃除がしやすい素材を選ぶことが重要です。
また、シャンプーエリアでは、防水性の高い壁材や床材を使用することで、長期間綺麗な状態を保つことができます。
ただし、実用性ばかりを追求すると、デザイン性が失われることもあります。
そのため、デザインと実用性のバランスをとりながら、選び抜いた素材で空間を構成することが大切です。
美容室業界に精通した内装業者と連携して素材を選ぶことで、美しさと機能性を両立させることができるでしょう。
差別化できるサービスを取り入れる
ほかの美容室と差別化を図るための工夫を取り入れることが重要です。
競争が激しい美容業界において、競合店にはない独自のサービスを提供することで、顧客に強い印象を与えることができます。
たとえば、Wi-Fiや充実したドリンクサービスなど、パーマやカラーなどの待ち時間を快適に過ごせるサービスがあると、顧客の満足度が上がります。
ほかにも、施術以外にもリラクゼーション効果のあるアロマの提供や、快適な座り心地のチェアの導入なども良いでしょう。
こうした工夫を重ねることで、美容室全体の価値が高まり、他店との差別化が可能となります。
オシャレな美容室の事例
ここでは、実際におしゃれな美容室の内装の事例をいくつかみていきましょう。
事例1
こちらの美容室では、「纏う(まとう)」というコンセプトのもと、顧客に特別な体験を提供するプレミアムな空間を実現しています。
内装は、肌を連想させる柔らかいベージュ系のカラーを基調とし、その上にゴールドとガラスを組み合わせることで、エレガントな雰囲気を演出しています。
エントランスには、2つのアーチをずらして配置し、視覚的な奥行きを持たせる工夫が施されているのも大きな特徴です。
また、プライバシーを重視した半個室の施術スペースには、2種類の型ガラスとゴールドの意匠が施されたアーチ状の仕切りが用いられています。
プライベート感を保ちながらも上品で洗練された空間が実現できているでしょう。
さらに、可動式のシャンプー台を導入し、壁面収納を使うことで無駄のないすっきりとしたデザインとなっています。
これにより、広々とした快適な空間が保たれ、上質でリラックスできる時間を提供しています。
事例2
こちらの事例は「自分らしく、美しく、華やかな人生を願う女性のためのサロン」というコンセプトの美しいフレンチスタイルの美容室です。
この美容室では、エレガントでありながらも、ヴィンテージ感のあるシャビーシックなデザインが採用されています。
メインカラーとして選ばれたのは、淡い色合いのパール・ブルー・グレーなどの落ち着いたトーンです。
これらの色をベースに、サロン全体が同系色で統一されており、視覚的な一貫性が保たれています。
これにより、空間に漂う静けさと品の良さが際立ち、来店する顧客に非日常な特別な時間を感じさせます。
また、サロンの中央には存在感のあるシャンデリアが設置され、エレガントな雰囲気をより一層引き立てています。
このシャンデリアは、単に照明としての役割を果たすだけでなく、空間の中心的なアクセントとして機能し、サロン全体に統一感と高級感を与えています。
こうしたデザインの工夫により、特別で華やかな空間が提供される場となっています。
美容室の内装工事費用の内訳と相場
ここでは、美容室の内装工事の内訳と相場、必要資金について解説していきます。
美容室の内装工事費用の内訳と相場
美容室の内装工事を計画する際には、費用の内訳や相場をしっかりと理解することが重要です。
美容室の内装工事費用は、大きく分けると「デザイン・設計費用」と「施工費用」の2つに分類されます。
デザイン・設計費用は、店舗のコンセプトやターゲットに応じた空間を作り上げるための費用で、建築士やインテリアデザイナーなどの専門家に依頼することが一般的です。
特に一定以上の金額を超える工事では、自治体や国が認める建築許認可が必要となり、信頼性の高い設計事務所に依頼するケースが多いです。
施工費用に関しては、実際に工事を行う際にかかる費用で、使用する素材や工事の規模、難易度によって変動します。
内装業者には、デザインと施工を別々に手がける会社もあれば、両方を一貫して請け負う会社も存在します。
また、内装工事費用の相場は、坪単価で大きく変動します。
一般的に、美容室の内装工事の坪単価は45万円からが標準的な相場ですが、近年の材料費の高騰や職人不足により、さらに高くなることもあります。
たとえば、25坪程度での美容室の場合は、工事費は1,000万円からが相場になります。
内装工事費用に必要な資金とは?
美容室を開業する際、内装工事にかかる費用に対して、どれだけの手元資金を確保しておくべきなのかは非常に重要なポイントです。
手元資金は多いに越したことはありませんが、あまりに多くの資金を内装工事に投入してしまうと、ほかに投資ができなくなり、経営に支障をきたす可能性もあります。
適切な資金計画を立て、内装工事にかけるべき費用と、開業後に必要な運営資金のバランスを保つことが成功の鍵です。
手元資金の目安は、月固定費の3ヶ月から6ヶ月分といわれています。
月固定費とは、家賃や人件費、広告宣伝費や水道光熱費など、月々にかかる経費の合計を指します。
たとえば、月の固定費が100万円であれば、手元に300万円〜600万円程度確保しておくことで、不測の事態にも対応できるでしょう。
さらに、内装工事費用には、ガス・水道・電気などの設備導入費用も含まれます。
美容室では、ドライヤーやシャンプー台など、日常的に電力や水を多く使用するため、これらの設備が適切に整備されていることが非常に重要です。
たとえば、ボイラーや給湯器の選定は、水道配管の太さや容量によって決まりますが、ガス式か電気式かの選択によっても費用が異なります。
ガス式のボイラーや給湯器は、コストパフォーマンスが良いものの、設置の際に建物に穴を開ける必要があるため、オーナーとの協議が必要です。
一方、電気式の給湯器は設置が簡単で、建物を傷つける心配が少ないですが、初期費用がやや高めです。
こうした設備の選定は、美容室の運営に大きく影響するため、契約前に内装業者と十分に相談して選びましょう。
美容室の内装工事費用を抑える5つの方法
美容室の内装工事費用は高額になる傾向にあります。
そのため、少しでも費用を抑えたいのは当然のことでしょう。
ここでは、美容室の内装工事費用を抑える以下の5つの方法を解説していきます。
・相見積もりを取る
・居抜き物件を選ぶ
・シャンプー台などは中古品を利用する
・ワンストップ工事が可能な業者を選ぶ
・こだわりすぎない
それぞれ詳しくみていきましょう。
相見積もりを取る
まず、内装業者を選ぶ際には、複数の業者から相見積もりを取ることが重要です。
1社だけではなく最低でも3社以上の業者に依頼して比較することで、工事費用の相場や一番価格の低い業者を見つけられます。
そうすることで他社の見積もりが交渉の材料としても使えるため、値下げをお願いする際に役立つでしょう。
居抜き物件を選ぶ
美容室の物件選びでは、費用を抑えるために居抜き物件を選ぶと良いでしょう。
特に、前のテナントが美容室であった場合、シャンプー台や給湯設備など、すでに設置されている設備をそのまま活用できます。
新たに工事をする必要が少なく、費用を大幅に削減することが可能です。
ただし、不要な設備の撤去や、物件の状態によっては追加費用がかかる場合があるため、物件選定の際には、慎重に判断する必要があります。
シャンプー台などは中古品を利用する
すべての設備や家具を新調するのは、お店のこだわりを追求するうえでは理想的ですが、予算を考慮すると中古品も検討しても良いでしょう。
リサイクルショップやオークションサイトを活用することで、品質が良く、比較的安価な中古品を見つけることができます。
特に、シャンプー台やセット椅子など、高価な設備に関しては、新品を購入するよりも中古品を利用することで、費用の削減が可能です。
また、中古品をうまく組み合わせることで、ヴィンテージ風の独自のスタイルを演出することもできるため、お店の雰囲気作りにも役立つでしょう。
ワンストップ工事が可能な業者を選ぶ
内装工事の費用を抑えるためには、デザインから施工までを一括で請け負う「ワンストップ工事」が可能な業者を選びましょう。
デザイン設計のみを行う業者と施工のみを行う業者に分けて依頼する場合、それぞれの業者に手数料がかかり、費用が高くなることがあります。
一方、ワンストップの業者であれば全体の費用管理ができるようになり、費用を抑えることが可能です。
さらに、1つの業者が施工を一貫して行うため、施工をスムーズに進められるでしょう。
また、責任の所在が明確になるため、トラブルが発生した場合もすぐに対応できます。
こだわりすぎない
内装にこだわりを持つことは大切ですが、必要以上に細部にまでこだわりすぎると、予算以上の費用になってしまう場合があります。
理想のデザインを実現するためには、費用をかけるべき部分と、抑えるべき部分を明確に分けて計画することが重要です。
たとえば、顧客の目につきやすいエリアには費用をかける、一方バックヤードやあまり使用頻度が高くない設備などの費用を抑えることで、店舗のクオリティを保ちつつ予算の節約をすることができます。
また、素材や家具も、オシャレで高品質なものを選ぶのは良いですが、無理に高価なアイテムを揃える必要はありません。
デザイン性と費用のバランスを考慮し、必要な部分にのみこだわることで、費用を抑えつつも魅力的な内装を実現することができます。
まとめ
この記事では、オシャレな美容室を作るためのポイントや具体的なコツ、さらに費用を抑える方法について解説してきました。
オシャレな美容室には、視覚的に「映える」ポイントや、日常とは異なる特別な雰囲気を感じさせる非日常感が重要です。
こうした要素が、SNSでの拡散を促し、新規顧客の獲得にも繋がります。
また、差別化できるサービスを取り入れることは、競争の激しい美容業界でリピーターを増やすためにも効果的です。
さらに、美容室の内装工事費用を抑えるためには、相見積もりの取得や居抜き物件の活用、中古品の利用などが有効な手段となります。
こうした工夫をすることで、費用を抑えつつも魅力的な美容室を実現することが可能です。
計画的に進め、賢く予算を管理することで、顧客に愛されるオシャレな美容室を作り上げましょう。
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