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カフェの内装をデザインするポイント!工事費用の相場や業者選びのコツも解説!
カフェの開業に伴い、内装をどのようにするか悩んでいませんか。
内装は居心地の良さやお客様の満足度に直結する、重要な要素です。
本記事ではカフェの内装をデザインする際のポイントを、9つに分けて解説していきます。
さらに内装工事の費用相場や内訳、業者選びのコツも紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
カフェの内装をデザインする際の9つのポイント!
まずは、カフェの内装をデザインする際のポイントを紹介します。
以下の9つのポイントを押さえながら、カフェのデザインを行いましょう。
- コンセプトを明確にしておく
- 周辺店舗やライバル店を調査する
- 予算を決めておく
- 動線を考える
- 照明にこだわる
- カラーを意識する
- 使用する素材にもこだわる
- 絵や観葉植物などの装飾も取り入れる
- SNS映えを意識する
各ポイントを詳しく解説していきます。
コンセプトを明確にしておく
カフェの内装を決める際に重要なのは、コンセプトを明確にすることです。
コンセプトが曖昧な状態ではデザインの方向性が定まらず、統一感のない空間になってしまいます。
たとえば「ナチュラルな雰囲気のカフェ」を目指すなら、木材を基調にしたインテリアを採用し、植物や観葉植物を取り入れることで自然の温かみを演出できます。
一方で「都会的で洗練されたカフェ」を目指すならモノトーンやガラス、メタル素材などを取り入れて、スタイリッシュな印象を強調すると良いでしょう。
また「昭和レトロ風のカフェ」にする場合は、アンティーク家具やレトロな照明、さらに温かみのある配色を取り入れることで、懐かしさを感じさせる空間を作れます。
コンセプトを決める際にはターゲットとする客層や提供メニュー、立地環境なども考慮することが大切です。
カフェの個性を明確にし、来店したお客様に「また訪れたい」と思わせるような、独自の雰囲気を作りましょう。
周辺店舗やライバル店を調査する
カフェを開業する際は、出店予定のエリアにどのような競合店があるかを、しっかり調査することが重要です。
周囲にどのようなカフェがあり、それぞれのターゲット層や価格帯、人気のメニューは何かを把握することで、自店の強みを活かした内装やサービスの方向性を決めやすくなります。
たとえば、駅周辺にあるカフェはテイクアウト需要が高いため、スタンド席を設けたり、注文カウンターを広くしたりするなど、利便性を高める工夫が求められます。
反対に、住宅街にあるカフェはリラックスできる空間づくりが求められる傾向にあるため、座り心地の良いソファ席や落ち着いた照明を取り入れると良いでしょう。
また、周辺のカフェがどのような集客方法をとっているのかも参考材料となります。
事前にしっかりリサーチし、差別化を図ることが成功への鍵です。
予算を決めておく
カフェの内装を考える際に、予算の設定は欠かせません。
内装工事には設計費や施工費、設備費やインテリアの購入費など、さまざまなコストが発生します。
そのため、まずは全体の予算を明確にし、どの部分にどれだけの費用をかけるかを決めることが重要です。
高級感のあるデザインを目指す場合は、床や壁の素材にこだわりつつ、家具は中古品やリースも検討することでコストを抑えられます。
また、予算内で理想の内装を実現するためには、DIYを活用するのもひとつの方法です。
壁の塗装や簡単な装飾などは、自分で行うことで施工費の削減に繋がります。
さらに、居抜き物件を利用すれば、初期費用を大幅に抑えられる可能性があります。
内装費に予算をかけすぎると、開業後の運転資金に影響を及ぼす可能性もあるため、無理のない範囲で計画を立てることが大切です。
動線を考える
カフェの内装を設計する際には、動線もしっかり考えることが大切です。
動線とは、お客様やスタッフが店内でどのように移動するかを指します。
これがスムーズでないと、混雑時にストレスを感じる原因となります。
たとえば、注文カウンターとキッチンの距離が遠いとスタッフの移動が多くなり、提供までの時間が長くなるでしょう。
しかし、席と席の間隔が狭すぎるとお客様同士が窮屈に感じてしまい、居心地の悪さに繋がります。
そのため、注文カウンターの位置や座席の配置、テーブルの間隔などを考慮し、快適な動線を設計することが重要です。
特に、テイクアウトの動線を考えた場合、注文カウンターと出口の位置関係を工夫することで、混雑を防げます。
動線の工夫次第で快適さやスタッフの働きやすさが大きく変わるため、細部まで意識して設計しましょう。
照明にこだわる
照明は、カフェの雰囲気を大きく左右する重要なポイントです。
照明の種類や配置、明るさを工夫することで、居心地の良い空間を演出できます。
たとえば、暖色系の照明を使用すると、落ち着いた温かみのある雰囲気を作り出し、リラックスできる空間になります。
一方で白色光を取り入れると、明るく清潔感のある印象になるでしょう。
また、照明器具のデザインも、インテリアの一部としての役割を果たします。
ナチュラルな雰囲気のカフェなら木製のランプシェードやペンダントライト、モダンなカフェならメタルやガラスの照明器具を取り入れると、より統一感のあるデザインになります。
さらに、スポットライトや間接照明も活用することで、空間にメリハリをつけることが可能です。
昼と夜で異なる照明演出を取り入れて、時間帯に応じた雰囲気を演出するのも効果的です。
カラーを意識する
カフェの内装を考える際、カラー選びは店内の雰囲気を大きく左右する重要なポイントです。
色彩はお客様の心理に影響を与え、滞在時間やリラックス度に関わるため、コンセプトに合わせた色を選ぶことが大切です。
落ち着いた雰囲気のカフェを作りたい場合は、ベージュやブラウンといったアースカラーを基調とすることで、自然で温かみのある空間を演出できます。
都会的で洗練されたカフェを目指すなら、モノトーンやネイビーを使用し、ガラス素材と組み合わせることでスタイリッシュな印象を強調できます。
明るくポップなカフェでは、パステルカラーやビビッドなアクセントカラーを取り入れると、視覚的に楽しい空間になるでしょう。
また、壁や家具の色を統一することで全体的な調和が生まれ、統一感のあるデザインになります。
カフェのコンセプトやターゲット層を意識しながら、適切なカラーを選びましょう。
使用する素材にもこだわる
内装の素材選びは、カフェの雰囲気だけでなく耐久性にも影響します。
木材を多用するとナチュラルで温かみのある空間になり、リラックスしやすい雰囲気を作ることが可能です。
また、壁にはレンガやモルタルを取り入れることで、カフェらしいおしゃれな雰囲気を作ることができます。
絵や観葉植物などの装飾も取り入れる
カフェの魅力を高めるためには、家具や照明だけでなく装飾にもこだわると良いでしょう。
装飾は空間に個性と温かみを加え、お客様にとって居心地の良い環境を作るポイントとなります。
たとえば、壁にアートやポスターを飾ることで、視覚的なアクセントを加えることができます。
モダンなカフェなら抽象画や写真アート、レトロなカフェならヴィンテージポスターなど、コンセプトに合った装飾を選ぶと効果的です。
また、観葉植物を取り入れることで、自然の温かみを演出できます。
特にカウンターやテーブルの上、窓際などに植物を配置すると、よりナチュラルな雰囲気に仕上がるでしょう。
SNS映えを意識する
近年のカフェ経営において、SNS映えする内装は重要な集客ポイントとなっています。
特に、SNSを利用する世代にとって写真を撮りたくなるような空間は、来店の動機付けになることが多くあります。
そのため、SNS映えを意識したデザインの要素を取り入れることが効果的です。
たとえば、特徴的な壁紙やネオンライト、ユニークな形のミラーなど、写真を撮りたくなるポイントを作ることで、SNS上で拡散されやすくなります。
また、テーブルのレイアウトや装飾にもこだわり、料理やドリンクと一緒に撮影しやすい環境を整えることも大切です。
こうした工夫を施すことで、より多くの人にカフェの魅力を伝えられるでしょう。
カフェの内装工事費用の内訳と費用相場
カフェを開業する際、内装工事にどの程度の費用がかかるのかを事前に把握しておくことは非常に重要です。
ここでは、カフェの内装工事をする際の費用とその内訳を、詳しく見ていきましょう。
カフェの内装工事費用の内訳
カフェの内装工事を行う場合は、以下の費用が必要です。
- 設計費用
- 工事費用
- 備品・消耗品
それぞれ詳しく解説していきます。
設計費用
カフェの内装工事を進めるにあたり、まず必要になるのが設計費用です。
設計費用とは、業者へ内装デザインを依頼した際にかかる費用のことで、依頼先には設計事務所や工事業者、店舗プロデュース会社などがあります。
設計事務所に依頼すると、オリジナル性の高いデザインを実現できますが、費用は比較的高額になる傾向です。
一方で工事業者に直接設計を依頼すると、施工とセットで進められるため、コストを抑えやすくなります。
店舗プロデュース会社は、内装デザインだけでなく店舗運営に関するアドバイスも受けられるケースがあるため、総合的なサポートを求める場合に適しているでしょう。
設計費用は依頼先やデザインの内容によって異なりますが、一般的に総工費の10%〜15%程度が相場とされています。
オリジナルデザインを重視する場合は予算に余裕を持ち、反対にコストを抑えたい場合はシンプルな設計で対応するのがおすすめです。
工事費用
内装工事費用は、カフェの空間を作り上げる際に大きなコストとなります。
工事の内容には床や壁の施工、天井の設置、照明や電気工事、給排水設備の整備などが含まれます。
特に、店舗の状態によっては解体工事が必要になる場合もあり、その場合は追加の費用が必要です。
一般的に、店舗の設計と工事は別々の業者が担当することが多いですが、設計事務所が工事業者を手配するケースや、工事業者が設計を手がけるケースもあります。
備品・消耗品
内装工事が完了した後には、店舗運営に必要な備品や消耗品の準備が必要です。
たとえば、テーブルや椅子、カウンターやレジ台などの家具類は、店舗の雰囲気に合ったものを選ぶことが求められます。
また、厨房機器や冷蔵庫、エスプレッソマシンなどの設備も重要で、特に飲食店の場合は機能性と耐久性を兼ね備えた機器を選ぶことがポイントです。
さらに、ストローやナプキン、紙製のコースターやディスプレイ用の装飾品なども揃える必要があるでしょう。
設備投資にかかるコストは大きくなるため、事前にしっかりと見積もりを取ることが大切です。
カフェの内装工事費用の相場
カフェの内装工事にかかる費用は、店舗の状況やコンセプトによって大きく変動します。
居抜き物件を活用する場合は、1坪あたり約20万〜40万円が目安です。
もしも、10〜15坪程度のカフェであれば、200万~600万円ほどの費用がかかる計算です。
一方で、スケルトン物件からカフェを作る場合は、1坪あたり60万円以上になることもあります。
さらに、物件の状態によっては給排水や電気配線の工事が必要となる可能性もあるため、これらの費用も考慮しておきましょう。
また、内装工事の費用とは別に店舗の賃料や保証金、営業許可の取得費用、宣伝広告費など、開業に必要な資金も準備しなければなりません。
特に、物件の賃料は立地や広さによって大きく異なります。
契約時には敷金や保証金として数か月分の家賃を前払いする必要があるため、開業資金全体としては1,000万円ほどの準備が必要になるケースも少なくありません。
カフェの内装工事を依頼する業者選びのコツ
カフェの内装工事を依頼する業者を選ぶ際は、以下の4つを押さえておくことが非常に重要です。
- 過去の実績を確認する
- 専属職人がいるか
- ワンストップ体制かどうか
- 説明が分かりやすいか
1つずつ詳しく解説していきます。
過去の実績を確認する
カフェの内装を依頼する際、まずは業者の過去の実績を確認しましょう。
施工事例を事前にチェックし、希望するデザインに近い実績があるかを確認することが大切です。
また、カフェの内装に特化した業者に依頼するのが望ましいです。
店舗の設計・施工を数多く手がけた業者であれば、カフェならではのレイアウトやデザインの知識を持っているため、動線設計や店舗のコンセプトに沿った提案を受けられます。
また、過去に同じ業種の施工実績があると、カフェ特有の設備や工事のポイントを理解しているため、打ち合わせもスムーズに進むでしょう。
専属職人がいるか
内装業者には自社で施工を行う業者と、工事を下請け業者に委託する業者があります。
下請けに外注する業者では、元請け業者と職人の間で情報の行き違いが生じ、依頼主の希望が伝わらないことも少なくありません。
さらに、工事の進捗状況を細かく確認することが難しく、トラブル発生時の対応が遅れる可能性もあります。
一方、専属の職人を抱えている業者は、工事の進行状況を把握しやすいのが特徴です。
施工の品質も安定しやすく、細かな調整や変更にも素早く対応できるため、スムーズに工事を進められるでしょう。
ワンストップ体制かどうか
カフェの内装工事は、設計と施工を別々の会社に依頼するケースと、1社で設計・施工をまとめて依頼するケースの2種類があります。
工事を急ぐ場合やコストを抑えたい場合は、設計から施工までをワンストップで対応できる業者を選ぶと良いでしょう。
分離発注をすると、それぞれの業者間で連携が必要になり、設計と施工の間で認識のずれが生じることもあります。
一方、ワンストップ対応の業者であれば、工事の進行を一元管理でき、設計変更があった場合でも迅速な対応が可能です。
特に、限られた期間内で開業を予定している場合は、設計と施工を同時進行できる業者を選ぶと良いでしょう。
説明が分かりやすいか
内装工事の見積もりには専門的な用語が多く含まれており、工事の内容が分かりにくいことがあります。
そのため、見積書の内訳をこちらが理解しやすいように説明してくれるかどうかも、重要なポイントです。
内訳が曖昧だったり、説明を求めても不明瞭な回答しか得られなかったりする場合は、その業者に依頼するのは避けたほうが良いでしょう。
また、追加費用が発生する可能性や、工事中に予想外のトラブルが起きた場合の対応についても、事前に明確にしておくことが重要です。
信頼できる業者は契約前にしっかりとした説明を行い、質問にも丁寧に対応してくれるため、不安を感じることなく工事を進められます。
カフェの内装工事費用を抑える方法
カフェを開業する際、内装工事の費用は大きな負担となることが多いですが、工夫次第でコストを抑えることが可能です。
ここでは、カフェの内装工事費用を抑える方法を紹介していきます。
居抜き物件にする
内装工事費用を抑えたい場合、効果的な方法のひとつが居抜き物件を利用することです。
居抜き物件とは、前のテナントが使用していた設備や内装がそのまま残っている物件のことです。
特に飲食店向けの居抜き物件であれば、キッチン設備や配管、電気配線がすでに整備されているため、大規模な工事を行う必要がなくなります。
場合によっては、内装工事のコストを数百万円単位で削減することも可能です。
中古品を利用する
カフェの内装に必要な家具や設備をすべて新品で揃えると、予算が大きく膨らんでしまいます。
そこで、コストを抑えるために活用したいのが中古品です。
中古のテーブルや椅子、照明器具やカウンターなどは、状態の良いものが市場にも出回っています。
また、厨房機器も中古市場で探すことで、お得な価格で購入できるケースもあります。
特に業務用冷蔵庫やエスプレッソマシンなどの高額な機器は、中古品を活用することで大幅なコスト削減に繋がるでしょう。
まとめ
カフェには、ナチュラルな雰囲気からモダンで洗練された空間まで、さまざまなスタイルがあります。
理想のカフェを作るためには、まずコンセプトを明確にし、それに基づいてデザインや設計をプロと共に具体化していくことが重要です。
また、イメージ通りの内装を実現するためには、カフェの施工実績が豊富な内装業者を選ぶことが不可欠です。
店舗専門の業者の中でも、カフェの内装に精通した業者に依頼することで、満足のいく仕上がりになるでしょう。
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