COLUMN

2025.04.08

カフェのレイアウトで押さえたい9つのポイント!人気カフェを目指そう

人気カフェにするためにメニューはもちろん大切ですが、カフェの雰囲気や過ごしやすさを決める「レイアウト」も非常に重要です。

 

これからカフェをオープンする方やリニューアルをする方は、レイアウトを考える際にどのような点に注意するべきか気になるでしょう。

 

この記事では、カフェのレイアウトを決めるときのポイントやおしゃれにするコツ、内装工事費などを解説していきます。

 

ぜひ最後までご覧ください。

 

カフェのレイアウトを決めるときの9つのポイントとは

お客様に喜んでもらえるカフェのレイアウトにするには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。

 

  • コンセプトを決める
  • ターゲットを設定する
  • 机と椅子のバランスを考える
  • そのカフェならではの見せ場を作る
  • 最適な客席数を考える
  • お客様と従業員の動線を考える
  • 人気カフェのレイアウトを研究する
  • ほどよい寸法や面積を考慮する
  • 居心地が良いかどうか

 

それぞれ詳しく解説していきます。

 

1.コンセプトを決める

カフェのコンセプトは、レイアウトを決める際の基盤とも言える重要な役割を果たします。

 

コンセプトを決めるのに役立つのが「5W1H法」です。

 

  • 誰をターゲットにするのか(Who)
  • お客様はなぜ店舗に訪れるのか(Why)
  • どこでカフェを開くのか(Where)
  • どの時間帯に営業するのか(When)
  • どのようなメニューを提供するのか(What)
  • どのような販売方法にするのか(How)

 

この5W1Hはカフェごとに異なるため、明確にコンセプトを決めることで、ライバル店との差別化を図れます。

 

2.ターゲットを設定する

ターゲットを決めることは、カフェのレイアウトを決める際に役立つことはもちろん、機能面においても役立ちます。

 

例えば、若者をターゲットにする場合は、トレンドや写真映えする要素を取り入れるのがおすすめです。

 

年配の方をターゲットにする場合は、テーブル同士の感覚を広くしたり、クッション性のある椅子にしたりなどの配慮が必要です。

 

年齢層だけではなくターゲットの雰囲気や趣味などにも注目することで、よりターゲットに刺さるカフェになるでしょう。

 

3.机と椅子のバランスを考える

机と椅子は、カフェでの居心地の良さに直結します。

 

机と椅子を選ぶ際には「ターゲットがどのように過ごすのか」「どのようなフードやドリンクを注文するのか」を考慮すると良いでしょう。

 

コーヒーを飲みながらゆったりと過ごせるカフェであれば、ソファやクッション性の高い椅子が向いています。

 

高さや座り心地などに気を付けながら、机と椅子を選定してみてください。

 

4.そのカフェならではの見せ場を作る

そのカフェで、おすすめしたい席を用意するのも一つの方法です。

 

テラス席であれば心地良い風に当たりながらゆったりと食事ができ、窓際の席であれば景色を堪能できます。

 

また、壁におしゃれな絵画を飾ると、ドリンクと一緒に撮影してくれるお客様もいるでしょう。

 

大きくレイアウトを変更することが難しくても、インテリアや小物でお客様を楽しませることは十分に可能です。

 

5.最適な客席数を考える

客数は利益だけでなく来店されたお客様の居心地の良さにも影響するため、慎重に検討しましょう。

 

1人で来るお客様が多ければ、2名掛けの席ではなくカウンター席を多めに設置するなどの工夫が必要です。

 

しかし、利益率を優先しすぎるあまりに机同士の感覚が狭くなると、お客様が窮屈に感じてしまいます。

 

利益と居心地の良さとのバランスを見て、席数を決めましょう。

 

6.お客様と従業員の動線を考える

効率的に料理を提供するためにも、従業員の動線を考えることは大切です。

 

キッチン内で一つの料理を作る際に、同じ場所を何度も行き来するような動線は非常に効率が悪いです。

 

またキッチンの通路を十分に確保することで、従業員同士がすれ違っても、ぶつかる心配がありません。

 

7.人気カフェのレイアウトを研究する

人気のあるカフェは、内装にもこだわっている可能性があります。

 

実際に人気カフェに訪れた際は、以下の点をチェックしておくのがおすすめです。

 

  • 客層
  • 机や椅子
  • 内装のデザイン
  • 価格

 

人気カフェから得たヒントと独自のアイデアを掛け合わせて、唯一無二のカフェを作りましょう。

 

8.ほどよい寸法や面積を考慮する

快適な空間づくりには、席の間隔やテーブルの大きさなど、細かな寸法も考慮しましょう。

 

特にカウンター席では両隣との距離が近すぎると、肩が触れ合ってしまい窮屈に感じることがあります。

 

体格の違いにも対応できるよう、適度なスペースを確保することが大切です。

 

また、荷物を置くためのカゴや足元のスペースも忘れずに設けましょう。

 

6人掛けなどのテーブル席では、家族連れや小さなお子様がいるシーンも想定して、やや広めのテーブルを選ぶのもおすすめです。

 

ゆとりあるレイアウトにすることで、さまざまな利用者にとって快適な空間が実現します。

 

9.居心地が良いかどうか

居心地の良さも、レイアウトを決めるうえで大切な要素です。

 

居心地が良ければ長時間滞在してくれるほか、リピートしてくれる可能性もあります。

 

リラックスできるような雰囲気にするには暖色系の照明を使用したり、観葉植物を置いたりするのも効果的です。

 

カフェをおしゃれにするための要素

カフェは機能性だけではなく、見た目にもこだわりたいところです。

 

続いては、カフェをおしゃれに見せるための要素を、以下の4つ紹介していきます。

 

  • 照明
  • カフェ全体のカラー
  • 使用する素材
  • 使用するインテリア

 

人気のあるカフェにするためにも、チェックしておきましょう。

 

照明

照明一つで、カフェの雰囲気はがらりと変わります。

 

落ち着いた温かみのある雰囲気で、ゆっくりとくつろげる空間に向いているのは暖色系です。

 

一方で白などの明るめの色は、活気のある賑やかな雰囲気を演出できます。

 

同じ照明でも時間帯や天気によって明るさを調整すれば、違った雰囲気になるでしょう。

 

カフェ全体のカラー

カフェ全体に使用するカラーは、お客様が入店してからの第一印象にもなります。

 

白は清潔で明るい印象で、ベージュは落ち着いた印象です。

 

お客様にどのような印象を与えたいのかを考え、使用する色を決めましょう。

 

使用する素材

使用する素材も、カフェの印象を左右する重要な要素です。

 

素材によって空間の雰囲気は大きく変わるため、温かみのある空間にしたいのか、シックで落ち着いた印象にしたいのか、高級感を演出したいのかなど、目的に応じた選び方が求められます。

 

例えばソファの場合、ファブリック素材であればやわらかな印象を与え、手触りもよく、家庭的で温かみのある空間に仕上がります。

 

お手入れのしやすさもメリットのひとつです。

 

一方でレザー素材のソファは、スタイリッシュで高級感のある雰囲気を演出できます。

 

デザインだけでなく機能性やメンテナンス性も含めて、空間に合った素材を選びましょう。

 

使用するインテリア

コンセプトに合ったインテリアを置いたり、装飾をしたりすることで、お店の個性を表現できます。

 

インテリアとしておすすめなのは、下記のアイテムが挙げられます。

 

  • 観葉植物
  • ドライフラワー
  • ポスターや絵画
  • 小物

 

しかし、たくさん置けば良いわけではなく、カフェの雰囲気に合わせて調整することが大切です。

 

また、季節ものの小物を置けば、リピーターのお客様にも楽しんでもらえます。

 

カフェの内装デザインのテイストを紹介

カフェの内装デザインによって、雰囲気や特徴が異なります。

 

代表的なカフェのテイストを6つ紹介していきます。

 

  • ナチュラル
  • スケルトン
  • レトロ
  • ラグジュアリー
  • ポップ
  • 古民家・隠れ家

 

カフェのデザインを、イメージしやすくなるでしょう。

 

ナチュラル

ナチュラルなテイストのカフェでは、床や壁、家具などに木の素材を用いており、自然のぬくもりを感じられます。

 

隠れ家や古民家カフェに取り入れられていることが多く、観葉植物をプラスすることでリラックス効果も期待できます。

 

スケルトン

シンプルなデザインで、モノトーンやブラウン系統を基調にしています。

 

コンクリートや配線がむき出しになっていることもあり、無機質感を演出できます。

 

スタイリッシュで、素材の良さを活かせるデザインです。

 

レトロ

昔ながらの懐かしい雰囲気を味わえるのが、レトロスタイルです。

 

レトロ喫茶店は若者にも注目されており、年代問わず人気があります。

 

アンティーク調の家具を取り揃えることで、まるでタイムスリップしたかのような雰囲気を演出できるでしょう。

 

ラグジュアリー

ラグジュアリーカフェは、非日常を味わえる高級感のある雰囲気が特徴です。

 

照明は薄暗くすることで、大人なムードが広がります。

 

ポップ

若者やファミリー層をターゲットにすることが多く、全体的に明るい色が使用されています。

 

使用する小物にも差し色を加えることで、よりポップな雰囲気を出せます。

 

ただし、ポップにしたいがあまりにたくさんの色を使用して、統一感がなくなってしまうことは避けましょう。

 

古民家・隠れ家

古民家は、昔の建物をリノベーションしていることが多いです。

 

日本ならではの和の雰囲気も残っており、ゆったりとした時間を過ごせます。

 

昔の雰囲気と現代のテイストを掛け合わせられるのも特徴です。

 

利用する用途や状況ごとにおすすめなカフェレイアウト

カフェの空間づくりでは、利用するお客様の目的や状況に応じてレイアウトを工夫することも大切です。

 

それぞれのニーズに合った座席の配置や設備を整えることで、満足度の高い空間を実現できます。

 

ここでは、用途別におすすめのカフェレイアウトを紹介していきます。

 

作業や仕事をしたい人向け

パソコンやタブレットでの作業を想定する場合は、カウンター席にコンセントを設置するのが効果的です。

 

また、長机を挟んで向かい合わせに座るレイアウトもおすすめで、適度な距離感を保ちつつ集中しやすい環境を構築することができます。

 

Wi-Fi環境も整えることで、作業目的のお客様に選ばれるカフェとなるでしょう。

 

ゆったりと過ごしたい人向け

ゆっくりとくつろぎたい方向けには、ソファ席を取り入れたレイアウトが適しています。

 

壁際や奥まった場所に配置すれば、落ち着いた空間が生まれます。

 

あえてテーブルは小さめにし、座席にゆとりを持たせるのも手段の一つです。

 

照明や内装とのバランスも考えながら、心地良い空間づくりを目指しましょう。

 

小さなお子様がいる人向け

子連れのお客様が安心して過ごせるよう、ベビーカーが通れる広めの通路を確保したレイアウトが基本です。

 

さらに、テーブルの横にベビーカーを置けるスペースを設けることで、荷物の出し入れやお子様の対応がしやすくなります。

 

席から離れることなく対応できるため、保護者にも喜ばれる配置です。

 

壁際や角のスペースを利用し、ゆったり座れるテーブル席を用意することで、ファミリー層にも利用しやすい空間になります。

 

カフェのキッチンレイアウトを考えるときに気を付けるべきこと

料理やドリンクを効率よく提供するために、キッチンのレイアウトもしっかりと考えましょう。

 

キッチンのレイアウトを決める際に、気を付けておきたいポイントを紹介していきます。

 

必要な設備や機器をリストアップする

カフェのキッチンに必要な設備や機器を、事前にリストアップしておきましょう。

 

必要なものは以下のようなものがあります。

 

  • 冷蔵庫
  • 食器棚
  • コーヒーマシン

 

場所を取るものは配置場所も決めておくことで、置き場所に困ることがありません。

 

本当に必要なものが設置できない事態を防ぐためにも、必要なものをリストアップしておくことが大切です。

 

従業員の作業動線を考える

キッチンでの従業員の動きを考えることは、作業の効率化につながります。

 

例えばコーヒーマシンとコーヒーカップの収納スペースが近ければ、最小限の移動でコーヒーを提供できます。

 

実際の動きを想定し、スムーズに商品を提供できるように心がけましょう。

 

客席からの見え方を意識する

キッチンのどの部分が客席から見えているのかを、しっかりと確認することが大切です。

 

食器の洗い場が見えてしまうと、不快に感じるお客様もいるかもしれません。

 

一方で、コーヒーマシンを見えるレイアウトにすれば、コーヒーを注ぐ場面を楽しんでもらえます。

 

すべてを見せるのではなく、どの部分を見せれば快適に過ごしてもらえるのかを考えましょう。

 

カフェの内装工事費用の目安と費用を抑えるコツ

カフェを内装工事するには多くの費用が必要ですが、できる限り初期費用は抑えたいところです。

 

ここでは、費用の目安と費用を抑えるコツを解説していきます。

 

内装工事費用の目安

内装工事にかかる費用は規模やデザイン、使用する素材によって大きく異なりますが、目安としては一坪あたり20万~60万円程度です。

 

ただし、これはあくまで平均的な価格帯であり、実際には店舗の立地や業態によって変動します。

 

また、都市部や商業施設内の物件では工事費が高くなる傾向があり、反対に郊外では比較的コストを抑えやすい場合もあります。

 

まずは信頼できる施工会社に見積もりを依頼し、希望や予算に合ったプランを比較・検討することが大切です。

 

複数社から相見積もりを取ることで、費用の相場感を掴みやすくなります。

 

内装工事費を抑えるコツ

カフェを開業する場合、さまざまな費用が発生します。

 

ここでは、内装工事費を抑えるためのコツを2つ紹介します。

 

居抜き物件を探す

カフェの開業費用を抑えたい場合は、居抜き物件の活用がおすすめです。

 

特に以前もカフェとして営業されていた物件であれば、キッチン設備やカウンター、机・椅子など、使える備品がそのまま残っていることがあります。

 

こうした設備を再利用することで、大がかりな内装工事をせずに済む可能性があり、初期費用の削減が可能です。

 

しかし、設備の状態が悪い場合やコンセプトに合わない場合は、改修や撤去のコストがかかることもあるため、現地でしっかり確認することが大切です。

 

きれいな状態の中古品を使用する

家具や厨房機器などは新品で揃えると大きな負担になりますが、状態の良い中古品を活用すれば、コストを大幅に抑えることが可能です。

 

特に中古の業務用冷蔵庫やテーブル、椅子などは、機能に問題がなければそのまま十分活用できます。

 

中古品を導入する際は傷や不具合の有無を確認し、必要に応じてメンテナンスを施しましょう。

 

無理にすべてを新品にこだわらず、使える部分は活かすことで、限られた予算内でも魅力的なカフェが実現します。

 

まとめ

今回は、カフェのレイアウトを決める際のポイントやおしゃれに見せる工夫、費用を抑える方法について紹介しました。

 

快適で魅力的なカフェにするには、席の配置や導線、インテリアの素材や色味など、さまざまな要素をバランスよく組み合わせることが重要です。

 

また、レイアウトのような大きな部分だけでなく、照明や観葉植物、中古家具の活用など、細かな工夫もお客様の居心地の良さにつながります。

 

利用シーンやターゲット層に合わせて、レイアウトを考えましょう。

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