COLUMN

2022.12.23

クリニック内装にはコツがある!意識すべき内装ポイントを業態別に紹介!

クリニックの内装は、様々なポイントを考慮しながら考えていかなければなりません。

とはいえ、クリニックの診療科目によっても考慮すべきポイントが変わってきますので、

「何を意識すればいいの?」

と悩んでしまっている方もたくさんいるでしょう。

 

そこでこの記事では、クリニック内装を考える時のコツを診療科別に紹介していきます。

 

クリニック内装で意識すべきポイント

早速、クリニック内装で意識すべきポイントを、それぞれの診療科目別に見ていきましょう。

 

内科

内科は、他のクリニックに比べると高齢者の患者さんが多く来院します。

高齢者の中には、車いすに乗っている方や、足が悪い方もたくさんいますので、このような方が来院することを前提に内装を考えていくことが大切です。

 

バリアフリーを積極的に取り入れるだけでなく、

・入口

・トイレ

・診察室

などをできるだけ広めに設計にしましょう。

 

外科

外科の内装で意識すべきポイントは、今紹介した内科の内装とほとんど同じです。

ただ、整形外科の場合はリハビリ目的の患者さんも多く来院しますので、受付や待合室からのアクセスなど、動線についてもしっかりと考えておくことが大切になってきます。

 

小児科

小児科には、小さな子どもとその保護者が来院することが多いです。

小さな子どもの親御さんは、院内感染を気にするケースも多いため、一般患者さんの待合室と、感染症の症状が疑われる患者さんの待合室を分けておくのがおすすめです。

これは新型コロナウィルスの流行により主流化しつつある内装のポイントでもあります。

 

また、ベビーカーを置けるスペースや、小さな子どもが遊べるちょっとしたスペースなどを作っておくことによって、クリニックの印象がさらに良くなります。

 

産婦人科

産婦人科には、妊婦さんをはじめとする女性の患者さんが来院します。

中には、お腹が大きくなり、歩くのが大変な方もいますので、バリアフリー設計やスロープの設置は必須条件となります。

 

また、小さな子どもを連れて来院する方もいますので、子どもが遊べるスペースも確保しておくと良いでしょう。

 

産婦人科には、妊婦さん以外の女性も来院し、中にはデリケートな悩みを抱えている方もいますので、プライバシーに配慮した内装を考えることも大切です。

女性が主な患者さんのため、お手洗いにも特別気を遣いたい診療科でもあります。

 

眼科

眼科は、他のクリニックと違い患者さんの動きが増えます。

なぜなら、行う検査によって診察室が変わるケースがあるからです。

このようなことから、デザイン性だけではなく、動線や快適性を意識した内装を考えることが大切になってきます。

 

また、高齢者や視覚障害を持っている患者さんも多く来院しますので、できるだけ段差を減らすことも重要です。

 

歯科

歯科の内装で意識すべきポイントは、

・防音対策

・プライバシーの保護

です。

 

隣の診察室の音が丸聞こえの状態では、恐怖心や不安が大きくなってしまいます。

全ての音を完全にシャットアウトするのは難しいかもしれませんが、できる限りの防音対策を行って、患者さんの不安を軽減することが大切です。

 

また、歯科では口を大きく開いて診察を受けるのが基本です。

中には、

「診察を受けている姿を人に見られたくない」

と考える方もいます。

 

このような方に安心して来院してもらうためにも、診察室を個室にしたり、半個室にしたりといった配慮が大切になってきます。

 

まとめ

クリニックの内装で意識すべきポイントは、診療科ごとで変わってきます。

診療科目だけでなく、クリニックの立地なども患者さんの性別や年齢層が変わる要因となります。

訪れる患者さんの属性や悩みを意識しながら慎重に考えていくことが大切です。