COLUMN
「夜のお店」開店なら物件は居抜き・スケルトンのどちらがおすすめ?
この連載では、ホストクラブやガールズバー・キャバクラなど「夜のお店」を内装デザインの面から盛り上げていくためのヒントを、全4回にわたってお届けしています。
第2回となる今回は、新規開店・支店オープンの物件について「居抜き」「スケルトン」それぞれの違いやメリットデメリット、どんなお店やオーナー様に向いているのかを解説します。
「居抜き物件」とは?メリットとデメリット
土地代や家賃の高い繁華街に集中する夜のお店は、ビルなどの間借り営業が中心となります。
これらの空き物件を探す場合には、立地や広さなどに加え「居抜き」か「スケルトン」かの選択も必要です。
「居抜き物件」とは、前の店舗の内装設備が残った状態で借りられる物件のこと。
照明や厨房設備などの内装はもちろん什器やテーブル・ソファなども新規購入しなくてすむため、費用が抑えられ、開店までスピーディに進むのがメリットです。
デメリットとしては、せっかく新装開店したにもかかわらず、前のお店と似ていて新鮮みがなく、新規客を呼び込む力が弱いことが挙げられます。
こういう場合は、入り口まわりや目立つカーペット・壁紙などに絞ってあえてリニューアルし、前の店とイメージを変えるのが効果的です。
なお同じように設備や家具が備え付けられていても、「居抜き」物件では自由に廃棄や交換ができますが、それらが「リース」の場合は勝手にリニューアルできないため注意が必要です。
「スケルトン物件」とは?メリットとデメリット
「スケルトン物件」は、家具や什器設備に加え壁や天井なども撤去した状態の物件のことです。
内装デザインの自由度が高く、オーナー様の好みやお店の世界観を十分に表現できるのがメリットです。
デメリットはやはり内装デザインすべてを整えるのには相当の費用がかかることや、工事等で開店までに時間がかかることです。
ただ、引き継いだ内装設備があまりにも古い、状態が悪い…といった居抜き物件と比べると、手頃な設備を新規に入れる方が安くつくこともありますので、費用はトータルで比較して決めるのがおすすめです。
おわりに
居抜き物件・スケルトン物件、いずれもメリットとデメリットがありますが、選ぶ時には、オーナー・経営者様が、「費用」「開店時期」「店内イメージ」など、なにを優先させたいのかをはっきりさせるのが成功のコツといえるでしょう。
迷ったときは、弊社でも豊富な知識と経験に基づきベストなアドバイスをさせていただきますので、ぜひお気軽にご相談下さい。
「夜のお店の内装デザイン」シリーズ、次回(第3回)では、内装デザインまわりの法律や条例などをふまえた注意点について解説します。
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