COLUMN

2020.04.24

〈失敗しない美容クリニック 03〉 【立地選び】はこの3ステップで失敗なし!〜美容クリニック、美容皮膚科、エステサロン〜

「失敗しない美容クリニック開業」第3回目は、ここが開業後の成否を決めるといっても過言ではない「立地」選びについて解説します。

 

まずはエリアを把握する

 

美容クリニックの立地を考えるときは、まずはエリア(面)について調査し、次に来院患者の流れ(線)を見極め、最後にクリニックそのものの位置(点)を検討というように、広い範囲からスポットへと順に絞り込んでいきます。

まずは開業予定エリアの特性(住宅地なのか、オフィス街か、学生が多いのかなど)、最寄り駅の利用者数、競合の数などのチェックが欠かせません。

ポイントとしては、完全な同業他院だけでなく、周辺の業種も確認すること。

美容外科と美容皮膚科は治療内容が一部共通していますし、エステサロン等も競合になりえます。

ただし、既存の同業他院が存在していても、設備や治療方法が古いクリニックであれば逆に新規開院が有利になることもありますので、診療内容まで手を抜かず確認しましょう。

 

来院見込み患者の動線を確認する

 

次に、その地域での「動線=人の流れ」を検討します。

もちろん人の流れの多い場所が有利ですが、乗り換えターミナルなど多くの人が通過してしまう場所ではなく、駅前の繁華街やショッピングセンターの一角など「ついでに」寄れる要素のある場所がベストです。

しかし、そのような場所は土地や家賃が高く、大手のクリニックが長年営業していたりとハードルが高いのも事実。

一等地でなくても、例えばバス停から近い場所、ショッピングセンターから駅へ向かう途中の道沿い、電車の窓や大きな商業施設の駐車場から見える場所など、人の流れや視認性が見込める立地も候補に入れていきましょう。

 
美容クリニック向けの立地かどうかをチェック

 

最後に物件そのものの位置や条件を検討します。

相当の来院患者が見込めるエリアであったとしても、1つ角を曲がった住宅地に入るだけで、通りすがりの人から見えにくくなり、認知度が劣ってしまいます。

また、ビルにテナントとして入る場合は、通常なら1階がベストですが、美容クリニックやメンタルクリニックなどでは知人に見られるリスクを嫌う患者さんも多いため、2階以上が良いとされています。

 
おわりに

 

今回は、美容クリニック成功のカギを握る「立地」について解説しました。この手順で絞り込んでいけば、開業場所がきっとスムーズに決まるはず。

次回は、女性を対象とした美容クリニックでは非常に重要な要素となる、内装や外観などの「デザイン」について取り上げます。

 

 

参考記事:〈失敗しない美容クリニック 01〉開業までにチェックすべき3つのポイント ~開業資金・立地・内装デザイン/施工会社選び~

https://www.ak-co.jp/column/clinic-01/

 

参考記事:〈失敗しない美容クリニック05〉【美容クリニックのトレンドを読み解く!】~経営・施術から内装デザインまで~
https://www.ak-co.jp/column/clinic-05/