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COLUMN

2019.02.18

〈オフィス設計術 01〉「らしさ」を生み出すオフィス設計 〜基本編〜

「非日常性」と「日常」を近づける、「らしさ」の抽出から。

飲食店デザインを得意とする弊社にも、オフィス設計のご依頼が増えています。デザイン性の高さ―多くは、非日常性や居心地の良さからご要望をいただくことが多いのですが、デザイン偏重の昨今、どうしても「こうしたい!」というご要望だけが先走ることが多いように見受けられます。もちろんあらゆるご要望にお応えできるのですが、居心地の悪い空間になってしまっては意味がありません。ここでは、企業の「らしさ」を、わたしたちがどのように日常に反映させていくかについて考察してまいります。

オフィスデザインの面白さは、お客様である企業様の経営者の考え方や企業文化、取り扱う商品・サービスはもとより、従業員の皆様の働き方の違いまでが色濃く反映できる点にあります。日頃よりどんなことを大切にしているかが異なるその魅力があるのに、すべてが「カフェ風に!」と一括りにしては、あまりにもったいないとお感じになりませんか。その企業の持つ魅力を、いかに日常空間に定着させながら、非日常性を描いていくか。ここに、オフィスデザインのポイントがあると考えます。そのために「その企業らしさ」を抽出することから、わたしたちエイケーのお手伝いは始まってまいります。

 

 

 

「らしさ」の抽出=「時間」×「主語」。

 

「その企業らしさ」の抽出にわたしたちが大切にしているのは、大きく2つの視点。1つ目は、過去から現在、そして未来に至る、「時間」を見つめます。具体的には、商品・サービスの在り方、経営者の方の考え方や理念、方針・展望、従来から大切にされてきた歴史や哲学、働き方などの企業文化です。これらを時間軸に沿って丁寧に見ていくことで、その企業がどういった「らしさ」―コーポレートアイデンティティーを目指していくのかが見えてまいります。この実現のお手伝いをしていくプロセスに、オフィスデザインの統一性や、未来に渡って働きやすいオフィス空間の設計・デザインが可能になっていくのです。

2つ目は、内部と外部双方の「主語」の違い。内部とは、前述のような働き手である社内の方々が大切にされてきた文化や必要とされる空間性です。中で働く人がどんな利便性があれば心地良いと感じられるのかを一緒に考えていく作業です。一方、外部とは、社会からどう見られたいか。企業にとっての顧客からの視点で検証を重ねていくと、信頼性や自由な発想など、どんなブランドを築いていきたいかを一緒に考えることで、本来得たかったオフィス空間の在り方が変わってくるというものです。

それぞれがオフィスデザインにとって、欠かせない視点ではないでしょうか。

 

 

 

「らしさ」の演出=「ハレ(非日常)」×「ケ(日常)」。

 

演出において注意すべきなのは、多くの社員にとってオフィスは「ケ」である日常を過ごす場であるということ。スターバックスコーヒーが標榜する「サードプレイス」に照らし合わせるならば、長い時間過ごすオフィスは「セカンドプレイス」と言えます。ホームとしての安心感や、労働の場としての効率性、生活の場としての居心地の良さは欠かせません。

具体的にはエントランスや会議室など依頼者が訪れる区画をしっかり分けセキュリティ上も安全や安心を確保すること、デスクレイアウト等を通じて作業効率や生産性を意識。通路寸法や作業する椅子の選択などを通じて身体性にも考慮する必要があるでしょう。

一方、皆様が新しいオフィスに望むのは「ハレ」である非日常性が圧倒的多数を占めます。出迎えの場であり、エントランスや会議室から見学時のオフィスの印象に至るまで、外からどう見られたいかを考慮されるようです。もちろん実現に向け考慮する必要がありますが、この「ハレ」と「ケ」のバランスは極めて重要です。社員自身がどう見られたいと考えているか、企業としてはどうか等、様々な人を通じて理解することで初めて描ける演出となっていくのだと考えますが、いかがでしょうか。

 

 

「らしさ」の創出=「柔軟な未来像」。

 

最後が、未来の姿を考えていくことです。「企業は生き物」だと言われますが、成長のステージに応じてオフィスに求められるものは変化していきます。数年もすれば社員数も増え部署数も増加、設備導入などで大きなスペースを必要とすることもあるでしょう。広さに余裕があれば何もかも実現できますが、多くの企業様の場合は限られた空間において考慮する必要があります。現段階でどれだけ将来の不確定要素に対応できる余白を作っておくか、というフレキシビリティを備えておくことは不可欠です。

オフィスという日常を過ごす場所を、本当に将来に渡って有効に活用していくために。一方でどんな企業の未来像を描きながら進んでいこうとするかを十二分に理解して。演出効果だけにとどまらず真の快適性を描くことを、次回は実際の企業様の設計事例に基づいてご紹介してまいります。

エイケーでは多くの実績と経験から、あらゆるご相談に応じてまいります。ぜひご相談下さい。