COLUMN

2020.07.26

【基本と最新動向】歯科医院の内装デザインに求められること

歯科医院・クリニックの内装デザインには、歯科特有の診療形態や患者さんのニーズをふまえて設計することが欠かせません。

歯科医院の新規開業・改装にあたって求められる内装デザインのポイントや、最新の動向・トレンドを解説します。

 

歯科医院・クリニックの特徴とは

 

多くの歯科医院・クリニックでは、受付と待合室の奥に診療ゾーンがあり、2~3人の患者さんが同時に診療ユニットに入れるようになっていて、各ユニットはパーティションで仕切る形が一般的です。

 

そのほかにも、他の診療科と比べ、歯科の特徴として次のような点があげられます。

 

  • 診察台(チェアー)、治療機器など重く大型の設備が必要
  • 各診療ユニットごとに水道・消毒設備が必要
  • 仰向けで診療を行うため、照明によってグレア(ちらつきや目眩などの不快感)が起きないような工夫が必要

 

新規開院・改装時には、これらをふまえた内装設計が求められます。

 

歯科医院の内装デザインのトレンドは

 

近年の歯科医院・クリニックのデザインは、外観・内装ともに、従来とは大きく変わりつつあります。

 

外観は、いっけん歯科医院に見えないような、カフェやギャラリーのようなデザインが増えています。

 

それと呼応するように、現在の内装のトレンドは、従来の清潔感を重視した白や淡い色の内装から木目や石などの自然素材を生かした温かみのあるデザインへと変わりつつあります。

 

歯科の患者さんは治療時の痛みに対する不安が他の診療科と比べて強いといわれます。

 

このことも、恐怖や不安を取り除くようなぬくもりのあるデザインに人気が集まっている理由です。

 

また、最近では患者さんのプライバシーに配慮し、完全個室の診療ブースを設けるクリニックも増えてきました。

 

さらに、2020年の新型コロナウイルスの流行により、ますます感染対策が重要視されるようになり、抗菌作用のある建材やファブリックなどのインテリア素材にも注目が集まっています。

 

2006年に施行された「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」(通称:バリアフリー法)も年々整備が進み、車椅子の利用を前提とした設計や建材選択が求められるようになっています。

 

歯科医院・クリニックのインテリア動向

 

近年は、内装と同様インテリアにこだわった歯科医院には女性を中心とした新規患者が集まりやすく、同時にリピーター化も期待できると考えられています。

 

プロのインテリアスタイリストと契約し、四季折々の行事やクリスマス・ハロウィンなどのイベントに合わせてトータルコーディネートを依頼するクリニックもあります。

 

受付や事務などのパートタイムスタッフも女性が多いため、インテリアの質が高いクリニックはスタッフ募集もスムーズに。

 

ゆったりした気持ちで働けるため、患者さんへの対応も柔らかくなり定着率が上がるという副次的な効果も期待できます。

 

 

おわりに

 

歯科医院やクリニックにおける内装デザインの重要性は今後も高まると見られています。

 

弊社では、集患・リピーター作りや、スタッフ満足度を向上させるために最適な内装デザインをご提案しております。ぜひ、お気軽にご相談・お問い合わせ下さい。