COLUMN

2020.06.07

〈失敗しない美容クリニック07〉【美容クリニック開業】スケジュールはどう決める?

「失敗しない美容クリニック開業」第7回目は、美容クリニックの開業までの流れ・スケジュールを決めるときに押さえておくべきポイントなどを解説します。

 

美容クリニック開業までの流れ

 

クリニックを開業すると決めたら、いつ頃までに何をすればいいのでしょうか。

クリニックの診療内容、施設内と戸建て、規模などにより適切な時期は多少前後しますが、以下でざっと開業までのタイムスケジュール例をみていきましょう。

 

開業1年半以上前

 ・クリニックのコンセプト(診療内容、理念、規模など)決定

 

開業16~12ヶ月前

 ・開業場所や物件の選定、資金調達開始

 

開業12~6ヶ月前

 ・医院名称・ロゴマーク等決定

 ・設計施工・内装デザイン業者の選定

 

開業6ヶ月前~3ヶ月前

 ・工事契約

 ・医療機器や什器類の選定

 ・賃貸借契約

 ・保健所、管轄消防署への事前相談

 ・電子カルテ導入準備(任意)

 

開業3ヶ月前~

 ・建築工事開始

 

開業2ヶ月前~

 ・内装工事開始

 ・スタッフの募集採用

 ・広告宣伝開始

 ・保健医療機関の申請

 ・医師会入会(任意)

 

開業直前

 ・開設届提出

 ・スタッフ研修

 ・備品納入設置

 ・保健所立ち入り検査

 ・内覧会

 ・近隣への挨拶回り

 

そのほか、勤務先の退職時期や家族のライフイベントなど、個人的な要素も考え合わせてスケジューリングするのが失敗しないコツといえます。

 

内装デザインを相談する時期はいつがベストか

 

上記の開業スケジュールのうち、弊社がおもに担当させていただく「設計・施工」「内装・デザイン」については、できるだけ早い段階での相談をおすすめします。

理由としては次のようなものがあります。

 

物件を一緒にチェックできる

 

物件契約後にご依頼いただいた場合、土地や躯体の状況や、電気・給排気水・消防・空調などで内装に制約が出てくるケースがあります。

事前にご相談いただいていれば、プロ目線で不備をチェックし、対策やコストカット案などのアドバイスも可能です。

 

保健所の検査も安心

 

クリニックの開業前には、所在地の保健所による立ち入り検査があります。

直前に不備を指摘されてしまうと開業に影響がでるため、事前に図面で相談できる制度がありますが、早い段階でご相談があれば相談用図面もご用意できます。

 

入居先へのアピールにも有利

 

駅施設や商業ビル・ショッピングモール内での開業を目指す場合、入居にあたって他院と競合することもあります。

クオリティが高く美しい図面で訴求できれば、施設オーナーに対するアピール力も高まります。

 

おわりに

 

「失敗しない美容クリニック」シリーズ7回目は、クリニック開業までのスケジュールと、内装デザイン依頼のタイミングについて解説しました。

開業を考えている皆様の参考になれば幸いです。

f