COLUMN
〈失敗しない美容クリニック07〉【美容クリニック開業】スケジュールはどう決める?
「失敗しない美容クリニック開業」第7回目は、美容クリニックの開業までの流れ・スケジュールを決めるときに押さえておくべきポイントなどを解説します。
美容クリニック開業までの流れ
クリニックを開業すると決めたら、いつ頃までに何をすればいいのでしょうか。
クリニックの診療内容、施設内と戸建て、規模などにより適切な時期は多少前後しますが、以下でざっと開業までのタイムスケジュール例をみていきましょう。
開業1年半以上前
・クリニックのコンセプト(診療内容、理念、規模など)決定
開業16~12ヶ月前
・開業場所や物件の選定、資金調達開始
開業12~6ヶ月前
・医院名称・ロゴマーク等決定
・設計施工・内装デザイン業者の選定
開業6ヶ月前~3ヶ月前
・工事契約
・医療機器や什器類の選定
・賃貸借契約
・保健所、管轄消防署への事前相談
・電子カルテ導入準備(任意)
開業3ヶ月前~
・建築工事開始
開業2ヶ月前~
・内装工事開始
・スタッフの募集採用
・広告宣伝開始
・保健医療機関の申請
・医師会入会(任意)
開業直前
・開設届提出
・スタッフ研修
・備品納入設置
・保健所立ち入り検査
・内覧会
・近隣への挨拶回り
そのほか、勤務先の退職時期や家族のライフイベントなど、個人的な要素も考え合わせてスケジューリングするのが失敗しないコツといえます。
内装デザインを相談する時期はいつがベストか
上記の開業スケジュールのうち、弊社がおもに担当させていただく「設計・施工」「内装・デザイン」については、できるだけ早い段階での相談をおすすめします。
理由としては次のようなものがあります。
物件を一緒にチェックできる
物件契約後にご依頼いただいた場合、土地や躯体の状況や、電気・給排気水・消防・空調などで内装に制約が出てくるケースがあります。
事前にご相談いただいていれば、プロ目線で不備をチェックし、対策やコストカット案などのアドバイスも可能です。
保健所の検査も安心
クリニックの開業前には、所在地の保健所による立ち入り検査があります。
直前に不備を指摘されてしまうと開業に影響がでるため、事前に図面で相談できる制度がありますが、早い段階でご相談があれば相談用図面もご用意できます。
入居先へのアピールにも有利
駅施設や商業ビル・ショッピングモール内での開業を目指す場合、入居にあたって他院と競合することもあります。
クオリティが高く美しい図面で訴求できれば、施設オーナーに対するアピール力も高まります。
おわりに
「失敗しない美容クリニック」シリーズ7回目は、クリニック開業までのスケジュールと、内装デザイン依頼のタイミングについて解説しました。
開業を考えている皆様の参考になれば幸いです。
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