COLUMN

2020.07.03

成功事例から分かる!企業ビル・商業施設の【壁面緑化】

オフィスや商業施設・住宅の緑化シリーズ第2回目は、建物の壁面を利用した緑化にはどのようなものがあるのか、手法や成功例・ビジネス上の利点などを解説します。

 
「壁面緑化」とは

 

「壁面緑化」とは、建造物の壁面にいろいろな方法で植物を配し、都市空間の環境改善や建物のイメージアップ、長寿命化などをはかる技術です。

 

壁そのものを土壌とした大規模な緑化から、コンテナを組み合わせた低コスト工法、ツタやつる性の植物をネットなどにそって壁面に生育させるものなど、目的やイメージ・予算に合ったさまざまな施工方法から選ぶことができます。

 

 
事例1)企業ビルの壁面緑化

 

多くの企業ビルが集まる首都圏や都市部では、近年、緑の減少と車やエアコンの排気等による「ヒートアイランド現象」が問題となっています。

 

しかし都心では新たに公園を作ったり木を植えたりするスペースがないことがほとんど。

 

そこで、ビルの壁面を利用して植物を配することで、ヒートアイランド抑制に成功した事例が近年注目されています。

 

壁面の温度上昇を防いでビル周辺の環境改善に貢献するとともに、ビル内の空調運転率を抑えて排気も減少、二重の効果をおさめています。

 

2004年の「都市緑地保全法」の改正後、新築または増改築の際には敷地または屋上の緑化を義務づける自治体が増加していますが、壁面緑化もこの「義務緑化」として認められるケースが多く、敷地の有効活用にも役立っています。

 

事例2)商業施設の壁面緑化

 

ショッピングセンターやファッションビルで壁面緑化に取り組んだ成功例では、外観のイメージアップ、他店との差別化、地域を含めたブランディングなどの効果が出ています。

 

商業施設では定期的な外壁修繕で営業に影響が出ることもありますが、壁面緑化を行っている施設では酸性雨や紫外線によるコンクリートの劣化が軽減されることが分かっており、修繕回数やコストも抑えられます。

 

駅に近い大型のショッピングセンターなどでは、壁面に植物を配置することで都会の中のオアシスのようなイメージを周囲に与え、集客にも寄与してくれます。

 

同時にショッピングセンター内の空間緑化も行えばさらに効果的。

 

緑ゆたかなエリアイメージは、地価の上昇や高所得クラスの住民の誘致にもつながるため、人気ブランドの出店や客単価の上昇など副次的なメリットも期待できます。

 

 

企業や施設における壁面緑化の利点&メリット

 

企業や商業施設などの壁面緑化は

 

  • 外観のイメージアップ
  • 地域を含めたブランディング
  • CO2削減による社会的貢献
  • 建物の耐久性向上

など数多いメリットがあげられ、費用対効果の高い施策といえるでしょう。

 

おわりに

 

弊社では大規模な壁面緑化の実績もあり、さまざまなパターンの緑化を総合的にサポートしております。

 

壁面緑化はもちろん、オフィス内やエントランスなど屋内の緑化まで、どのようなご相談もぜひお気軽にお問い合わせ下さい。