COLUMN

2019.01.11

〈ホストクラブ設計術 03〉男性目線と女性目線の「違い」を活かすには

男性目線のデザインの魅力は、「足し算」。

ホストクラブの内装デザインは、「男性目線のデザイン」と「女性目線デザイン」の、大きく2種類に分かれていると言えます。
「男性目線のデザイン」は、いわゆる「カッコイイ」「男前な」テイストを随所に散りばめたもの。ブラックをベースにまとめ、ポイントにシャンデリアをとご要望いただくケースが多く、近年のトレンドではLEDや映像コンテンツを活用した、いわば「エンターテインメント空間」に仕上げることが多くなっています。ホストクラブという非日常空間の中で、デジタルサイネージや特殊照明など、ITテクノロジーの演出による高揚感や感度の高い空間づくりを意識して、わたしたちもデザインを提供しています。また、各種イベント等においては独自の装飾などを付加しやすいメリットもあり、多種多様な空間演出効果が期待できます。
「人が主役・商品」である空間にお金をかける価値観が、近年より一層強まった結果、内装に付加価値を高めるデザインを施す、いわば素の状態に「足し算」をしていく―この「足し算」の美学があることが、「男性目線のデザイン」の大きな特徴と言えるでしょう。

 

 

 

 

女性目線のデザインの魅力は、「掛け算」。

一方で「女性目線のデザイン」では、どちらかと言えばラグジュアリーで華やかな「ラウンジテイスト」「ゴージャスな装飾」が施されています。
いまはデザインや空間にフォーカスされる時代。あのお店で長い時間を過ごしたい、そう考えてお店という空間そのものを選ぶ視点が、徐々に増えてきた背景があります。来店されたお客様をうやうやしくお迎えするカウンター。リッチ感のあるフロアにエスコート。ホテルのラウンジのようにゆったりとくつろげるソファ。意中のホストの方と特別な時間を濃密に過ごせる空間演出。もちろん密接度など「男性目線」「女性目線」に関わらず同様に設計する部分もありますが、相応しい気品と品格が漂うデザイン上の工夫は、衣服や食事などがそうであるように、日常から選択肢の多い女性という生き物に「掛け算」の効果で魅力を伝える工夫として映るのです。ゴージャスなシャンデリアや光沢感のあるきらびやかな素材、ミラー等を使いつつ、ありふれたデザインに陥らないよう、何かキャッチーで魅惑的なデザインを、文字通り「掛け合わせて」いきます。

 

 

 

 

「引き算」「足し算」も、貪欲に取り入れていく。

グラフィックアートやオブジェ、フラワーアレンジメント、モザイクタイルなどは、これら近年の「掛け算」の美学に、とても有効と言えます。加えて最近では高価さ・華美さだけでなく、シンプルさや洗練されたデザインアート等、アート系とも呼べる「引き算」の効用まで見られるようになってきました。
また、ボトルを入れていただくべく用意されたお酒のディスプレイでは、お店の顔になるようなデザインの魅せ場をキャッチーに作り込むことで、前述のような「素の状態への足し算」につながる効果も取り入れました。結果、来店された女性が早々に「かわいい!」と歓声を上げ、店内写真を着席と同時にSNSにアップ。お店のPR効果を存分に高め、結果的に「あのお店に行ってみたい!」と同じ感性を持つ女性たちが思ってくれるようなことまで、貪欲に計算して取り入れるようにしています。他店には真似できないデザイン性の高い店舗づくりには、これら「加減乗除」を繰り返し、たゆまぬ創意工夫を盛り込んでいく必要性があります。

」を繰り返し、たゆまぬ創意工夫を盛り込んでいく必要性があるのかもしれません。

 

 

 

 

「時代の気分」を映し出す、ホストクラブのデザインへ。

前述のように、最近は圧倒的にSNS(InstagramやLINE、Facebook等)で映えることが、あらゆる商品・サービスの業界で最早「必須命題」になっています。従来はホストクラブに通っていることを言わない、働き手であるホストも勤務していることを隠したい、という時代もありました。今はそれらを積極的に表明したい、発信したいという気分に変わってきたと言えるでしょう。それは、シェアされやすいということ自体が「時代の気分」を如実に反映する価値となっている、と言えるのではないでしょうか。その視点の差をうまくニーズとして汲み上げることが、ひいては「男性目線」「女性目線」に関わらず、集客効果の高いデザインにつながっていくことは、間違いありません。
時代を映す鏡ともいえる、店舗デザイン。これからの時代を切り開くデザインを、どのように描いていくか。実績と経験のあるプロフェッショナルであるわたしたちエイケーと、共に生み出していきませんか。あらゆるリクエストにお応えしながら、独自性を打ち出すお手伝いをしてまいります。ぜひお問い合わせください。