COLUMN
海外のクリニックデザインのトレンドと今後の動きを予測する
海外には、国内では見たことがないようなユニークな内装デザインの医院・クリニックが数多く存在し、その発想・アイデアは日本のクリニックデザイン時にも非常に参考になります。
その一方で、2020年の新型コロナウイルス感染症の流行は今後、世界中のクリニック設計に大きな影響を与えることも予想されます。
今回は、近年の海外クリニックデザインのトレンド傾向や今後の動向について解説します。
日本と海外のクリニック内装はどう違う?
海外では、清掃や衛生管理が日本と比べると簡易的な国も少なくありません。そのため、壁面や床にも「メンテナンスのしやすさ」を重視した素材を選ぶ傾向があります。
一方で、無機質でなくあたたかみのあるデザインや色使いを取り入れ、医療機関というよりもカフェやオフィスのような内装のクリニックも見かけます。
バリアフリー・ユニバーサルデザイン化は以前から進んでいる国が多く、日本でも近年は必ずその視点を取り入れた内装デザインが基本となっています。
海外のユニークなクリニックデザイン
海外ではとくにデンタルクリニック(歯科医院)においてユニークなデザインが多く、話題を集めています。
アメリカのある歯科クリニックでは、天井のモニターに動画配信サイトが映し出され、患者が自由にチャンネルを選んで見られるようになっています。
ドイツでは山小屋をイメージしたクリニックが人気で、受付には大きな天然の岩を使用。エントランスの床から天井へ、本物の白樺の木の幹が何本も貫通しています。
今後欠かせない「新型コロナウイルス対策」
多くの海外の国々で、新型コロナウイルス感染状況は日本よりも深刻なものとなっています。
そのため、クリニックの設計や内装においても、今後は感染防止対策が不可欠なものになってくることが予想されます。
すでに海外で実施・計画されている対策としては以下のようなものがあげられます。
- 院内エリアごとの換気システムの機能向上
- 出入り口や受付に非接触型体温計を設置
- 待合室や会計時のソーシャル・ディスタンス確保
- 医師がオンライン診療を行うための個室やIT機器の新設
- ロボットを活用した清掃や物品の配布
- タッチレス決済や各パネル操作の導入
新型コロナウイルス流行の収束後も、世界的に感染症予防意識の高まりが持続すると予想されるため、国内のクリニックの内装設計・デザインにおいても、感染対策は引き続き重要なものとなっていくでしょう。
弊社では、専門知識と豊富な施工事例にもとづき、上記対策をふまえた内装デザインをご提案しております。
クリニックの新規開業・移転・改装などの際はぜひ気軽にご相談下さい。
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